山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

「山と花と星の奏でる夜の風景」写真展開催中

2013年09月05日 | 番外編
 9月2日夕方、会場のアウトドアショップエルクでの展示が完成し、いよいよ写真展始まりました。さらに4日の午後、追加で最近撮り歩いている稀少植物の写真を一挙35点ほど展示してきました。夜の風景だけでなく、花が好きな方にもお楽しみいただける写真展となっています。花の写真はちょっと変わった展示をしておりますので、ご一見ください。私の写真が目的でお越しくださった方も居り、「酷評ノート」なる自由落書き帳に感想や質問などを書き込んでいただき、それに対するお返事やコメントをそのノートの中に書き込ませていただきました。山に登る方でも、登らない方でも、ご来場大歓迎です。




    エルク写真展 展示風景


 展示している作品を数点紹介します。


    雲海を照らして昇る月

 9月の鳳凰山観音岳で撮影したものです。二十七夜の細い月がオリオン座と冬の大三角形に接近して雲海の上に昇って来たところです。晴れた夜だと甲府盆地の明りが輝き過ぎて星の輝きが半減してしまうところですが、この日は静かな雲海が一晩中広がり、光害を消してくれました。山小屋を予約してありましたが、夕食をいただいただけで結局小屋で寝ること無く、一晩中山の上にいました。




    空架ける天の川

 甲斐駒ケ岳六合石室から撮影したもので、中央下に見える山は仙丈ヶ岳です。所属山岳会のメンバーに連れられて日向八丁尾根という籔尾根を歩いてようやくたどり着いた六合石室。クタクタに疲れましたが、その日の夕暮れは最近なかなか姿を現さない天の川が空に架かりました。頭の真上を横切るMilky Wayの白い帯は疲れを和ませてくれました。




    富士に昇るオリオン座

 毛無山塊雨ヶ岳から見る富士山です。この山はあまり有名ではありませんが、朝霧高原を真下に富士山を裾野まで見ることができる絶好の富士山展望台です。11月の空気が澄んだ夜、流れ行く雲の上にオリオン座が昇って来ました。星を輝かせながら、かつ山の景色をぼかさないように撮影するため、ハーフ拡散フィルターを自作して撮影した作品です。




    山上のミツバツツジと梅雨の合間の富士山

 花を前景に入れて星を撮る試みは何度か試していましたが、人に見せられるような作品は撮れていませんでした。なかなか良い場所と条件が揃わないことがありますが、撮影技術もかなり難しいものがあります。そんな中で、唯一お見せできる作品かと思います。まずは手前にあるミツバツツジにフォーカスを合わせます。そしてまずフラッシュ発光して撮影しますが、普通に発光すると明るくなり過ぎるのでハンカチやティッシュペーパーを重ねて光量を調整して撮ります。即座に遠景の富士山にフォーカスを合わせなおし、30秒程度の露出で遠景と星を撮ります。2段階フォーカス撮影と呼んでいるこの撮影手技、まだ完全にマスターしたわけでは無く、試行錯誤しているところです。
コメント (2)
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