植生豊かな富士の裾野、樹海の森を歩いてみたいとかねてから思っていたのだが、道迷いの心配があってなかなか踏み込めずにいた。樹海の森を熟知している「コブシの花の咲くころは」のサクラスミレさんのブログを見ると、精進湖登山道周辺ならばそれなりに花が楽しめてそれほど危険ではなさそうに見える。花見隊集結2日目は天神峠の富士山1合目から3合目あたりまでを散策してみることにした。
8日の早朝は雨が降ったが、集合時間の6時には雨は上がっていた。空はどんより曇り空だが、歩けない天気では無さそうに見えた。この日の参加者はsanaeさんご夫妻、みちほさんご夫妻、るたんさん、私の6人だが、みちほさんご夫妻は夕方から予定があってお昼までには出発しなければならないという時間制限があった。散策時間、撮影時間を含めて4~5時間とみて、6時に甲府を出発した。ところが・・・精進湖線を通って精進湖トンネルを抜けるとそこは土砂降りの雨だった。とても歩けるような雨では無い。ひとまずはどこかでお茶にでもしようということで、鳴沢村の天神峠入り口のところにガストがあったのでそこでお茶と朝食となる。雨は降ったり止んだりだが、ここでまったりしてしまい、すっかり散策する気分では無くなってしまった。しかし、9時を過ぎた頃から富士山側に青空が見えるようになってきた。会計を済ませて外に出ると、雨が止んで富士山の裾野が見えて来ていた。とりあえずは精進湖登山道1合目の天神峠まで行ってみようということになる。
天神峠の精進湖登山道1合目。
林の中に馬頭観音が立っている。
峠に到着してすぐにるたんさんが奇声をあげる。道路脇の壁の上に咲くミヤマウズラを発見した。その奥の林を覗き込むとたくさん咲いているのが見える。ならば、精進湖登山道を歩いてみようということになり、ザックを背負って入山することになる。
天神峠の林の中に咲いていたミヤマウズラ。若干時期が遅い。
ミヤマウズラ
登山道に入ってすぐのあたりは苔の生えたしっとりとした登山道に見えるが、その先は笹原に変わる。
既に時間は10時近い。天神峠周辺の森は苔の生した樹海の雰囲気たっぷりの森で、森の中にはミヤマウズラが咲いていたのだが、少し進むと笹の茂る森となりミヤマウズラどころか目ぼしい花はほとんど見当たらなくなってしまった。想像していた樹海の森とはだいぶ様相が違う。笹の奥に広がる苔の森を探しながら、森に踏み込みながら花を探すが何も見つからない。みちほさんご夫妻はタイムアウトとなってしまい、1合と2合の中間あたりでお別れとなってしまった。
樹海の森に空いていた大きな穴。落ちると這い上がるのがかなり難しそう。
2合目でアスファルトの林道を横切ると、その先には廃墟となった建物(かつての山小屋か?)がある。
小屋の周辺に少しだけ咲いていたミヤマウズラ。1合目よりひとまわり小さい。
2合目でアスファルトの林道を横切り、その先に廃墟となった建物があってそこで休憩する。周辺の森を探すと一株だけミヤマウズラが咲いており、その周囲には葉だけの株が散在していた。先に進むと、ようやく笹原から樹海らしいツガの森に変わり、その中を探すが花は見つからず、あったのは不法投棄のタイヤと掃除機の残骸だった。しかし、目の良いトシちゃんが登山道脇に生えていたヒメミヤマウズラの葉を発見。1株だけ咲いていた花はもう終わっていた。
山梨の森百選に選ばれているブナ林だが、この笹原では雰囲気が台無しだ。
ツガの生える樹海の森。このあたりの森は想像していたよりも明るい。
スバルラインの下を抜ける。
富士山だけにフジアザミ。
スバルライン脇の3合目バス停付近。
車の走る音が聞こえ出し、やがてスバルラインが見え出す。下をくぐって少し進むと3合目のバス停に到着した。時間はもう1時を過ぎていた。本日はここで折り返すが、排気ガスを吸いながらの昼食は避けたいので、樹海の森に戻って昼食にする。下山途中で、またしてもトシちゃんが花を発見、今度はミヤマモジズリだ。以外にもスバルライン近くの土手に咲いていた、苔生した樹海の中に咲くミヤマモジズリを想像していただけに、これにはちょっと拍子抜けした。
風に揺れるミヤマモジズリ。
Iso感度を上げてシャッタースピードを速くしてようやくこの程度。
登山道脇の土手を注意深く観察しながら歩いて行くと、ようやく蕾のヒメミヤマウズラを2株発見できた。1合目で見たミヤマウズラの半分ほどの大きさしかない小さな花だった。葉に入った筋がくっきりとしていて美しい。周囲に穂を出していない葉がたくさんあることから、今年はあまり咲かなかったのかもしれない。
ようやく出会えたヒメミヤマウズラ。
花はまだ蕾。
筋模様が入った美しい葉。
昼食後、下山を開始すると雨が降り出した。幸いにして土砂降りにはならなかったが、途中でカッパを着て下山した。午後3時、天神峠に到着、途中でクモキリソウ属の葉をsanaeさんが発見した。今回はあまり目ぼしいものは発見できなかったが、この樹海の森は様々な稀少植物が咲く宝庫である。また時期を見て、今度はもう少し奥まで踏み込んで歩いてみたいと思う。
8日の早朝は雨が降ったが、集合時間の6時には雨は上がっていた。空はどんより曇り空だが、歩けない天気では無さそうに見えた。この日の参加者はsanaeさんご夫妻、みちほさんご夫妻、るたんさん、私の6人だが、みちほさんご夫妻は夕方から予定があってお昼までには出発しなければならないという時間制限があった。散策時間、撮影時間を含めて4~5時間とみて、6時に甲府を出発した。ところが・・・精進湖線を通って精進湖トンネルを抜けるとそこは土砂降りの雨だった。とても歩けるような雨では無い。ひとまずはどこかでお茶にでもしようということで、鳴沢村の天神峠入り口のところにガストがあったのでそこでお茶と朝食となる。雨は降ったり止んだりだが、ここでまったりしてしまい、すっかり散策する気分では無くなってしまった。しかし、9時を過ぎた頃から富士山側に青空が見えるようになってきた。会計を済ませて外に出ると、雨が止んで富士山の裾野が見えて来ていた。とりあえずは精進湖登山道1合目の天神峠まで行ってみようということになる。
天神峠の精進湖登山道1合目。
林の中に馬頭観音が立っている。
峠に到着してすぐにるたんさんが奇声をあげる。道路脇の壁の上に咲くミヤマウズラを発見した。その奥の林を覗き込むとたくさん咲いているのが見える。ならば、精進湖登山道を歩いてみようということになり、ザックを背負って入山することになる。
天神峠の林の中に咲いていたミヤマウズラ。若干時期が遅い。
ミヤマウズラ
登山道に入ってすぐのあたりは苔の生えたしっとりとした登山道に見えるが、その先は笹原に変わる。
既に時間は10時近い。天神峠周辺の森は苔の生した樹海の雰囲気たっぷりの森で、森の中にはミヤマウズラが咲いていたのだが、少し進むと笹の茂る森となりミヤマウズラどころか目ぼしい花はほとんど見当たらなくなってしまった。想像していた樹海の森とはだいぶ様相が違う。笹の奥に広がる苔の森を探しながら、森に踏み込みながら花を探すが何も見つからない。みちほさんご夫妻はタイムアウトとなってしまい、1合と2合の中間あたりでお別れとなってしまった。
樹海の森に空いていた大きな穴。落ちると這い上がるのがかなり難しそう。
2合目でアスファルトの林道を横切ると、その先には廃墟となった建物(かつての山小屋か?)がある。
小屋の周辺に少しだけ咲いていたミヤマウズラ。1合目よりひとまわり小さい。
2合目でアスファルトの林道を横切り、その先に廃墟となった建物があってそこで休憩する。周辺の森を探すと一株だけミヤマウズラが咲いており、その周囲には葉だけの株が散在していた。先に進むと、ようやく笹原から樹海らしいツガの森に変わり、その中を探すが花は見つからず、あったのは不法投棄のタイヤと掃除機の残骸だった。しかし、目の良いトシちゃんが登山道脇に生えていたヒメミヤマウズラの葉を発見。1株だけ咲いていた花はもう終わっていた。
山梨の森百選に選ばれているブナ林だが、この笹原では雰囲気が台無しだ。
ツガの生える樹海の森。このあたりの森は想像していたよりも明るい。
スバルラインの下を抜ける。
富士山だけにフジアザミ。
スバルライン脇の3合目バス停付近。
車の走る音が聞こえ出し、やがてスバルラインが見え出す。下をくぐって少し進むと3合目のバス停に到着した。時間はもう1時を過ぎていた。本日はここで折り返すが、排気ガスを吸いながらの昼食は避けたいので、樹海の森に戻って昼食にする。下山途中で、またしてもトシちゃんが花を発見、今度はミヤマモジズリだ。以外にもスバルライン近くの土手に咲いていた、苔生した樹海の中に咲くミヤマモジズリを想像していただけに、これにはちょっと拍子抜けした。
風に揺れるミヤマモジズリ。
Iso感度を上げてシャッタースピードを速くしてようやくこの程度。
登山道脇の土手を注意深く観察しながら歩いて行くと、ようやく蕾のヒメミヤマウズラを2株発見できた。1合目で見たミヤマウズラの半分ほどの大きさしかない小さな花だった。葉に入った筋がくっきりとしていて美しい。周囲に穂を出していない葉がたくさんあることから、今年はあまり咲かなかったのかもしれない。
ようやく出会えたヒメミヤマウズラ。
花はまだ蕾。
筋模様が入った美しい葉。
昼食後、下山を開始すると雨が降り出した。幸いにして土砂降りにはならなかったが、途中でカッパを着て下山した。午後3時、天神峠に到着、途中でクモキリソウ属の葉をsanaeさんが発見した。今回はあまり目ぼしいものは発見できなかったが、この樹海の森は様々な稀少植物が咲く宝庫である。また時期を見て、今度はもう少し奥まで踏み込んで歩いてみたいと思う。