地元紙に『安房この本だいすきの会』の冊子について、
掲載されていて、電話をすると送ってくださいました。
今手元にあります。
表紙にあたる箇所は、
カラーの絵本の表紙を小さく額縁のように並べてあり、
その中に言葉がありました。
「安房この本だいすきの会では、絵本・物語を通じて、子どもたち
に豊かなことばと想像力をはぐくもうと、活動を重ねてきました。
そして迎えた26年目の2020年度、コロナ禍にあって、私たちは
何ができるのか、模索をしながら取り組みを続けてきました。
これは、そんなささやかな報告書です。」
冊子は12ページで、各ページに絵本が6~10冊ほど
紹介されてゆきます。8ページ~11 ページまでが、
「2020年度版・子どもたちに届けたい50冊」という特集。
各絵本や物語は、表紙が小さくカラーで載っているので、
私などのように、絵本にあまり興味のない方にも見て楽しめます。
その最後の50冊の、42番目は『風のことば空のことば』(講談社)
でした。長田弘の詩・いせひでこ絵。この冊子の解説は
「読売新聞『子どもの詩』に筆者が添えた『選評』だけを
まとめた本。語りかける様なことばが詰まった詩集の様です。
そこに柔らかな鉛筆画の挿絵がそっと寄り添っていて楽しませてくれます。」
はい。気になったので、この本を注文してみました。
もどって、『安房この本だいすきの会』は
年一回、絵本作家などにお話してもらう会が開かれていました。
23年前にわたしは、小学生の子と聞きにいったことがあります。
そうなんだ、今年度で26回目なんだ。
さて、『風のことば空のことば』には副題がありまして
『語りかける辞典』となっておりました。
各項目にわかれていて「まいにち(毎日)」というページの
はじまりには、こうありました。
「なにも特別な日の物語じゃないんだ、人生って。
何でもない日の何でもない物語なんだ、大事なのは。」
う~ん。この本をひらいていると、長田弘氏の詩集の題名が
思い浮かんだり、現代詩のフレーズが浮んだりするのでした。
この言葉で思い浮かんだ詩はというと
退屈 杉山平一
十年前、バスを降りて
橋のたもとの坂をのぼり
教会の角を右に曲つて
赤いポストを左に折れて三軒目
その格子戸をあけると
長谷川君がいた
きょう、バスを降りて
橋のたもとの坂をのぼり
教会の角を右に曲つて
赤いポストを左に折れて三軒目
その格子戸をあけると
やっぱり長谷川君がいた
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