ちっとも読み返してないけれど、
本棚にはちゃんと置いておきたい一冊。
曽野綾子著「揺れる大地に立って」( 扶桑社・2011年9月 )。
副題に「東日本大震災の個人的記録」とあります。
はい。たまには思い出してひらくことに。
「今度の地震でも、比較的老年の人は
ほとんど動揺を示さなかった。
多くの人は、幸福も長続きはしないが、
悲しいだけの時間も、また確実に
過ぎて行く、と知っている。
どん底の絶望の中にも、
常に微かな光を見たからこそ、
人は生き延びてきたのだという
事実を体験しているのである。・・・」 ( p20 )
もう一箇所引用。
「 東日本大震災による困難に直面しながら、
今日私が書くことは不謹慎だという人も
あろうが、やはり書かねばならぬと感じている。
・・・・・
〇 泣きわめくような、付和雷同型の人は、
被災地にはほとんどいなかった。
感情的になっても、ことは全く解決しないことを
日本人の多くは知っている。
風評に走らされた人は、むしろ
被災地から離れた大都会に見られた。 」( p29~30 )
ふ~っ。私はこれを引用しただけで満腹。胸がいっぱいになります。
本棚にもどして、また折りがあればひらくことに。
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