映画とライフデザイン

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映画「007 スぺクター」 ダニエル・クレイグ

2015-12-21 20:28:07 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「007 スぺクター」を映画館で見てきました。


最近、映画は割とみているのであるが、連日の飲み会で脳細胞がいかれてしまいコメントがかけない。昼間もスケジュール多忙で疲れきっている。土曜日の飲みは控えめにして早めに自宅へ帰ったので、日曜日映画館に向かう。ダニエル・クレイグはもう終わりなんていう人も多く、賛否両論のようだが、50年近くの007ファンである自分には十分楽しめた。


最初のメキシコのアクション場面はかなり粋だ。がい骨の仮面をつけた人たちが祭りをしている場面で、美女とたわむれようとホテルに入ったダニエル・クレイグがさっと抜け出し、自分の標的を狙う場面の連続性にはしびれる。ヘリコプターをくるくる回転させてのアクションも、ちょっと間違えれば大惨事だけにドッキリだ。


説明はかなり省かれているので、わかりづらい場面もあるが、娯楽を意識したアクションを体感するだけで楽しい。ボンドガールの使い方よりも、Qやアシスタント役のナオミハリスの使い方に妙を感じる映画であった。

殉職したM(ジュディ・デンチ)の遺言を受け、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)はメキシコで1人の男を始末し指輪を奪う。少年時代を過ごした ”スカイフォール” で焼け残った写真を受け取ったボンド はその写真に隠された謎に迫るべく、M (レイフ・ファインズ) の制止を振り切り単独でローマへと赴く。そこでボンドは殺害された悪名高い犯罪者の元妻であるルチア・スキアラ (モニカ・ベルッチ) と出逢い、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。

その頃、ロンドンでは国家安全保障局の新しいトップ、マックス・デンビ (アンドリュー・スコット) がボンドの行動に疑問を抱き、Mが率いるMI6の存在意義を問い始めていた。ボンドは秘かにマネーペニー (ナオミ・ハリス) やQ(ベン・ウィショー)の協力を得つつ、スペクター解明のてがかりとなるかもしれないボンドの旧敵、Mr. ホワイト (イェスパー・クリステンセン) の娘マドレーヌ・スワン (レア・セドゥ) を追う。


死闘を繰り広げながらスペクターの核心部分へと迫る中、ボンドは追い求めてきた敵と自分自身の恐るべき関係を知ることになる-。
(作品情報引用)



この映画を面白くないという人は若き日あるいは少年時代に007を見てときめいたりしたことがない人であろう。
最初のメキシコでの強烈なアクションは昔を知らなくても楽しめるが、小道具がたくさん装着されている新型アストンマーティンを見るだけでかなり満足してしまうものだ。細かいディテールをQから聞いていないのに、小技をひねり出すスウィッチボタンを押しながらダニエルクレイグが運転する姿は楽しめる。ましてやアストンマーティンとジャガーのそれぞれ新型同士の対決だ。伝統の英国車対決にはうなってしまう。


今回のボンドガールは2人だ。

1.モニカベルッチ
もうすでに50歳を超えるというのにフェロモンむき出しだ。
比較的最近のルイガレル主演作品「灼熱の肌」で、ヌードを見せる。いかにも熟女らしい熟れきった身体を見て、20代の少年たちは何も思わないかもしれない。今回のようにムチムチの肌で言い寄られる姿を見ると「マレーナ」あたりで感化された40代以上の野郎は股ぐらがドッキリしてしまうであろう。

ただ、いかにも出番が少なすぎだ。最後に向けてもう一回くらい出番があってもいいのでは?

2.レア・セドゥ
ミッションインポッシブルの前作「ゴーストプロトコル」で女同士格闘技対決する謎の女性を演じた。これが実に良かった。その後もレズ映画「アデル、ブルーは熱い色」のヌードできっちり存在感を示した。ここでの最初の登場はオーストリアの雪山で診療する医師だ。まったく普通だが、タンジールに行くあたりから豹変する。列車でのディナーでムチムチの身体にピッタリしたドレスを着て、見ている我々を挑発する。歩きながら見る目がいい感じだ。

そしてすぐ直後の体当たりアクションだ。なかなかやるね。

3.サムメンデス
サムメンデス監督作品ではポールニューマンとトムハンクス、ジュードロウ出演ロード・トゥ・パーディションが大好きだ。晩年のニューマンの老練な演技が抜群で、萬屋錦之介ばりの子連れ狼の様なトムハンクスを追うジュードロウの冷たい表情が真に怖い殺人鬼のようだ。その暗黒なムードを作り上げたサムメンデスに脱帽した。その映画にも007でブレイク前のダニエルクレイグ出ているんだよね。
この映画でも監督の技は冴えわたり、当初のメキシコでのアクション、オーストリアの雪山での飛行機を使った派手なアクション、北アフリカの砂漠を走る列車内における格闘劇、あまり見れないローマでのカーチェイスなど見どころは盛りだくさん。

いずれも007の文法の域を意識しながら我々を楽しませてくれる。
Qという存在を出すことで、初期の007よりもテクノロジーが著しく進化させている部分をだしている。そこがニクイ。

(参考作品)
007/スカイフォール

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