来月の発表は、コロナのため、あらかじめパワーポイントに録音してオンディマンド配信という形になり、その録音をしなければなりません。私は声が非常に悪いので、やらねばならない発表の録音が非常に憂鬱です。録音した自分の声を聞くたびに死にたくなります。
数年前Book Offに入った時、一人の男性店員の「いらっしゃいませ」の声があまりに素晴らしいので、いい声ですね、と声をかけると、たまに詩吟の先生にスカウトされます、と。「いらっしゃいませ」の声に感動したのは初めてでしたが、そのときは声がいいのを心から羨ましく思いました。
たまに単純作業をすることがあって、その時には携帯電話で音楽をかけたりします。現在は、数年前からちょくちょく聞いているロシアやスラブ系の民謡、沖縄民謡、それから70年代のフレンチポップス、バッハ数曲などが携帯電話に入っております。昔はクラッシックの声楽曲もよく聞いていましたが、iTuneのデータが消えてiPodが壊れてしまってから聞かなくなってしまいました。それでも、今の電話にも一曲だけアリアが入っていて、これがかかると作業の手が止まってしまうのです。それがどういう事情で私の電話に入ることになったのかおぼえていないのですけど、その曲は、中丸三千繪さんの「私を泣かせてください」です。昔は、Renetta Scottoという歌手がベルカントで歌うプッチーニ曲が好きでした。ひたすら美しい声だったと思います。しかし、中丸さんの声には美しさに加えてまろやかな優しさを感じるのです。このヘンデルの曲は、ソプラノの高音が与える快感を追求するような曲ではなく、バロック時代の落ち着いた曲だからかも知れません。他の歌手も二、三、聞き比べてみましたけど、中丸さんの演奏がベストに感じます。
人を惹きつける声というのは確かに存在すると思います。トレーニングの成果なのか天性のものなのかわかりませんけど、多分、両方必要なのでしょう。
もう一つ、を見つけました。男性のカウンターテナーで歌われる場合も多いようですけど、声変わり前の少年のソプラノもいいですね。
追記
ちなみにこの演奏のAksel君、声変わりした現在はバリトンで歌っているそうです。
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