和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

大学院生物語。

2008-08-25 | Weblog
雑誌「WiLL」10月号がポストに届いておりました。
堤堯氏の連載「ある編集者のオデッセイ 文芸春秋とともに」は、
今回も池島信平氏について書いていたので、まずはそれを読みました。
池島氏からこう語られたそうです。
「いいか、堤。重いことを重く書くのは誰でも出来る。
 それを軽く書くのが大事なんだ。
 文章は軽ければ軽いほどいいんだよ。 」

もちろん。軽い内容を軽く書けとは言ってないわけです。


bk1のブックレビューで、初書評の「ぜのばす」さんの文に惹かれて、
伊良林正哉著「大学院生物語」(文芸社)を読んでみました。
書きたいことがあり、書いたのだという意味合いの本。
タイムリーな手ごたえの本が出たのだという読後感がありました。
この頃めずらしく、薦めたくなる人の顔が浮かんできたりしました。
軽く書いて小説仕立てなのですが、大学院生の生態を
軽々と眼前に浮かび上がらせてくれるエッセイとして読みました。
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7 コメント

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Unknown (伊良林正哉)
2008-08-25 07:26:23
ご購読ありがとうございました。改めて読み直してみますと、もっと突っ込んだ書き方もあったのではないかと反省しております。ご承知の通り、大学院を取り巻く状況は末期的なものであり、政府が言うような科学立国日本とはかけ離れたものになっております。現場の人間として、これからも機会が与えられましたら、警鐘を鳴らしていきたいと考えております。
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Unknown (伊良林正哉)
2009-08-25 08:16:01
伊良林です。おはようございます。お元気にお過ごしのことと思います。私が書きました小説の第二作が今日発売になります。テーマはデータ捏造問題です。是非、一冊、手にとって読んでみて下さい。最寄りの書店やネット書店で注文出来ます。何卒よろしくお願い申し上げます。お願いばっかりで申し訳ありません。尾崎拝

「ある博士の自壊」
日本文学館
伊良林 正哉
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失礼しました。 (和田浦海岸)
2009-08-27 21:07:03
失礼しました。
セブンアンドワイで検索したら、
ありました。
ただし、1~3週間で発送とあります。
もうすこし、待てば、bk1でも
買えるかもしれないので、待ってみます(笑)。
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え~と。 (和田浦海岸)
2009-08-28 10:49:44
本の紹介をbk1で書いておりますので、
できるだけ、bk1で買うようにしております。え~と。ですが、とりあえずセブン&ワイに注文しておきました(笑)。読めるのを楽しみにしております。
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スラスラ。 (和田浦海岸)
2009-09-09 17:53:44
遅くなりました。
「ある博士の自壊」届き、さっそく読みました。
スラスラと楽々と最後まで読めました。
主人公の岩本君が、たんたんと描かれていて、
こちらも、たんたんと読めました。
著者伊良林正哉ご本人が、書きながら
雑念などが昇華していったような、
そんな上澄みみたいな読後感がありました。
出版のご連絡ありがとうございました。
読めてよかったです。
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Unknown (伊良林正哉)
2010-01-27 07:28:48
伊良林です。ご無沙汰しております。私事で恐縮ですが、三作目の小説を出版いたしました。あくなき権力に固執する研究所のトップの醜態を縦糸に、その中で研究に対する情熱を失うことのない若手の研究員および大学院生の姿を横糸に、さらにサイドストーリーとして純愛を書き込みました。最寄りの書店あるいはネット書店で購入可能です。お知り合いの方にも紹介してください。よろしくお願い致します。

「権力への階段」
伊良林 正哉
文芸社
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了解。 (和田浦海岸)
2010-01-28 09:15:22
ご連絡ありがとうございます。
私が紹介しても、それで読むような知り合いが、ちょっと見あたらないのは不徳の致すところ(笑)。さっそくネット注文欄にとりこんでおきました。読んだら感想書き込んでおきます。
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