日照り水不足の暑い夏が終わったと思えば、もう要らないのにと嘆く雨降り日が多くて気温も急降下だから、もしかしてもうすぐ初雪か、とさえ思う。
仕方なく、のびのびになっている実家の片付けなんかをしていたら、カードを挟んだ洗濯ばさみが見つかった。
何だこれは、と、カードを外しているときに、遊びに使われていたのだろうと考えた。
母がデイサービスに通っていた頃の認知症予防遊戯だったのではないかと思われる。
30年ほど前だから、まだ認知症という言葉はない頃で、ボケ予防の遊びとして老健施設で行われていたのだろう。
洗濯バサミには番号が振ってあるので、色も番号も合わせなくてはならない小学1年レベルの高度な遊び。
全部正解の状態だったから、褒美としてもらえるということで頑張ったのかもしれない。
私用に保存することもちらっと考えたけれど、カードは全部外して捨て、洗濯ばさみは単なる小道具に戻した。