和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

義援金と寝袋とカイロ。

2012-03-17 | 短文紹介
読売と朝日の古新聞をもらってきました(笑)。

それを語るまえに、産経新聞3月14日一面が気になります。
それは、東日本大震災の一周年追悼式典のことについてでした。

「台湾代表として出席した台北駐日文化代表処の羅坤燦(らこんさん)副代表を日本政府が指名献花から外した問題で、藤村修官房長官が13日午後の記者会見で『事務レベルの仕切りに問題があったとは思わない』と述べた。台湾は震災発生後、いち早く支援を申し入れ、世界最高規模の約200億円の義援金を送った。・・・・」

うん。台湾から世界最高規模の義援金が来たということ。
それが200億円だったこと。忘れないでいよう。

その被災地支援が、どのようなものであったのか、
産経新聞一面にリストが載っております。

○ 約200億円の義援金
○ 発電機 688台
○ 寝袋  2587箱
○ 毛布  2099箱
○ 暖房器具 953台
○ カイロ  150箱
○ 寝具   457箱
○ 衛生用品 112箱
○ 食料   16.5トン
○ 飲料   1125箱
○ マスク  404箱
○ 粉ミルク 895箱
○ レスキュー隊 28人


今回、私が気になったのは、寝袋とカイロでした。
そういえば、曽野綾子著「揺れる大地に立って」(扶桑社)に、そのことが出ていたなあと、思ったのです。
「避難所というものは災害の当初から、住み心地よくあってほしいものだが、もちろんどさくさの中で快適な生活を用意するということも不可能だろう。しかし私が見ていると昔ながらの救援物資のなかに、毛布というのがあり、それで最低の寝具は整えられたと思うことの神経の荒さをひしひしと感じる。事故当時、災害地にはときどきみぞれや雪が降った。そのなかで畳も暖房もない床に毛布一枚をもらっても温かく寝られるものでもない。災害時に配られる有効な寝具は、寝袋以外にない。寝袋一個は畳んだ状態ならちょっとしたクッション一個の大きさで、屋内で使う場合、いわゆる冬山用の厚いものではなく、俗に三シーズンと呼ばれる薄手のものでいいのである。災害時の寝具は毛布という発想はすべてやめて、寝袋と使い捨てカイロだけにすれば人々は寒さに苦しまなくてすむ。」(p118~119)

ここに、寝袋とカイロという組み合わせが、語られているのですが、
台湾の被災地支援のなかには、当然のように寝袋とカイロがはいっているのでした。

世界最高規模の義援金に、
寝袋とカイロまで支援物資として送ってきたのが、
いったい、どこだったのか?
というクイズがあれば、
つねに即答できるようにしておきましょう。
うん。感謝をもって。

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