観月橋のそばに建っている旅館でその名も月見館。
木造の3階建てを新たに建てるのは法律で禁じられたことがあったけれど、その後またよくなったのではなかったか。
この旅館は昭和初期に建てられたそうだから関係ないけれど。
修学旅行といえば、このような古い木造建て旅館に泊まるという感じだったのは、いつの頃までだろう。
京都でも奈良でも私の修学旅行ではこんな感じだった。
こういう旅館が数多く残っていたのは1960年代までだろうか。
オリンピックもあって万博もあって列島改造だの何だのとあって突っ走ったなか、この旅館は木造3階のままここまで来たのだからエライ。
土手を散歩しながら見ると、何だかとても無防備で儚げだ。
世界大戦で大敗を喫する前のノスタルジックな日本にタイムスリップしたような気分になる。