夕刊フジのBOOK欄で紹介されてた
鎌田浩毅著「揺れる大地を賢く生きる」(角川新書)。
はい。この紹介文に惹かれまして、昨日アマゾン注文。
すると今日届く。ここは「はじめに」から引用します。
「たとえば、日本列島の活火山には噴火徴候があり、
富士山も『噴火スタンバイ状態』にあるのです。
そして南海トラフ巨大地震は2035年±5年のあいだに
発生するだろう、との予測も出ています。」 ( p4 )
はい。『はじめに』だけ読む横着者の私ですが、
『はじめに』だけでも読み甲斐ある導入部です。
あと、この箇所を引用しておきます。
「東日本大震災に先駆けること7年前の2004年12月、
インドネシアのスマトラ島沖で巨大地震が起きました。
・・・・
報道されたテレビ映像で私の印象に強く残ったのは、
和歌山県紀伊半島の海岸でサーフィンに興じている
若者たちへのインタビューでした。
あるテレビクルーが、サーファーに質問をしました。
『津波が来たらどうしますか?』
するとその若者はこう答えたのです。
『サーフィンには自信があるから、津波に乗ってみたいです!』
・・・・・・・・
次の『南海トラフ巨大地震』では東日本大震災の津波の高さを
上回り、最大34mにもなると予想されています。さらに、
たった50㎝の津波でも足をすくわれて溺死することがあるのです。
そのため、津波が発生したと聞いたら、すぐに高台ににげなくてはいけません。
サーファーの方もウケを狙っただけで、
本気の発言ではなかったかもしれません。それでも、
多くの人は津波の怖さを知らないのだな、と
そのとき私は強く意識しました。
それから7年足らずで起きた東日本大震災も同様でした。
地震発生後に、津波が襲来するまで約30分、
場所によっては1時間ほどありました。
避難するための時間的余裕がなかったわけではありません。
にもかかわらず、家や建物に残った人がいました。
いったんは避難したのにもう大丈夫だと思い、
引き返して亡くなった方もいます。
津波の本当の恐ろしさが伝わっていなかったのでしょう。
地球科学を専門とする研究者としては、
本当に忸怩(じくじ)たる思いです。 」( p5~6 )
はい。これが「はじめに」の8ページの中にあります。
夕刊フジの本紹介も惹かれました。そうして、
本文の『はじめに』だけ読んでも惹かれます。
はい。いつも横着な、わたしの紹介はここまで。
そんな、横着者にも『はじめに』の個所だけで、
端的で行き届いた言葉に、感謝して反芻します。
とっさの際に鎌田浩毅氏のこの言葉をお守りに。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます