選挙結果は、まずまず予想通りでした。しかし、自民がダメだから立民というのでは、アメリカ大統領選で民主党がダメだから共和党というぐらいに思考停止なのではないかと思わざるを得ません。10年前に、菅、野田政権が何をしたか忘れてしまったのですかね。一方で、比例を中心に第三極も議席を伸ばしており、これは、多少これまでの経緯を知って、考えて、投票する人も増えてきたことを示しているのではないかな、と思います。しかし、小選挙区の投票行動を見てみれば、まだまだです。その地区で代々、政治屋をやってきた「誰々さん一家」の地盤、すなわちコネと名前と利害関係の歴史というものは根強く、結果、凡庸、小粒で世間知らずな世襲議員が選出され、大臣になって、国の社会インフラをメチャクチャにしては国民に迷惑をかけるようなことになるワケです。世襲議員の弊害というのは国力低下の大きな原因であると思います。外国のように世襲議員に地盤を引き継がせない制度を作ること、そして何より国民の現在の国政で起こっていることへの知識と政治参加への理解を高めることが必要と思います。ま、しかし、与野党含めて既に多数の世襲議員が自らに都合の良いようにルールを決めてきて、彼らは、国民は軽くてパーがいいと思っているのだから、そう簡単に選挙制度も自民党の腐敗も改善されることはないでしょうが。
アメリカについても同じことが言えます。アメリカ国民の過半数が、イスラエルへの武力支援に反対してきているのに、民主党政権はその声を聞かず、ガザで何万人という子供を殺してきたイスラエルの共犯者となってきました。この盲目的なイスラエル支援は民主党も共和党も同じで、次の大統領がカマラ ハリスであろうが、トランプであろうが、パレスティナの子供殺しは継続することになるでしょう。ハリスはただの傀儡、トランプはひょっとしたらあの気まぐれで一転する可能性はないとも言えませんが、現在のところはバイデン政権以上のpro-イスラエル。反対している大統領候補は第三極、リバタリアンのChase Oliver、それから「緑の党」のJill Steinです。スタインはユダヤ人医師で、副大統領候補にイスラム教徒で大学教授であるButch Wareを立てており、つまり、第三極からは、イスラエルのジェノサイドに反対するユダヤ人大統領候補とモスリム副大統領候補、という組み合わせが出ているわけですが、二大政党制のプロレス興業に慣らされたアメリカ人は「民主党がダメなら共和党、共和党がダメなら民主党」というどっちに転んでも一緒なのに、四年に一度の茶番に熱狂するワケです。日本でも同じことです。自民党がダメだから立民、立民がダメだから維新、しかし、彼らは広い意味で、党は違えど五十歩百歩、同じ興行主に雇われた劇団員のようなもので、一般国民の立場を優先する勢力は第三極にしかないと思うのです。逆に言えば、建前どうり愚直に民主主義政治を志すものはメジャーからははじかれるということですが。
ついでに、選挙と言えば、先日はジョージアで大統領選挙がありました。新ロシア大統領が選ばれたことに対して、米英は例によって不正選挙だと、騒いでいます。デジャブ?と思ったら、この間のベネズエラで反米のマデュロが選出された時のアメリカの反応と同じでした。ヨソの国の選挙結果に大っぴらに口出し、CIAを使って政府転覆工作まで行い、様々な国に軍事侵攻してきた欧米はその傲慢な態度を反省する気は全くないようです。アメリカとNATOは、ロシアのウクライナへの侵攻に文句をいう前に、コソボ、朝鮮、ベトナム、イランにイラク、リビアにアフガニスタン、散々、いい加減な理由をつけては軍事侵攻して他国を破壊し、人々を殺してきた己自身を批判してからにしてもらいたいものです。
いうまでもなく、黒海に面しロシアの南と接するジョージアはウクライナと並んで、ロシアにとって安全保障上の重要地域です。米英の思惑はウクライナと同じで、ジョージアをNATOに組み込んでロシアを包囲することでしょう。例によって、ウクライナやその他の数々の国の時のように親欧米傀儡政権にすげ替えたかったのでしょうが、もしそうなったら、ジョージアはウクライナの二の舞になる、とジョージア国民は思ったのでしょうな。
さて、中東は相変わらず、NHKの報道も相変わらずです。誰がどこから見ても明かなイスラエルの市民の虐殺と戦争犯罪。カタールが停戦を仲介してきましたが、イスラエルは、ハナから停戦など考えてはいません。ガザを完全破壊し、ガザ住民を殲滅するまで止める気がないのは明らかです。大体、停戦の交渉の相手であるハマスの幹部を次々に殺しておいて、どうやって停戦の交渉ができるのでしょう。ヒズボラに対しても同じことです。
かつてはこう言うのを躊躇っていましたが、イスラエルを普通の国だと認識するのは間違いである、と思っています。多分、北朝鮮の5倍は危険な国です。北朝鮮は時々、花火を上げる程度で、ジェノサイドとも違法軍事侵攻とも無縁で、スラエルと違って結びつきの強い中露は、イスラエルを支援している戦争キチガイのアメリカと違って、帝国主義でもなければ、世界のヘゲモニーを手にしたいという野望もなさそうですし。
シオニズムはイスラエルの国家プロジェクトであり、国全体をカルト化し国民全体をシオニズム教育で洗脳し、周辺諸国は全てイスラエルに害を為そうとする野蛮で悪意を持った連中だと思い込ませることによって、軍国主義を促進し、国民を恐怖と差別意識によってコントロールしようとするものです。つまりナチスドイツや戦前の日本のような全体主義国家です。歴史は繰り返すものであることを思い起こせば、イスラエルの今後がどうなるかもなんとなく見えてくるように思います。
その狂気のイスラエル、今日はガザ、明日はウエストバンク、その次はレバノン、そしてついにイラン、周辺の国々に侵攻しては市民を無差別に爆撃し続ける破壊魔であり、「自己防衛」の名の下に、子供や妊婦、一般人を狙って殺害する異常者。一国、全体がサイコパスとサイコパス予備軍の集まりとなっている精神病棟がイスラエルであって、そこには医者はおらず患者は病識を欠き、施設長自らサイコパスという狂った国がイスラエルである、と私は思い始めています。
長らく、他の国のことをこのように解釈するのはどうかと思ってきましたが、手足を吹き飛ばされた子供、頭半分吹き飛ばされた子供の死体、瓦礫に埋もれて血を流している子供、栄養失調で骨と皮膚だけになってしまった子供、瀕死の妹のを背負って歩く子供、ガザから日々、発信される毎日何十枚ものこうした写真や、各国際機関から発表される犠牲と破壊の数字、数々のイスラエル人のインタビュー動画を目にすると、もう他に解釈の余地はないと思わずにおれません。もちろん、そうした洗脳から解け、イスラエルの病を客観的に見ることができるようになったイスラエル人もおりますが、彼らは少数派のようです。
イスラエルは、アメリカの支援のおかげで一年にわたる戦争を継続できていますが、すでに、イスラエルの経済は傾きつつあります。イスラエルと取引しないと宣言した国は複数あり、イエメンのフーチは今も、紅海経由でイスラエルに向かう船舶はブロックすると宣言しています。ヒズボラとの戦闘で北イスラエルの経済は大きく毀損しました。大勢のイスラエル人は国外脱出、 BDSの効果かイスラエル支援企業の売り上げは大きく減っている中、いくらイスラエルの忠犬のトランプもハリスであっても、いつまでも国際世論に反してイスラエル支持を続けるのは困難になるだろうと思います。
イスラエルも内部から崩壊しつつあるようです。そもそもイスラエル兵は武器を持たない市民を虐殺することには長けているようですが、戦闘員との戦闘は苦手なようで、レバノン侵攻は苦戦しているようです。そして、流石に人の心を多少なりとも取り戻したイスラエル兵士は強いPTSDを発症する者が増えてきているという話を聞きました。
さて、そんなサイコパス国家のイスラエルですが、週末、イランを攻撃しました。狂っていますね。ひょっとしたら、イランの軍事力をネタニヤフは大幅に過小評価しているのではないでしょうか。イランはすでにイスラエルに対してイランを攻撃した場合は、確実に報復すると警告しており、それは100%実行されるでしょう。イランの兵器は多くは地下施設に備蓄されており、少なくとも1000発以上の長距離ミサイルやドローンを一気にイスラエルに向けて発射できるだけの軍事力はあると考えられています。イスラエルのIron domeの迎撃率はイスラエルが言うほど高くはなく、もしもイランが真剣に攻撃をすれば、イスラエルは深刻なダメージを負うでしょう。
イスラエルは兵力をアメリカに依存していますが、そもそも、イランとイスラエルの戦争になって困るのはアメリカです。イランは直ちに西側への石油供給を止めることになり、石油価格は高沸し、日本も含めて西側諸国は大打撃を受けることになるでしょう。(念のため、トイレットペーパーは買いだめしておきました)そして、万が一、アメリカが今やBRICSの正式メンバーであるイランとの戦争に介入してくるようなことがあれば、ロシアも成り行きをただ眺めてはいないと思われます。
バイデンは先週、アメリカ政府のアメリカ 原住民に対する政策の不当性について突然、謝罪をしました。認知症進行が著しいバイデンですから、単にとち狂ったのか、選挙前でマイノリティーの支援を得ようとしたパフォーマンスか知りませんが、この男が、今、真っ先に謝罪し、態度で明らかにしないといけないことは、イスラエルのガザにおけるジェノサイドを支援してきたことでしょう。400年前、イギリスの清教徒が新天地を求めてアメリカにやってきました。アメリカ原住民は彼らを助け、作物の栽培法を教えましたが、その後、続々とやってきたヨーロッパからの移民は、原住民の好意に暴力と略奪で応えました。つまりアメリカの土地を原住民から奪いヨーロッパ人の入植を進めて成り立ったのが、近代アメリカです。第二次大戦前後、ヨーロッパから移ってきたユダヤ人がパレスティナ原住民の好意を踏み躙り、彼らを殺し、土地を奪ってできたのがイスラエルという泥棒国家でした。アメリカとイスラエルは共にその成り立ちを同じくしています。アメリカ(合衆国)はその成り立ちの疾しさから、イスラエルを面と向かって非難できないのでしょう。バイデンが、アメリカ原住民に謝罪できるのなら、同時にやらねばならないことはイスラエルを支援して大勢のパレスティナ人を殺したことを謝罪し、イスラエルの支援をやめることでしょう。
今回の選挙、維新や国民のような比較的真っ当な野党が必ずしも全ての選挙区にいるとは限らなかった訳です。「自民・立民・共産(・れいわ)」みたいなボロボロの選択肢の選挙区は少なくありません。
この場合、どこに入れれば良いのか?もちろん、「反民主主義」の政党モドキの反社会集団、共産党は論外です。一議席も与えてはならない。れいわも同じ。カルト集団ですよね。
残るは自民と立民。自民、というか卑怯者の石破が率いる政党は忌避感があります。でも、おっしゃる通り立民は結局「悪夢の民主党政権」の戦犯メンバーだらけです。
じゃあどうしよう…となると、やはり今回は「石破を懲らしめたい」が先に来る。こんな奴に日本を任せられない。せめて、手足をもいで好き勝手できないようにしよう。なら立民かな。
幸い、立民党の支持率もまあ低いものでした。自民党以上に「魅力がない」というのが、世間一般の認識です。それならまあ、政権交代は無いかな。「悪夢の立民党政権」までには、落ちないで済むかな。
こんな思いで、自分を納得させて立民党に投票した人、たくさんいたのだと思います。せめて、もう少し維新や国民が候補者を擁立できれば。でもそうやって数ばかり稼いで人の質を下げると、結局あの「悪夢の民主党政権」の再来ですからね。まあ妥当な結末だと思いますよ。