tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

おめでとう! “Nara Explorer” 堂々の創刊

2008年05月27日 | 奈良にこだわる
英文の奈良観光情報誌 “Nara Explorer”(奈良エクスプローラー) の創刊号が発行された。早速、発行者の米原亮(よねはら・りょう)さんからお送りいただいたのでパラパラと開いてみたが、これは素晴らしい出来栄えだ。

表紙は青空を背景にした大仏殿、ページを開くと大仏さまのご尊顔。各ページのレイアウトも写真も、とても良い。私の貧弱な英語力では頼りにならないが、見出しもキマッている。この“Nara Explorer”は、近鉄・JR奈良駅や県下各地の観光案内所、関西空港などで無料配布されるそうだ。
※同誌の内容を掲載した公式ホームページ
http://www.naraexplorer.jp/index.html

米村さんは、奈良もちいどのセンター街「夢CUBE」の「Shpo TABI-JI」(ショップ タビジ)で地下足袋(じかたび)を販売されている。その前は奈良公園周辺で人力車を引いていた。彼がこの雑誌を作るに至る経緯は、朝日新聞のインタビューに詳しい(同紙奈良版「ほっと奈良トーク」3/24付)。

《地下足袋といっても、チェック柄や水玉模様のおしゃれなものです。店は通りから奥まった場所にありますが、英文チラシを作り、猿沢池あたりで配っているので外国人観光客がよく来てくれます。彼らによる売り上げが、全体の3割ほどもあるんですよ。昔から英語は得意で、高校時代には1年間、米国へ留学していましたから、チラシくらいなら自分で作れるんです。そんな経験から思うと、外国人向けの情報が不足していますよ、奈良は。観光地をどう巡ればいいのか、どこで食事をすればいいのかと、困り果てている姿をよく見かけます》。

《そこで外国人向けの奈良観光情報誌「Nara Explorer」(A4判、カラー16ページ、3カ月ごとの発行、無料)を6月1日に創刊することにしました。もっとも、こちらは知り合いの外国人にネーティブスピーカーの目で監修してもらっていますが》(同)。

彼は、奈良で《外国人観光客を受け入れる基盤づくりをしたいのです》という。《記事で取り上げる店には店員向けに英語、韓国語、中国語の会話マニュアルを配ります。「いらっしゃいませ」とか「ご注文はお決まりですか?」とか。店に英文メニューがなければ、こちらで作って渡そうと思っています》(同)。これは、なかなか思いつかないし、できないことだ。外国人のためには、素晴らしいもてなしになる。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000140803240001


(5/21 奈良市・東向商店街で)

最近は奈良でも、フリーペーパー(無料の情報誌)が過当競争気味の観があるが、奈良を英語で紹介する雑誌とは、コロンブスの卵だ。

松森重博氏(奈良もちいどのセンター街協同組合理事長)によると《もちいどのセンター街に人通りが戻ってきたように感じる》(奈良日日新聞5/20付)。昨年4月、パチンコ店の跡地に「夢CUBE」がオープンし、《昨年8月に実施した通行量調査では、前年比13%増加した》(同)。

松森氏は《自分たちの商売だけでなく、地元住民と観光客をもてなす意識を持つこと。それが奈良の可能性を引き出すことにつながる》(同)というが、その良いお手本が米村さんだ。

「夢CUBE」には若い事業主が多いが、中でも20代の米村さんは抜群の若さだ。すぐ近くのならまち(奈良町)には、観光案内所を運営するタダアキさん(地域活性局代表の藤丸正明さん)もいる。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b786d27f394d9bf8daeef79f156d5980

広告収入だけでフリーペーパーを運営していくというのは大変だろうが、ぜひこのレベルを維持しつつ刊行を継続し、多くの外国人読者を奈良に引きつけていただきたいものだ。

※冒頭の写真は、東大寺二月堂で5/11撮影。
コメント (4)
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