「日本わらべ歌全集6下」(柳原書店)は「千葉のわらべ歌」でした。
わたしは、安房に住んでるので、安房のわらべ歌をまずはさがします。
すると、最初にある「房総わらべ歌風土記」の文にはこうありました。
「 ・・・安房の歌は、ここでは2曲しか収録できなかった。 」(p19)
あれれ、そうなんだ。残念。そんな気持ちで続きを読む。
「 しかし、『安房の子守歌』の跳躍の多い、それでいて
しっとりと落ちついた、いうにいわれぬ温かみ、
なつかしみを感じさせるその旋律は、まさに
子守歌の絶品のひとつに数えられてもよいくらいである。
・・・関東地方では光彩を放つ貴重な子守歌といえよう。
お江戸じゃちりちり ちりめんづくし
いなかじゃ菜種の 花ざかり
南国安房の花畑の美しい風景が目に浮かぶ。・・・ 」(p19)
はい。貴重な2曲を、最後に引用しておきます。
ひとてきな ( 羽根つき )
ひとてきな ふたてきな
見てきな よんできな
いつきてみても
ななこの帯を やの字にしめて
ここのはで とまれ
( 安房郡鋸南町佐久間 )p82
ホラホラほうらい豆 ( 安房の子守歌 )
ホラホラ ほうらい豆 十六ささげ
ささげが嫁に行って 追い出された
お留(とめ)が大きくなったら 江戸へやる
お江戸じゃちりちり ちりめんづくし
お江戸じゃちりちり ちりめんづくし
いなかじゃ菜種の 花ざかり ( 安房郡千倉町 )p212
追記: 「鋸南町史」(昭和44年)をひらいてみると、
『 羽子突唄 』(p363)が載っておりました。
羽子突唄
一(ひと)てきな 二(ふた)てきな 三(み)てきな
四(よ)ってきな 五(い)つ来て見ても
娘(むすめ)達そろって 七(なな)子の帯を
八(や)の字にしめて 九(ここ)のはで 十(とお)よ
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