



どうしても見た目が納得できなくて、次の日の朝飯前の仕事に、友人と平石をひっくり返して、これで良し。
つぶれた牛糞のような形状のこの石は、どこそこの川原でだけ採れるという珍しい石で、今は採取禁止になっていると聞いたことがある。
親戚の庭にあった石なのだが、親戚が田舎に見切りをつけて雪のない関東へと引っ越すときに、ウチで引き取ったものの一個のはず。
羽振りの良かった頃に庭師が造った庭に配されていた沢山の石を引き取っても、父は庭師に任せて庭造りをさせる余裕はなく、適当に思いつきで石をあちこちに降ろしてもらったものと思われる。
そうして何十年か経ち、私が草刈りの邪魔だからと、友人の手も借りて掘り起こしたり何箇所かにまとめたりしている。
友人は日頃の運動不足を取り戻すリハビリだと快く手伝ってくれる。
私が挫折しかかっている切り株の撤去も、粘り強く周りを掘って根を露出させてくれた。
今回はこれで帰るということなので、あとは私がチェーンソーの刃を研ぎつつ根を切断していくことになる。
また来てくれるときまでに切り株を転ばせることができるかどうか、私の手腕にかかっているので、せいぜいリハビリに精出すつもり。