まだつながっていない興因寺山から淡雪山、さらに湯村山に至る稜線沿いのルート歩き、先週は脇道に逸れたこともあって興因寺山まで至らずに終わってしまった。ちょうどこの日は緑ヶ丘運動公園の近くで所属する山岳会総会が午後3時半から開催されるので、会場まで自宅から稜線上を歩いて行くことにした。これでようやく、武田神社から自宅周辺を取り巻くルートが全周つながることになる。
4月4日 天候晴れ
自宅を9時少し前に出発する。ちょうど下積翠寺集落の桜が見頃になっていたので、すぐ裏にある道祖神、石上様の桜の木を見に行った。毎年新年の互例会が行なわれるがあまり祠を良く見たことがなく、改めて見てみると「繭神社」と刻まれていた。同じ神社は上積翠寺にもあり、また岩堂峠の直下にはかつて養蚕の繭を冷蔵したといわれる石積みの倉庫がある。かつてこのあたりは養蚕が盛んだったことがうかがえる。
自宅裏の道祖神、石上様の桜の木
白山神社。かつてはきちんとした木造の社が建てられていたのだが、不審火により焼失してしまった。現在は石の建造物になってしまっている。
白山神社から入山し、何度となく歩いている一の森への道を行くが、いつもは途中で左に曲がるところをこの日は真直ぐ進んでみた。ところどころテープがつけられており、着いたところはいつも使う道の数十メートル向こう側、かなり近い場所に抜け出た。一の森のベンチで一休みし、武田の杜遊歩道を古湯坊側に進んで先週確認しておいた淡雪山分岐部を目指す。20分ほどで分岐に到着し、その道を登って行くが、きわめて明瞭な歩き易い道だった。行き着いたところはこれまた3年くらい前に興因寺山に登った時に歩いたことのある、大正池から来る道だった。淡雪山の看板に従って左に進むと、少し行ったところにまた淡雪山を指す小さな看板があった。以前に来た時はこの看板を無視して道を真直ぐに進み、獣道のような細い道を通って武田の杜遊歩道に下りた。今回は素直に淡雪山の看板通りに道を進む。登りついたところは広い萱の生える草地で、さらにもう一段登るとあっさり興因寺山山頂についた。時間は10時20分だった。
興因寺山山頂。山頂には大きな鉄塔が立ち、折角の景観を乱している。向こうには南アルプスが見える。
興因寺山から淡雪山稜線上から見下ろす甲府盆地の景観。残念ながら富士山は見えなかった。
この場所が本日の最高点、あとは淡雪山を越えて緑ヶ丘に向って下りて行くだけだ。この先はまだ歩いたことのない道、3年前に少しだけ歩いてみた時は両側に雑木が生い茂る細い道だった記憶があるが、今回歩いてみると周辺の木々は切り払われて歩き易い明瞭な尾根道に変貌していた。ここまでしなくても良いのでは?薮歩きを期待していた私としては少々がっかりした。甲府盆地の展望の良い尾根道を進んで行くと、やがて白い岩がゴツゴツと露出した小ピークに出る。雪が積もったようなその白い岩と砂、淡雪山とはそういうことだったのか。その直下には弥勒館という宗教団体らしき大きな建物が建っている。その脇を通って武田の杜遊歩道に下りて行くのだが、このルートは倒木あり、また崩落して巻き道ありなど、若干荒れてはいるものの通過には支障ない。
淡雪山山頂。白い岩と砂、淡雪山とは良く言ったものだ。
小松山園地のベンチと甲府盆地。これだけの休憩所が設置されているのに歩く人が少ないのは惜しい。
武田の杜遊歩道に下り立ち、そこから先は広くて良い道になる。道端の花も咲き出しており、イカリソウ、タチツボスミレ、咲き始めたジュウニヒトエやヒトリシズカなどを見ることができた。途中で左手の小松山園地に立ち寄り、ここで昼食をとる。あまり脇道に逸れず歩いてきたので、時間は順調に12時40分だった。向かいに見える和田峠の桜がちょうど見頃で、車道脇を白く飾っていた。
イカリソウ この山塊には群落を成してたくさん咲く。
咲き始めたヒトリシズカ。花の名前がなんともロマンチック。
咲き始めたジュウニヒトエ。花が何層にも重なって咲くことからこの名がある。これもまたロマンチックな名前。
和田峠の満開のソメイヨシノ
3時半には余裕で緑ヶ丘の会場に到着できる時間だったので、この先は三脚を担いだまま桜や花の写真を撮りつつゆっくりと歩いた。湯村山への登り返しの途中で、上から若者がトレイルランニング訓練で走ってきた。なんと、本日同じ会に出席する同じ山岳会のF君だった。一汗かいてから会に出席するそうだ。ロッククライミングもできる、頼もしい仲間だ。私は相変わらずのゆったりペースで歩き、緑ヶ丘運動公園に2時50分到着。桜満開で、何か催し物が開催されているらしく、駐車場は車が止められないほどの満車状態で道沿いにもたくさん駐車されていた。予定通り、3時会場到着した。
和田峠の桜と甲府盆地。左手に見えるちょこんとした山が通ってきた小松山園地。
緑ヶ丘運動公園と満開の桜。たくさんの人が訪れていた。
山岳会総会では、議長をおおせつかり、不慣れながら務めさせていただき、無事山岳会総会を終えることができた。その後の懇親会の席でこのあいだ病院で開催した「山と花と星の奏でる音楽会Ⅱ」の話題があがり、高い評価をいただいたことに感謝感激だった。次週4月21日は職員を主な対象としたランチョンセミナー「山と花と星の奏でる音楽会Extra ~山上から地球環境を考える~」を予定しており、さらに5月24日(月)にはいよいよ初めての職場外で会場を借りての会を予定している。軌道に乗り出したこの会、気合を入れて準備し、感動を与えられるような会にしたいと願っている。近日ポスター、および内容の一部をこのブログ上で掲載したいと思う。乞うご期待!!
4月4日 天候晴れ
自宅を9時少し前に出発する。ちょうど下積翠寺集落の桜が見頃になっていたので、すぐ裏にある道祖神、石上様の桜の木を見に行った。毎年新年の互例会が行なわれるがあまり祠を良く見たことがなく、改めて見てみると「繭神社」と刻まれていた。同じ神社は上積翠寺にもあり、また岩堂峠の直下にはかつて養蚕の繭を冷蔵したといわれる石積みの倉庫がある。かつてこのあたりは養蚕が盛んだったことがうかがえる。
自宅裏の道祖神、石上様の桜の木
白山神社。かつてはきちんとした木造の社が建てられていたのだが、不審火により焼失してしまった。現在は石の建造物になってしまっている。
白山神社から入山し、何度となく歩いている一の森への道を行くが、いつもは途中で左に曲がるところをこの日は真直ぐ進んでみた。ところどころテープがつけられており、着いたところはいつも使う道の数十メートル向こう側、かなり近い場所に抜け出た。一の森のベンチで一休みし、武田の杜遊歩道を古湯坊側に進んで先週確認しておいた淡雪山分岐部を目指す。20分ほどで分岐に到着し、その道を登って行くが、きわめて明瞭な歩き易い道だった。行き着いたところはこれまた3年くらい前に興因寺山に登った時に歩いたことのある、大正池から来る道だった。淡雪山の看板に従って左に進むと、少し行ったところにまた淡雪山を指す小さな看板があった。以前に来た時はこの看板を無視して道を真直ぐに進み、獣道のような細い道を通って武田の杜遊歩道に下りた。今回は素直に淡雪山の看板通りに道を進む。登りついたところは広い萱の生える草地で、さらにもう一段登るとあっさり興因寺山山頂についた。時間は10時20分だった。
興因寺山山頂。山頂には大きな鉄塔が立ち、折角の景観を乱している。向こうには南アルプスが見える。
興因寺山から淡雪山稜線上から見下ろす甲府盆地の景観。残念ながら富士山は見えなかった。
この場所が本日の最高点、あとは淡雪山を越えて緑ヶ丘に向って下りて行くだけだ。この先はまだ歩いたことのない道、3年前に少しだけ歩いてみた時は両側に雑木が生い茂る細い道だった記憶があるが、今回歩いてみると周辺の木々は切り払われて歩き易い明瞭な尾根道に変貌していた。ここまでしなくても良いのでは?薮歩きを期待していた私としては少々がっかりした。甲府盆地の展望の良い尾根道を進んで行くと、やがて白い岩がゴツゴツと露出した小ピークに出る。雪が積もったようなその白い岩と砂、淡雪山とはそういうことだったのか。その直下には弥勒館という宗教団体らしき大きな建物が建っている。その脇を通って武田の杜遊歩道に下りて行くのだが、このルートは倒木あり、また崩落して巻き道ありなど、若干荒れてはいるものの通過には支障ない。
淡雪山山頂。白い岩と砂、淡雪山とは良く言ったものだ。
小松山園地のベンチと甲府盆地。これだけの休憩所が設置されているのに歩く人が少ないのは惜しい。
武田の杜遊歩道に下り立ち、そこから先は広くて良い道になる。道端の花も咲き出しており、イカリソウ、タチツボスミレ、咲き始めたジュウニヒトエやヒトリシズカなどを見ることができた。途中で左手の小松山園地に立ち寄り、ここで昼食をとる。あまり脇道に逸れず歩いてきたので、時間は順調に12時40分だった。向かいに見える和田峠の桜がちょうど見頃で、車道脇を白く飾っていた。
イカリソウ この山塊には群落を成してたくさん咲く。
咲き始めたヒトリシズカ。花の名前がなんともロマンチック。
咲き始めたジュウニヒトエ。花が何層にも重なって咲くことからこの名がある。これもまたロマンチックな名前。
和田峠の満開のソメイヨシノ
3時半には余裕で緑ヶ丘の会場に到着できる時間だったので、この先は三脚を担いだまま桜や花の写真を撮りつつゆっくりと歩いた。湯村山への登り返しの途中で、上から若者がトレイルランニング訓練で走ってきた。なんと、本日同じ会に出席する同じ山岳会のF君だった。一汗かいてから会に出席するそうだ。ロッククライミングもできる、頼もしい仲間だ。私は相変わらずのゆったりペースで歩き、緑ヶ丘運動公園に2時50分到着。桜満開で、何か催し物が開催されているらしく、駐車場は車が止められないほどの満車状態で道沿いにもたくさん駐車されていた。予定通り、3時会場到着した。
和田峠の桜と甲府盆地。左手に見えるちょこんとした山が通ってきた小松山園地。
緑ヶ丘運動公園と満開の桜。たくさんの人が訪れていた。
山岳会総会では、議長をおおせつかり、不慣れながら務めさせていただき、無事山岳会総会を終えることができた。その後の懇親会の席でこのあいだ病院で開催した「山と花と星の奏でる音楽会Ⅱ」の話題があがり、高い評価をいただいたことに感謝感激だった。次週4月21日は職員を主な対象としたランチョンセミナー「山と花と星の奏でる音楽会Extra ~山上から地球環境を考える~」を予定しており、さらに5月24日(月)にはいよいよ初めての職場外で会場を借りての会を予定している。軌道に乗り出したこの会、気合を入れて準備し、感動を与えられるような会にしたいと願っている。近日ポスター、および内容の一部をこのブログ上で掲載したいと思う。乞うご期待!!