映画「こちらあみ子」を映画館で観てきました。
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「こちらあみ子」は芥川賞作家今村夏子の原作を映画化した作品である。今村夏子作品だということは知らず、映画ポスターに写るあみ子のあどけない表情が気になっていた。小学校当時のわが娘と雰囲気も似ている。主演はオーディションで選ばれた2011年生まれの女の子大沢一菜で、井浦新、尾野真千子という主演級が両親を演じて脇を固める。
広島の海岸沿いの田舎町で暮らすあみ子(大沢一菜)は、やさしい父親(井浦新)と書道教室をしている継母(尾野真千子)とお兄ちゃんとともに暮らしている。周囲と折り合わず奇想天外な行動をとるあみ子には好きな男の子がいるが、なかなか心が通じない。いくつもの逸話を重ねながら、中学になった頃までのあみ子の日常を描く。
不思議な肌合いを持つ映画だ。
映画に映る海岸沿いの町並みと昭和40年代までの頃を思わせるあみ子の自宅の雰囲気がのどかで気分がいい。家でも学校でも宇宙人のように振る舞うあみ子は、周囲の雰囲気がどうあろうと一切無関係に毎日を過ごす。都会の雑踏とは無縁の場所であみ子の暴走と戸惑う家族の日常を観ていると心がなじむ。
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⒈世間常識とかみ合わない女の子
あみ子は親に買ってもらったおもちゃのトランシーバーに向かってブツブツ話す。継母のお腹には赤ちゃんがいて、あみ子も楽しみにしていた。ところが、流産してしまう。気を利かせたつもりのあみ子が弟の墓を庭につくるが、それを見て継母は大泣き。この辺りはよくわからないなあ。女性目線だとそうなるんだろうか?気を利かせてくれてありがとうという母親がいてもおかしくない。そんな感じでかみ合わないことだらけだ。
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兄貴はグレて、気がつくと暴走族の仲間に入る。中学になって、奇想天外な行動をとっている体の小さいあみ子は不良グループにいじめられる。でも、グレて有名になった兄貴の妹と知り、慌ててイジメを止める。気がつくと子どもを手なずけることもできず、母親も寝たきりになっていく。唯一の理解者である父親も、一日中ずっとあみ子をかまってはいられない。さて、どうする?あみ子。
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⒉今村夏子
芦田愛菜主演の映画「星の子」も原作は今村夏子だった。途中の展開を踏まえると、え!これで終わっちゃうの?というエンディングに違和感を感じて感想をアップしていない。安倍元総理の事件でここ数日話題になっている新興宗教に心を奪われる家族の物語だ。奇妙な余韻を残す。
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今村夏子は風変わりなあみ子をストーリーに放つ。あどけない素直な子だが、周囲が見えない。でも、自分的にはあみ子に親しみを覚える。それにしても感想がむずかしい映画である。
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「こちらあみ子」は芥川賞作家今村夏子の原作を映画化した作品である。今村夏子作品だということは知らず、映画ポスターに写るあみ子のあどけない表情が気になっていた。小学校当時のわが娘と雰囲気も似ている。主演はオーディションで選ばれた2011年生まれの女の子大沢一菜で、井浦新、尾野真千子という主演級が両親を演じて脇を固める。
広島の海岸沿いの田舎町で暮らすあみ子(大沢一菜)は、やさしい父親(井浦新)と書道教室をしている継母(尾野真千子)とお兄ちゃんとともに暮らしている。周囲と折り合わず奇想天外な行動をとるあみ子には好きな男の子がいるが、なかなか心が通じない。いくつもの逸話を重ねながら、中学になった頃までのあみ子の日常を描く。
不思議な肌合いを持つ映画だ。
映画に映る海岸沿いの町並みと昭和40年代までの頃を思わせるあみ子の自宅の雰囲気がのどかで気分がいい。家でも学校でも宇宙人のように振る舞うあみ子は、周囲の雰囲気がどうあろうと一切無関係に毎日を過ごす。都会の雑踏とは無縁の場所であみ子の暴走と戸惑う家族の日常を観ていると心がなじむ。
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⒈世間常識とかみ合わない女の子
あみ子は親に買ってもらったおもちゃのトランシーバーに向かってブツブツ話す。継母のお腹には赤ちゃんがいて、あみ子も楽しみにしていた。ところが、流産してしまう。気を利かせたつもりのあみ子が弟の墓を庭につくるが、それを見て継母は大泣き。この辺りはよくわからないなあ。女性目線だとそうなるんだろうか?気を利かせてくれてありがとうという母親がいてもおかしくない。そんな感じでかみ合わないことだらけだ。
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兄貴はグレて、気がつくと暴走族の仲間に入る。中学になって、奇想天外な行動をとっている体の小さいあみ子は不良グループにいじめられる。でも、グレて有名になった兄貴の妹と知り、慌ててイジメを止める。気がつくと子どもを手なずけることもできず、母親も寝たきりになっていく。唯一の理解者である父親も、一日中ずっとあみ子をかまってはいられない。さて、どうする?あみ子。
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⒉今村夏子
芦田愛菜主演の映画「星の子」も原作は今村夏子だった。途中の展開を踏まえると、え!これで終わっちゃうの?というエンディングに違和感を感じて感想をアップしていない。安倍元総理の事件でここ数日話題になっている新興宗教に心を奪われる家族の物語だ。奇妙な余韻を残す。
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今村夏子は風変わりなあみ子をストーリーに放つ。あどけない素直な子だが、周囲が見えない。でも、自分的にはあみ子に親しみを覚える。それにしても感想がむずかしい映画である。