山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

雨の中を探索するがヤマトグサは見つからず 令和6年6月2日

2024年06月05日 | 山に咲く花
  予定では花仲間とともに南部町に探索に行くはずだったのだが、天気予報で午前中から雨になりそうなので前日に中止にした。ところが、なかなか降ってくる様子が無く、朝のうちは陽が射す時間もあった。意外と天気は持つのではないかとお昼近くに本栖湖方面にヤマトグサを探しに行ってみることにする。数年前にそれらしき葉を見つけているが花が咲いておらず確定できていない。まだ残っているかどうかも不明である。ヤマトグサの花期は5月中旬から下旬ごろなので、この時期ならば花は終わっていたとしても痕跡があるので、ヤマトグサかどうかの判別はたぶん出来るだろう。現地に到着する少し前から雨が降り出し、いざ出発しようとする頃には土砂降りの雨になった。少し雨足が弱まるのを待って、カッパを着て傘を差して散策に出かける。

    雨の中をカッパを着て傘を差して遊歩道を散策する。

    白い花が咲いている。

    装飾花が5弁で1枚が極端に小さい。これはヤブデマリであろう。

    フタリシズカはあちらこちらで群生している。

    花が咲いていなくても何ヶ所かで見てきたのでこれはサワハコベと分かる。

    以前に見たのはこれであろう。

    結構たくさん生えているところがあったが、どれも花が付いていない。

    これも同じものか??

    葉柄の付け根に花芽らしきものが付いている。この時期に咲いていないところを見るとヤマトグサでは無さそうである。

    まだ蕾のクモキリソウに何株か出会った。

 ヤマトグサに似たような感じの草は何種類か見たが、いずれも花が付いていない。おそらくヤマトグサでは無いのではないかと思う。ヤマトグサは静岡県側の生育地は知っているがまだ山梨県側では出会っていない。今年はもう花が終わってしまっているであろうから、来年以降、また探索してみたいと思う。


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ヤマトグサらしきものの正体は? 令和6年6月1日

2024年06月02日 | 山に咲く花
 5月初旬に歩いた丹沢・道志山系の山裾でヤマトグサではないかと思われる草を見てきた。その時にはまだ花が付いておらず確定は出来ずにいた。それと良く似たものが南部町の沢沿いに生えており、そちらを確認に行ったところ正体はサワハコベだった。おそらく、丹沢・道志山系のものもサワハコベではないかと予想しているのだが見てみないと分からない。午前中都留市に出張があったので午後から見に行ってみる。

    途中の道路脇に生えていたクラマゴケの群生

    クラマゴケ。羽片が卵型をしている。

    これがヤマトグサではないかと思われた草。5月初旬は直立していたが少し倒れている。

    たくさん生えていた場所は地面を這うように生えている。

    小さな花が咲いている。

    予想していた通り、これはサワハコベであろう。

    別の草

    花が付いておらず何だか分からないがヤマトグサでは無さそうである。

    さらに別の草

    花が付いておらずこれも何だか不明。葉の表面に毛が生えており、キクの仲間か?

    少し似ているがこれはコナスビ

 予想通りヤマトグサと思わしき草はサワハコベだった。周辺を探したがヤマトグサと思わしき草は発見出来ず、おそらくこの場所には生育していないのではないかと思われる。別の場所で出会えることに期待したい。


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満開のヒイラギソウ 令和6年5月30日

2024年06月01日 | 山に咲く花
 3年ほど前に偶然に発見したヒイラギソウが見ごろになっているとの連絡を花仲間から受けた。週末は予定が詰まっており、明日は休みだが台風接近による天候不良で1日中雨だろう。行くとすればこの日しか無いのだが、午後も仕事がある。しかもこの日は業務量が多く、必死に片付けて終わったのは午後3時近くになった。中央道を使って現地に移動するのだが、いつもは通行出来る林道が手前のほうで通行止めになっていた。心が折れかけたが止む無し、本日行かなければ今年は花を見ることなく終わってしまうであろうから、荷物を軽くして林道を歩くことにする。

    白い花が咲き始めている。葉は三つ葉状に切れ込んでいる。

    装飾花が5弁、これはカンボクであろう。それほど多く見られる花では無い。

    別の白い花が咲いている。

    葉の先の尖りが鋭い。これはガマズミであろう。

    見に来たのはこの花。

    ヒイラギソウ。1株は花付きが良くてちょうど満開である。

    もう1株は残念ながらあまり花付きが良く無い。

    満開のヒイラギソウの花

    紫色のそれなりに美しい花である。

    林縁に咲くヒイラギソウの花を存分に楽しませてもらった。

    林の中を探索してみる。多く生えているシダはオシダとこのミヤマイタチシダ。

    そしてこの葉の柔らかいイワウサギシダが生えている。

    限局的に生えておりさほどたくさん生えているわけでは無い。石灰岩が混じった岩質をしているのではないかと思う。

    第一羽片の付け根のところに毛が生えているはずだが、良く分からない。

    これはユウシュンランであろう。花付きは良いがさすがに日没近い時間で花は閉じていた。

 到着時間が遅くなってしまったが、なんとか満開のヒイラギソウを楽しむことが出来た。他にもあるだろうと思って探しているのだが、現在のところこの2株しか見つかっていない。


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花満開のマルミノヤマゴボウ 令和6年5月26日

2024年05月31日 | 山に咲く花
 2週間ほど前に様子を見に行ったマルミノヤマゴボウと思わしき花はまだ丸い蕾だった。そろそろ見ごろを迎えている頃であろう。今回は少し林道の奥のほうまで探してみたいと思う。

    季節が少し変わっただけで咲いている花もだいぶ変わる。これはコアジサイであろう。

    白い花が咲いている。

    これはガマズミであろう。

    ヒメウツギに変わって今度はウツギの花が見ごろになっていた。

    前回見に来たマルミノヤマゴボウと思わしき花。林道脇に生えていて工事車両に踏まれないかどうか心配である。

    ちょうど満開になっていた花

    良く似たものが生えているがこちらは茎が茶色く花がまだ咲いていない。ヨウシュヤマゴボウであろう。

    さらに林道の奥のほうに進んでみると、大株が生えていた。

    こちらも花が満開

    ちょうど見ごろになっていた。

    さらに斜面を覗き込んでみるとそこにも生えていた。

    上部はまだ蕾の新鮮な花。結実した実を確認すればマルミノヤマゴボウと確定できるだろう。

    法面を見上げていると探しているスゲらしきものが生えていた。

    花穂が少しだけ残っている。

    果胞を見てみると嘴が長くて少し外に曲がっている。これはハシナガカンスゲであろう。

    もうひとつ、気になっていた花を見に行ってみる。地面を這うように伸びていてこれはヤマトグサではないのは確実である。

    花が咲いている株がった。

    これはサワハコベであろう。

 1株しか発見出来ていなかったマルミノヤマゴボウと思わしき花はさらに4~5株発見できた。さらに奥のほうを探せばもっと見つかるかもしれない。おそらくハシナガカンスゲも生育しているのではないかと思う。


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ニシキゴロモ探索は失敗 大月市 令和6年5月25日

2024年05月29日 | 山に咲く花
 ネットを探索していたところ、大月市の山の稜線にニシキゴロモがあったという少し古い記事を発見した。4月に探しに行ったのだがそれらしきものは発見出来なかった。近似種のツクバキンモンソウはもう咲いているので、もしニシキゴロモが生育しているとすれば、今頃見ごろになっていると予想される。前回は長い林道を歩いて周回したが、今回は最短ルートで現地に直登する。

    白い花が登山道脇にたくさん咲いている。これはマルバウツギであろう。

    別の白い花も咲いている。

    装飾花が3弁である。これはガクウツギであろう。

    これは普通に見かけるホソバテンナンショウであろう。

    仏炎苞が緑色で付属体は細めで膨れない。

    葉の幅が広めの別のテンナンショウが生えていた。

    付属体の先端部が棍棒状に膨れている。おそらくこれはカントウマムシグサではないかと思う。

    似ているが仏炎苞が紫色がかっているタイプのものがあった。

    同じカントウマムシグサと思うが、ムラサキマムシグサと呼ばれるタイプであろう。

    花がほぼ終わっているジュウニキランソウであろう。

    鹿の食害に遭っているのか、下草がほとんど生えていない山の斜面

    稜線に抜け出た。ニシキゴロモはこんな感じの登山道脇に生えていると思うのだが・・・?

    こんなところにあるはずだが・・・念入りに探したつもりだがひとつも見つからない。

    まだ蕾のイチヤクソウ

    これはササバギンランであろう。

    下草が生えておらずツルツルになって乾燥してしまっている登山道沿い。環境の変化で無くなってしまったかも知れない。

    富士山も姿を現さず。

 きっと見つかると期待して訪問した大月市の山だったが、残念ながらニシキゴロモもツクバキンモンソウも見つからなかった。鹿の食害と温暖化による環境の変化を受けて消滅、あるいは激減してしまっているかも知れない。ニシキゴロモ探索は失敗に終わり、来年以降に持ち越しである。


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やっとハコネグミ、しかしこれは・・・ 令和6年5月19日

2024年05月24日 | 山に咲く花
 詳細な資料をいただいておきながら先日訪問したハコネグミ生育地はとうとう発見することが出来なかった。自宅に帰ってもう一度資料を見直すが場所は間違っていないようである。このままでは気が済まない。資料をプリントアウトして持参しながらもう一度探しに行ってみる。
 午前中は我が家の所有する竹林がタケノコの収穫を目前にして倒れた竹でボサボサになっているため、その除去作業を1時間半ほど行い、登山口には午後1時に到着した。天候がいまひとつで既に時々小雨が降って来る。カッパを着ての入山となる。

    本日の富士山はご機嫌斜め。最初から時々小雨が降って来る天気である。

    咲き始めのミツバウツギ

    これは花を終えたヤマボウシであろう。

    花はまだ蕾だが、花序に長い柄を持っており、おそらくヤブデマリであろう。

    これはミヤマガマズミか?

    もうすぐ花が咲きそうなカマツカであろう。

    まだ蕾のツクバネウツギであろう。

    プロペラ状の5枚の萼に蕾が付いている。

    葉の細いイトスゲらしきものが群生している。

    葉が細いうえに果胞が少ない。おそらくこれはハコネイトスゲであろう。

    別のスゲも生えている。

    クサスゲではないかと思うが全く自信無し。

    花の状態の時は雄小穂は白くて長い雄しべを伸ばす。

    現地に到着してそれらしき木の葉を調べてみる。

    これは星状毛だろう、と思ったのだが・・・

    木を見上げてみると花が付いていない。ハコネグミならばこの時期に花が咲いているはずである。

    同じ木の別の葉を調べてみると、鱗状毛が付いていた。これはマメグミであろう。

 探しているハコネグミは前回探した場所でどうやら間違い無いようである。しかし、どう探してもハコネグミの木は見つからない。まさか・・・と思って登山道の反対側、つまり静岡県側を探してみると・・・あった。

    やっと見つけたハコネグミの木。しかし登山道の反対側で、県境ではあるが厳密には静岡県である。

    マツグミに比べるとハコネグミは葉がやや大きくて細長く、柔らかい感じがする。

    花が咲いている。

    ハコネグミの花。まだ蕾も多い。

    ハコネグミの花

    花筒には星状毛がたくさん生えている。

    葉の表側。まばらに星状毛が生える。

    葉の裏側。鱗状毛の中にまばらに星状毛が混じる。

    周辺の山梨県側を探してみる。ブナの大木にドウダンツツジが寄生している。

    これは結実したチドリノキであろう。

    林縁を散策していたところ、富士山の眺望の良い場所があった。晴れていれば絶景だったであろう。

 見つかったハコネグミは厳密には静岡県側に生えていた。山梨県側をそれなりに探してみたのだが、残念ながらハコネグミは発見出来なかった。純粋に山梨県に生えているハコネグミは来年以降に持ち越しになってしまうであろう。少しガッカリしたが、とりあえずは教えていただいたハコネグミの木にはめぐり逢うことが出来た。


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ハコネグミ探索はまた失敗 令和6年5月17日

2024年05月24日 | 山に咲く花
 5月初旬に探しに出かけた山梨県側のハコネグミ探索は失敗に終わっている。今度はかなり詳細な資料を送っていただいたので、絶対に見つかると確信を持って探しに出かける。午前中の仕事を終わらせて午後から甲府を出発したが、歩き始めたのは午後3時になってしまった。

    やや風が強いが天候が良く、午後になっても富士山がスッキリと見えている。

    道路脇にはキンポウゲがたくさん咲いていた。

    ニョイスミレがたくさん咲いていた。

    草地にたくさん咲いているこの花はヘビイチゴであろう。

    良く似た花が森の中にも咲いている。

    花弁の中心部に濃い黄色の部分がある。これはツルキンバイであろう。

    ツルキンバイの大群生

    5月初旬に訪問した時はまだ蕾だったクワガタソウが満開になっていた。

    クワガタソウの群生

    6枚葉の小さな花が群生している。

    これはクルマムグラであろう。

    ハリスゲの仲間

    果胞の付き方からヒカゲハリスゲと思われる。

    期待していたヤマシャクヤクだが大部分は終わっていた。

    咲き残りのヤマシャクヤク

    山の上の林の中ではまだ満開のものが残っていた。

    満開のヤマシャクヤク

    目的地に到着し、ハコネグミと思わしき木を探して葉を調べてみる。これは鱗状毛なので違う。

    こちらも鱗状毛

    星状毛か?と思ったのだがやはり鱗状毛である。

    木を見上げてみる。

    ハコネグミならば今ごろは花が咲いているはずだが花芽も付いていない。これはナツグミであろう。

 場所は間違っていないはずだがいくら探してもハコネグミは見つからない。小さな花が見つからないのは仕方ないかも知れないのだが、2m以上もある樹木が見つけられないのはよほど目が悪いか探し方が悪いか?それとも場所を間違ったか?1時間ほど森の奥のほうも探してみたが見つからず、夕暮れが近付いてしまいかなりガッカリして、さらに自信を無くして撤退してきた。山梨県のハコネグミは来年に持ち越しになりそうである。

    下山したのは7時ごろになってしまった。富士山の空が少し焼けていた。


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芦川スズランの森界隈を散策 令和6年5月14日

2024年05月18日 | 山に咲く花
 予定ではこちらでは無かったのだが、高速道路で考え事をしながら走っていたら下り口をうっかり通り過ぎてしまった。その次のインターで下りたが行く気が失せてしまい、行き先変更して芦川のスズランの森にやって来た。ゴールデンウィークの頃は大混雑で駐車場までたどり着けなかったが、今頃はもう空いているはずである。

    いつの間にか新しい建物が立っていた芦川スズランの森駐車場。カフェになっていた。

    だいぶ伐採されていてずいぶんと様子が変わっていた。

    白樺の木が林立するスズランの森

    スズランはたくさん生えているが花があまり見当たらない。

    今年は花付きがあまり良く無かったようである。

    色の濃いイカリソウが咲いていた。

    ラショウモンカズラ。鹿の食害か、最近はあまり見かけなくなっている。

    咲き始めのフデリンドウ

    これはツクバキンモンソウであろう。大部分花は終わっていた。

    咲き残りのツクバキンモンソウ

    上唇弁が短く、ツクバキンモンソウで間違い無さそうである。

    これはオオヤマサギソウの葉であろう。盗掘に遭ってだいぶ数が減ってしまった。

    これはミヤマザクラであろう。


    まだ咲き始めたばかりである。

    本日見たかったのはこの木

    オオバボダイジュ

    花が咲き始めているのではないかと思ったのだが・・・どうなっているのだろう?

    丸い蕾の塊と思わしきものがたくさん出ている。咲くのは2週間くらい先になりそうである。

 スズランの森駐車場に新しい建物が出来たという噂は聞いていたが、あのような立派なカフェが出来ているとは驚きだった。駐車場も営業時間があって午後4時半にはロープが張られて閉鎖されてしまうようになり、下山が遅くなる場合には登山の駐車場として使えなくなってしまったことは不便になったと言わざるを得ない。
 期待していたオオバボダイジュの花は少し早かったようで、時間がとれるようならば再訪して花を見てみたいと思っている。


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これがハコネグミ 令和6年5月12日

2024年05月16日 | 山に咲く花
 私のブログを見てハコネグミで苦戦していることを知ったのか、花仲間がハコネグミを見に行ってくれた。先日訪問した場所では1本しか生育していないようで、どうやら木を間違えたようである。それとは別に、静岡県側ではあるがハコネグミが生育している場所を教えていただいた。
 この日は河口湖方面に出張だったが仕事が終わったのが午後4時半だった。日没時刻が6時半ごろなのでまだなんとか間に合う時間であるが、空模様がいまひとつで山の上には雲がかかりはじめている。しかもそれなりに風が強い。急いでハコネグミの生育する場所に行ってみるが、到着したのは5時半になってしまった。

    これがハコネグミの木であろう。空が雲に覆われて暗いうえに風で煽られている。

    花がたくさん付いておりちょうど満開である。

    ハコネグミの花。暗いうえに風で揺れるのでまともに撮影出来ない。

    花のマクロ撮影を試みるが全く撮らせてくれない。

    止む無し、花と葉を取らせてもらう。ハコネグミの花筒には星状毛がたくさん生えている。

    葉の表側。黄緑色の葉で辺縁はあまり波打たない。

    これが表面の星状毛である。やや薄茶色をしている。

    葉裏。鱗状毛の中に薄茶色の星状毛が混在する。

    こちらのグミは葉が脈打っている。おそらく先日見たものと同じ、マメグミであろう。

    もうすぐ咲きそうなミツバウツギ

    これは丹沢山系に多いシバヤナギであろう。

    ほころび始めたズミの花

 時間が遅かったうえに天気が悪く風も強かったため初めて見るハコネグミはまともに写真を撮らせてくれなかった。しかし、しっかりと観察できたので次は見間違うことは無いであろう。先日見てきたものは毛深い葉のものも含めて全てマメグミだったのではないかと思う。次はきっと間違うことなく探し出せると思う。山梨県側のハコネグミは今月のうちに再訪してみよう。


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ヒロハハナヤスリを巡る 令和6年5月11日

2024年05月14日 | 山に咲く花
 山梨県ではヒロハハナヤスリは北杜市の1ヶ所しか生育地が確認されていなかった。ところが、今年の春に新たな生育地が発見され、4月下旬に確認してきた。胞子穂がまだ十分に伸びていなかったため、今回再訪してみたいと思う。ついでにもう1ヶ所の生育地も巡ってきた。

    まずは北杜市の公園に生育しているヒロハハナヤスリ

    日当たりの良い場所に固まって群生しており、胞子穂をしっかりと出している。

    同じ公園に生えているこの純白の花はギンランであろう。

    もう終盤のギンラン。しっかりとした距がある。

    こちらのクゲヌマランと思わしき花も見たかったがもう終わっていた。昨年は4本出たが今年は1本のみだった。

    ジュウニキランソウと思わしき花はもう終わっていた。

    さて、こちらが広葉樹林の森の中で新たに発見されたヒロハハナヤスリである。長い胞子穂を出していた。

    しかし群生しているヒロハハナヤスリはほとんど胞子穂を出していない。日当たりが悪いためかも知れない。

    森の中ではキンランが満開だった。


    ちらほらと見かけるキンラン


    満開の良い花を見ることが出来た。

 新たに発見されたヒロハハナヤスリは樹林の中で日当たりが悪く、胞子穂がほとんど出ていなかった。生育環境が悪いようで、今後が心配である。少し離れた場所でも群生しているのが見つかった。毎年様子を見に来る必要があるかと思っている。


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イワツクバネウツギは少し遅かった 甲府市 令和6年5月9日

2024年05月13日 | 山に咲く花
 昨年は5月1日に訪問しており、少し早かった甲府市に生育するイワツクバネウツギであるが、今年はたぶん今ごろ満開になっている頃ではないかと思う。午後の仕事がなかなか片付かず、現地に到着したのは午後4時半になってしまった。日が長くなったのでこの時間でも十分に観察は可能である。

    白いウツギの仲間があちらこちらでたくさん咲いていた。

    これはマルバウツギであろう。

    イワツクバネウツギの生育する場所に到着。

    ここに生育するものは太くて立派だが、根元は一つなのではないかと思う。

    地面にはもう落花した花が落ちている。若干遅かったようである。

    イワツクバネウツギの花。あまり花付きは良く無かったようである。

    薄いピンク色の混じる花

    こちらは少しピンク色の濃い花

    時刻が遅く陽が入らないうえに風で揺れてなかなか撮らせてくれない。

    咲き終えたミスミソウの葉

 芦川の渓谷沿いに散在的に生育しているイワツクバネウツギであるが、今回訪問した場所は数本幹が出ているものの、おそらく根が繋がっていて1本なのではないかと思っている。今年はあまり花付きが良く無く、良い状態の花を撮影するのはなかなか難しい。


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コミヤマスミレはもう終盤 南部町 令和6年5月8日

2024年05月13日 | 山に咲く花
 南部町の沢沿いに咲く斑入りのコミヤマスミレはゴールデンウィークの頃が見ごろだったであろうが、少し時期が過ぎてしまったかも知れない。他にも見たいものがあったので、午後から訪れてみる。

    目的のフイリコミヤマスミレ。たくさんあるがほとんど花は終わっていた。

    咲き残っていたフイリコミヤマスミレ

    花も美しいが斑の入った葉も美しい。

    このあたりにもハシナガカンスゲがあるらしいのだが見つからない。これはミヤマカンスゲであろう。

    これは?先日丹沢・道志山系で見てきたヤマトグサと思わしきものにそっくりである。

    花も蕾も付いておらず確定は出来ず。

    白い花が咲いている。

    装飾花の花弁はほとんどが5枚ある。これはカンボクの仲間か?しかし葉の形が違うようである。

    こちらは渓谷内で良く見かける花

    装飾花は3弁、ガクウツギであろう。

    見たかったのはこの花。ヤマゴボウの仲間だが、茎が緑色でヨウシュヤマゴボウではない。

    花はまだ蕾。

    あと1∼2週間で咲きそうである。これはマルミノヤマゴボウのはずだが、花と実を見てみないと確信は持てない。

    別の場所に生えていた大型のシダ、ナチシダ。だいぶ増殖して生育範囲を広げている。

    花を見たかったがまだ先のようである。

    これはハナミョウガ。若い葉が出始めたばかりで蕾は見えず、咲くのは6月ごろだろうか?

 こちらの渓谷沿いにもハシナガカンスゲがあるとの情報をいただいたのだが、発見出来なかった。マルミノヤマゴボウと思わしき花はもうすぐ咲きそうである。ただ、工事のトラックがしばしば通行しており避けるのが大変なため、工事の無い休日に訪問したほうが良いのかも知れない。


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ハコネグミはいずこに? 丹沢山系の山へ 令和6年5月6日

2024年05月10日 | 山に咲く花
 前日小田貫湿原でハコネグミを確認しておこうと思ったのだが、どの木だったか分からなくなってしまい、見てきたグミの木は葉表に鱗状毛が生えておりハコネグミでは無かった。しかも花がもう大部分散っており、ひょっとしたらもうハコネグミの花も咲いてしまっているのかも知れない。ゴールデンウィークの最終日は丹沢山系の山にハコネグミを見に行ってみることにした。

    空模様はいまひとつでいつ雨が降ってきてもおかしく無い。しかも風が強い。

    登山道脇に咲いていたシロバナノヘビイチゴ

    こちらはヘビイチゴではないかと思う。

    蕾のヤマシャクヤク。あと1週間もすれば咲いていそうである。

    明日にも開きそうな花もあった。

    谷筋の登山道を登る。

    ミヤマキケマンがたくさん咲いている。

    ミツバコンロンソウ

    セントウソウであろう。

    ツル状に広がっているので何だか分からなかったが、これは盛期を過ぎたユリワサビであろう。

    おそらくミヤマハコベ

    茎は緑色で、萼や茎に毛が生えている。

    谷から稜線に抜け出るとそこはブナの森になっている。

    着生しているオシャグジデンダはまだ葉を丸めている。

    丹沢山系なので、おそらくこれはヒメシャラであろう。

    これが特徴的とされる横縞か?

    昨年の種が残っている。花の時期に来れば、撮影は難しく無さそうである。

    富士山にかかる笠雲が大きくなっていた。雨はなんとか大丈夫そうである。

    グミが生えている場所に到着。


    結構たくさん生えているがこれが皆ハコネグミとは思えない。花はまだ咲いていなかった。

    葉の撮影を試みるが風で揺れてまともに撮影出来ず。

    止む無し、葉をとって調べてみる。

    これは鱗状毛ではないかと思う。ハコネグミではないだろう。

    葉裏も鱗状毛で、茶色いものが混じる。

    別の木

    これも鱗状毛。たぶんマメグミではないかと思う。

    さらに別の木

    今度の木の葉はちょっと様子が違う。毛が多くて白っぽく見える。

    これは星状毛で良さそうである。しかも密生している。

    葉裏は星状毛のようだが茶色いものが多く混じっている。

    これが探しているハコネグミなのかどうか?全く確信が持てず、もう少し勉強してから再訪してみたいと思う。

    富士山の笠雲はさらに大きくなっていた。観察と撮影に多大な時間を費やし、午後6時に下山。

 予想していた通りではあるが、やはりグミの木の判別にはまだ力不足である。この場所に行けばほとんどがハコネグミだろうと思っていたのがそもそもの間違いだったようで、他のグミの木もたくさん生えていた。もう少し勉強してから再訪してみたいと思っている。


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アシタカツツジ三昧 長者ヶ岳・天子ヶ岳(後編) 令和6年5月5日

2024年05月08日 | 山に咲く花
 長者ヶ岳山頂を午後1時少し前に出発して天子ヶ岳に向かう。アシタカツツジを探しながら歩くが、静岡県側の斜面では見かけるものの山梨県側にはあまり生えていないようである。天子ヶ岳への登りに差しかかったところで、ようやく山梨県側の斜面にもアシタカツツジが現れてきた。

    長者ヶ岳山頂から見る富士山。午後になっても快晴の空が広がっている。


    長者ヶ岳の稜線上にもカンアオイの仲間がたくさん生えていた。

    冬期の花が咲いている時に花の中を見てみないと正体は分からない。

    ユキザサは咲き始めたばかり。

    クルマバソウも咲き始めである。

    長者ヶ岳と天子ヶ岳のコル付近。向こうに天子ヶ岳が聳えている。

    これは静岡県側の斜面に咲くアシタカツツジ。静岡県側にはたくさん咲いている。

    シロヤシオツツジもたくさん生えていたが、花はまだ少ししか咲いていなかった。

    こちらはトウゴクミツバツツジ。花はもう散り始めている。

    トウゴクミツバツツジの花。雄しべは10本・・・あるはずである。

    やっと現れてきた山梨県側のアシタカツツジ。

    満開少し前のいちばん良い状態の花。

    赤紫色の花がとても綺麗である。

    葉は5枚で毛が生えている。

    山梨県側の別の木。あまり数は多く無い。

    満開の見ごろを迎えていたアシタカツツジ

    これは県境を越えた静岡県側に咲いていたアシタカツツジ

    見事な花付きである。

    天子ヶ岳山頂。甲斐百山の一座だが山頂は静岡県側にある。

    富士山展望台に立ち寄る。少し雲が出て来たが綺麗な富士山が見えている。

 午後3時少し前に天子ヶ岳の富士山展望台に到着し、ここで大休憩する。もう誰も来ないだろうと思っていたら、これから白糸の滝側に下山するという単独の登山者に出会った。午後3時を過ぎた頃に折り返して長者ヶ岳に向かう。

    フモトスミレがあちらこちらで咲いている。

    途中で見つけたヤマウツボ。もう花が散っている。

    こちらの株はまだ少しだけ花が残っていた。

    午後4時半、長者ヶ岳山頂。さすがにもう誰も居ない。

    薄雲が広がってきたがまだ富士山が良く見えている。

 だいぶ日が延びたので急いで歩かずとも明るいうちには下山できるはずである。焦らずゆっくり歩いて、ちょうど6時に下山となった。天候に恵まれて1日中富士山の眺望が素晴らしく、ちょうど見ごろのアシタカツツジも存分に楽しむことが出来た。長時間の山歩きとなったが、今日はとても良い登山だったと思う。


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アシタカツツジ三昧 長者ヶ岳・天子ヶ岳(前編) 令和6年5月5日

2024年05月07日 | 山に咲く花
 前日行くはずだった長者ヶ岳と天子ヶ岳であるが、富士本栖リゾートの芝桜渋滞に巻き込まれて登山口の田貫湖までたどり着けず精進湖で折り返して撤退してきた。だいぶ遠回りになるがこの日は南部町から白糸の滝の近くを回り込んで田貫湖に入るルートで登山口に至った。到着までに3時間近くかかり、登り始めは9時半になった。早く下山してもまた芝桜渋滞に巻き込まれてしまうので、8時間くらいかけてゆっくり歩き、夕方5時か6時に下山して帰宅する予定である。おそらく目的のアシタカツツジは見ごろを迎えているはずである。うまくすればシロヤシオとトウゴクミツバツツジの3種類が揃い咲きしているかも知れない。

    田貫湖の湖畔からスタート。雲ひとつない五月晴れの空が広がる。

    咲き残りのジロボウエンゴサク。葉を探したが数は少なかった。

    赤紫色のツツジがあちらこちらに咲いている。葉を見てみると5枚葉、これはアシタカツツジであろう。

    第一ベンチに到着。アシタカツツジが満開になっている。

    満開のアシタカツツジと富士山。こんなに天候に恵まれるとは思ってもいなかった。

    第2ベンチからもアシタカツツジの向こうに富士山を見ることが出来た。

    長い階段道。さほど傾斜がきついわけでも無いが、歩幅が合わず疲れる。

    カンアオイの仲間が葉を広げていた。花は付いておらず、カンアオイかカギガタアオイのいずれかと思う。

    フモトスミレはたくさん咲いていた。

    小さなフデリンドウ。これからたくさん咲き出すであろう。

    長者ヶ岳山頂に到着。10人くらいの登山者が休憩していた。

 3時間半くらいかかってやっと長者ヶ岳に到着である。とはいってもほぼ予定していた通りのコースタイムである。ここまでは準備体操で、ここから先が本番である。天子ヶ岳に至る稜線の山梨県側にアシタカツツジが咲いているはずである。今回は山梨県の絶滅危惧種撮影の一環で、山梨県に咲くアシタカツツジを撮影することが一番の目的である。長者ヶ岳山頂で小休止してから天子ヶ岳に向かう。(続く)


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