アマゾンで、ネットの古本を注文することもあります。
そのうち、関連本として、買い手の本の嗜好を
判断して、画面の広告上で教えてくれることがあります。
はい。田舎に住んでおりますから、こういう、
ちょっとしたことが参考になることもあります(笑)。
さてっと、その参考になった本が届きました。
アレックス・カー著「もうひとつの京都」(世界文化社)。
古本601円+送料330円=931円(BUY王 メディア店)。
「はじめに」から、ここを引用。
「京都は世界的な観光地ですから友人がよくやってきます。
京都に住む人は来客を連れて、しょっちゅうお寺めぐりをする
ことになります。私もそのような案内ツアーがあまりに多かったので、
『三対一のルール』というものを作りました。
それは観光に行く時に友人が見たいと言う三ヶ所、
そして私が興味をもっている一ヶ所を回るというものです。
私の行きたい場所は、どこかで読んだあまり知られていない
お寺だったり、名所の敷地内にある隠れた庭だったりしますが、
大勢が押し寄せる観光ルートからほんの数歩のところにも、
素晴らしいものはあるのです。
『三対一のルール』は、何度も見た定番の観光地を
訪れる退屈さを紛らわせる手段でしたが、長年
続けているうちに分かってきたことがあります。
それは、わざわざ観光ルートから外れて
珍しいものを探す必要はないということです。
観光客だらけの清水寺や金閣寺の見慣れた景色でも、
少し違った視点で眺めると新鮮なものに変わります。
・・・・・・・・
京都のお寺などを何度も繰り返し見ていると、
その中に秘められた知恵が伝わってきます。
孔子の『論語』に『六十にして耳順(みみしたが)う』
という言葉がありますが、『目順(めしたが)う』
ということもあるかもしれません。
大徳寺や銀閣寺は百回以上訪れて、
ようやく分かってきたような気がします。
大徳寺の場合は、写真を現像する暗室の中で
現像液に浸された白い紙に画像がジワーッと
浮かび上がってくるような感じでした。
銀閣寺の場合は、ある日突然
『ああ、そうだったのか!』と一瞬にして閃きました。」
(p7~8)
アマゾンの本の広告で、
『ああ、そうか。こういう本もあったのだ』と
教えられた一冊でした。
たしか、この人の『美しき日本の残像』というのは
読んだことがありました。その印象は鮮やかだったのですが、
その内容は、もうすっかり忘れちゃいました(笑)。
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