前日の黒岳と同様に気温の上がる時間を避けて早朝から茅ヶ岳に出かけた。といっても、5時起床で登り始めたのは7時過ぎ。大明神林道まで車で入り、短絡したので順調に登れば10時には山頂に到着できる。が、通いなれた茅ヶ岳、通常のルートでは満足しない。今回は良くルートを間違えて直登してしまい、引き返して来る登山者が多い道(といっても道は無い)を、故意に登ってやろうと思う。果たしてどこに出るのやら?ひょっとしたら、そろそろ見頃を迎えるであろうミヤマモジズリが群生しているところを発見できるのでは?という期待もあった。
女岩側のルートを進むと、入ってすぐのところに咲き始めたばかりの小さな白い花を発見した。このあたりは何も咲いていないだろうと決めつけていたのでいつもはノーマークの場所だが、登山道脇すぐのところに咲いていたのですぐに目に留まった。先日の富士山麓の森で発見したミヤマウズラだ。(ブログではヒメミヤマウズラと記載しましたが、いずれもヒメが付かないミヤマウズラです。訂正します。)登山道両脇にたくさん咲いていたが、咲いていたのはこの付近だけで、その先では見かけなかった。
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発見!ミヤマウズラ。ラン科の植物。
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たくさん群生していたミヤマウズラ
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同、接写。
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フシグロセンノウがポツリポツリと咲く。
女岩は崩落が進んでおり、現在も立ち入り禁止になっている。が、状況を確かめに立ち寄らせてもらう。右側の崩落はあまり無いようだが、左側はまだ崩れているようで、さらに崩落しそうな岩が露出している。まだ立ち入り禁止の解除は難しそうだ。夏場だけあって水は細いが十分に流れていた。
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女岩の水場付近。こちら側の崩落はあまり無さそうだ。
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一方、左側は崩落した岩が積み重なっており、上部には今にも崩れそうな岩がむき出しになっている。
登山道に戻り、急斜面を登る。後ろから来た女性に先を譲ったが、その女性が良く登山者がルートを間違える真直ぐ登るコースに入り込んでしまっていた。後ろを追いかけて本来の登山ルートを教えてあげるが、このルートこそが本日私が登ろうとしているルート(といっても道は無い)だ。良く間違える人がいるので一時テープが張ってあったのだが、無くなってしまったようだ。目の前には大きな岩が立ちはだかり、真直ぐ進むには難しそうだ。右側に巻く獣道があったのでそちらに進むが、当然の如く途中で道は無くなる。岩を巻いて上に登ると急登の尾根になっており、それをひたすら直登する。上の稜線が見え始めたところでまた大きな岩があり、どちらに巻こうか考えながら近付くと、その岩の下には明らかな道(と思われるもの)が通っていた。おそらくは古い林業作業道だろう。それを右に進むとあっさり尾根にたどり着いた。その尾根も道は不明瞭なのだが、何度か歩いている祠のあるピークから下るルートなので、容易に場所がわかった。予想では祠のあるピークに直登するだろうと思っていたのだが、だいぶ東側に登り着いてしまった。祠ピークに向かって尾根の斜面を登ると、あっさり到着した。時間は9時45分、右に回り込んだことと、途中の草むらでうろついていたため、だいぶ時間がかかった。残念ながら目ぼしい花は見つからなかった。
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前方に大穴の空いた岩が立ちはだかる。右に巻いたが、左に巻いたほうがおそらく楽だっただろう。
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見上げるような急斜面、その上にはまた岩が立ちはだかるが、岩の下に明瞭な道が走っていた。
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廃道となっているルートの途中にある、祠の立つピークに到着。
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周辺の草むらは珍しい花が咲きそうな雰囲気があるのだが、見つけたのはシュロソウくらい。
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見上げる茅ヶ岳。朝の冷え込みが少し強くなったためか、ツツジとナナカマドは若干紅葉が始まった。
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展望岩から見る曲岳・黒富士山塊。金峰山は雲の中。
このルートの途中に今回目的としているミヤマモジズリが咲いていることは確認しているが、なかなか良い時期に当たらず撮影は出来ていない。他にもあるのではないかと探しながら歩くが、いつもの場所以外では発見できなかった。まだ咲き始めたばかりの株がひとつ、その他は蕾だったが、例年よりはたくさん咲いてくれたようだ。葉っぱを良く見れば、確かにホテイランやアオフタバランに似たラン科の葉っぱだ。
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ミヤマモジズリ。ちょうど咲き始めたところだが、場所が悪く撮影が難しい。
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こちらはまだ蕾のミヤマモジズリ。
三脚を立てるのが難しい場所で、かなりの時間を費やしてしまう。登り始めの頃はおそらく先頭を歩いていたはずなのだが、既に団体客を含めてかなりの人が登って行った。正規の登山道に合流し、その途中でも咲いているのを見つけたことがあるので探しながら登って行くと、3株咲いているのを発見した。この場所も三脚がうまく固定できず撮影に苦労する。悪戦苦闘していると、登って来た女性に「このあいだ八ヶ岳で会いました」と声をかけられた。北沢でコイチヨウランの撮影をしている時に通りかかった女性2人組で、風貌と三脚と撮影に熱中している姿ですぐにわかったそうだ。山梨県在住でエルクの常連さんであることも知った。きっとまたどこかで会うだろう。
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この山にも御坂山系同様、シュロソウがたくさん咲く。
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ミヤマモジズリ、3株プラス蕾1株。全ては写し込めず。
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ミヤマモジズリ接写。ピントいまいち、というよりも風で揺れてうまく撮影できず。接写は難しい。
予定していたよりも1時間以上遅れ、11時半にようやく茅ヶ岳山頂に到着した。山頂にはあふれんばかりの人、標柱の無事を確認して休憩せずに尾根道を下る。途中のガレ地に咲くビランジを見に行く。ちょうど見頃を迎えており、たくさん咲いてはくれたが、さすがに暑い日が続いているだけあって花は焼けて少し痛んでいた。まあ、元気に咲いてくれて良かった。
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茅ヶ岳ツイン・タワー。ニスが剥げ始めており、そろそろメインテナンスが必要そうだ。
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ビランジ満開。
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今年は結構咲いてくれました。
12時40分に下山したが、この時間には気温がかなり上がっており、車の温度計は30℃を指していた。籔歩きをしたこともあって汗だく、下着を脱いで絞ると汗がぼたぼたと滴り落ちた。何度か訪れている茅ヶ岳のミヤマモジズリとビランジ、今年はきっちりと見ることが出来た。さらにミヤマウズラという新しい花との出会いがあり、暑かったが存分に楽しめた山行となった。
女岩側のルートを進むと、入ってすぐのところに咲き始めたばかりの小さな白い花を発見した。このあたりは何も咲いていないだろうと決めつけていたのでいつもはノーマークの場所だが、登山道脇すぐのところに咲いていたのですぐに目に留まった。先日の富士山麓の森で発見したミヤマウズラだ。(ブログではヒメミヤマウズラと記載しましたが、いずれもヒメが付かないミヤマウズラです。訂正します。)登山道両脇にたくさん咲いていたが、咲いていたのはこの付近だけで、その先では見かけなかった。
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発見!ミヤマウズラ。ラン科の植物。
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たくさん群生していたミヤマウズラ
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同、接写。
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フシグロセンノウがポツリポツリと咲く。
女岩は崩落が進んでおり、現在も立ち入り禁止になっている。が、状況を確かめに立ち寄らせてもらう。右側の崩落はあまり無いようだが、左側はまだ崩れているようで、さらに崩落しそうな岩が露出している。まだ立ち入り禁止の解除は難しそうだ。夏場だけあって水は細いが十分に流れていた。
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女岩の水場付近。こちら側の崩落はあまり無さそうだ。
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一方、左側は崩落した岩が積み重なっており、上部には今にも崩れそうな岩がむき出しになっている。
登山道に戻り、急斜面を登る。後ろから来た女性に先を譲ったが、その女性が良く登山者がルートを間違える真直ぐ登るコースに入り込んでしまっていた。後ろを追いかけて本来の登山ルートを教えてあげるが、このルートこそが本日私が登ろうとしているルート(といっても道は無い)だ。良く間違える人がいるので一時テープが張ってあったのだが、無くなってしまったようだ。目の前には大きな岩が立ちはだかり、真直ぐ進むには難しそうだ。右側に巻く獣道があったのでそちらに進むが、当然の如く途中で道は無くなる。岩を巻いて上に登ると急登の尾根になっており、それをひたすら直登する。上の稜線が見え始めたところでまた大きな岩があり、どちらに巻こうか考えながら近付くと、その岩の下には明らかな道(と思われるもの)が通っていた。おそらくは古い林業作業道だろう。それを右に進むとあっさり尾根にたどり着いた。その尾根も道は不明瞭なのだが、何度か歩いている祠のあるピークから下るルートなので、容易に場所がわかった。予想では祠のあるピークに直登するだろうと思っていたのだが、だいぶ東側に登り着いてしまった。祠ピークに向かって尾根の斜面を登ると、あっさり到着した。時間は9時45分、右に回り込んだことと、途中の草むらでうろついていたため、だいぶ時間がかかった。残念ながら目ぼしい花は見つからなかった。
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前方に大穴の空いた岩が立ちはだかる。右に巻いたが、左に巻いたほうがおそらく楽だっただろう。
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見上げるような急斜面、その上にはまた岩が立ちはだかるが、岩の下に明瞭な道が走っていた。
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廃道となっているルートの途中にある、祠の立つピークに到着。
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周辺の草むらは珍しい花が咲きそうな雰囲気があるのだが、見つけたのはシュロソウくらい。
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見上げる茅ヶ岳。朝の冷え込みが少し強くなったためか、ツツジとナナカマドは若干紅葉が始まった。
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展望岩から見る曲岳・黒富士山塊。金峰山は雲の中。
このルートの途中に今回目的としているミヤマモジズリが咲いていることは確認しているが、なかなか良い時期に当たらず撮影は出来ていない。他にもあるのではないかと探しながら歩くが、いつもの場所以外では発見できなかった。まだ咲き始めたばかりの株がひとつ、その他は蕾だったが、例年よりはたくさん咲いてくれたようだ。葉っぱを良く見れば、確かにホテイランやアオフタバランに似たラン科の葉っぱだ。
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ミヤマモジズリ。ちょうど咲き始めたところだが、場所が悪く撮影が難しい。
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こちらはまだ蕾のミヤマモジズリ。
三脚を立てるのが難しい場所で、かなりの時間を費やしてしまう。登り始めの頃はおそらく先頭を歩いていたはずなのだが、既に団体客を含めてかなりの人が登って行った。正規の登山道に合流し、その途中でも咲いているのを見つけたことがあるので探しながら登って行くと、3株咲いているのを発見した。この場所も三脚がうまく固定できず撮影に苦労する。悪戦苦闘していると、登って来た女性に「このあいだ八ヶ岳で会いました」と声をかけられた。北沢でコイチヨウランの撮影をしている時に通りかかった女性2人組で、風貌と三脚と撮影に熱中している姿ですぐにわかったそうだ。山梨県在住でエルクの常連さんであることも知った。きっとまたどこかで会うだろう。
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この山にも御坂山系同様、シュロソウがたくさん咲く。
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ミヤマモジズリ、3株プラス蕾1株。全ては写し込めず。
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ミヤマモジズリ接写。ピントいまいち、というよりも風で揺れてうまく撮影できず。接写は難しい。
予定していたよりも1時間以上遅れ、11時半にようやく茅ヶ岳山頂に到着した。山頂にはあふれんばかりの人、標柱の無事を確認して休憩せずに尾根道を下る。途中のガレ地に咲くビランジを見に行く。ちょうど見頃を迎えており、たくさん咲いてはくれたが、さすがに暑い日が続いているだけあって花は焼けて少し痛んでいた。まあ、元気に咲いてくれて良かった。
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茅ヶ岳ツイン・タワー。ニスが剥げ始めており、そろそろメインテナンスが必要そうだ。
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ビランジ満開。
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今年は結構咲いてくれました。
12時40分に下山したが、この時間には気温がかなり上がっており、車の温度計は30℃を指していた。籔歩きをしたこともあって汗だく、下着を脱いで絞ると汗がぼたぼたと滴り落ちた。何度か訪れている茅ヶ岳のミヤマモジズリとビランジ、今年はきっちりと見ることが出来た。さらにミヤマウズラという新しい花との出会いがあり、暑かったが存分に楽しめた山行となった。