ついつい手を差し伸べたくなるほど頼りない生き方をしているつもりはないけれど、これを使えとガソリンエンジンポンプを友人が持ってきた。
田んぼに埋めてビオトープにしようと貰ったものの大きすぎて断念したままになっているFRP製水槽を生かして、水を欲しがる作物に水遣りをしろと言う。
ポンプはしばらく使っていなかったようで、使い方すら思い出しながらの説明となった。
ガソリン給油をして出入り2本のホースを繋ぎ、何回もスターターの紐を引っ張り、チョークはどれだスロットルはこれかと二人で遊ぶ。
呼び水を入れるということを思い出したらしくてジョウロで給水し、何とかエンジンはかかり、放水もできるようになった。
そこまでできたら、オモチャから道具になるわけだけれど、裏の畑に水遣りする程度ならバケツとジョウロで何往復かのほうが現実的だ。
エンジンの位置を水槽の縁より高くしておかないとサイフォンで水がぽとぽと漏れるし、コックを付けるほどの費用をかけるのも何だかなぁ。
結局、道具として使いこなすことはせず、ときどきオモチャとして遊ぶだけになりそうだが、こういうものを持っているというだけで満足感があるのが男の子の性か。