山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ラブジョイ彗星を追って 田貫湖と精進湖  平成26年1月4日

2014年01月07日 | 番外編
 年始になっても未だ体調回復せず,しかしどこかに出かけてみたい.彗星は地球から遠ざかって現在6等級ほどまで光度を下げている.元日は思親山からの撮影を狙っていたが行けず,山に登る元気も無いので平地から狙ってみることにした.田貫湖あたりでそろそろ撮影できるはずだ.

 未明2時半に自宅を出発し,まずは精進湖の湖畔に立ち寄る.思ったよりも霞が広がっていて,果たしてこれで写ってくれるのかどうか??

    精進湖から見る未明の富士山.霞が多い.


    75mmズーム.このくらいならなんとかなるだろう.

 精進湖で試し撮りしてみるとなんとか写りそうなので,予定通り田貫湖に出かける.湖尻の展望デッキに行くと先客が一人.既にパシャパシャとシャッターを切っているところを見るとおそらくは私と同じく彗星目的のカメラマンだろう.さっそくカメラと三脚をセットして撮影してみると,先ほどの精進湖以上に雲が多くなっている.

    田貫湖から見る未明の富士山.さらに雲が多い.


    このあたりにいるはずだが???

 ラブジョイ彗星が飛んでいそうな場所を狙って再三シャッターを切ってモニターで確認するが,全く写ってくれない.そのうちこと座のベガが昇りはじめた.彗星の高さはほぼこのベガと同じくらいの高さで昇ってくるはずなので,ベガから水平方向にレンズをずらしながらシャッターを切ってゆくと,ようやく視野の端に捉えることができた.ずいぶん小さくなっている.200mmレンズで覗き込んでもその姿は確認することができなかった.

    ようやく視野の右上隅に彗星を捉える.


    ラブジョイ彗星,だいぶ小さくなったがまだ撮影することはできる.


    75mmレンズで富士山と一緒に撮影を試みたが・・・雲が邪魔したこともあって写らない.

 富士山と一緒に撮影しようとレンズを交換して試みたが,残念ながら捉えることはできなかった.夜明けを狙うカメラマンがぽつぽつとやって来たところでカメラを撤収,精進湖に戻る.


 この季節の精進湖は富士山の裾野から朝日が昇り,この構図がお気に入りである.先ほどは数台の車しか止まっていなかったが,6時になるともう湖畔にはずらりと車が止まっていた.ちょっと撮って帰ろうと思ったのだが,先ほどは暗くて気付かなかったのだが湖面が凍り付いて面白い景色になっていた.空も少しずつ朝焼けに染まり始めたので,防寒対策をして湖畔で日の出を待つことにした.

    日の出を狙うカメラマンの車がずらりと並ぶ精進湖湖畔.


    朝焼けに凍りついた湖面が赤く染まる.


    日の出前の空


    真っ赤な日の出を期待したが,朝日は雲間に隠れていまいち染まらず.

 時間は7時半,帰って職場に行くには少し早い.空を見ると富士山の裾野は雲が厚いが半分から上は薄い青空で,ひょっとしたら雲間から陽が射して凍りついた湖面が輝く景色が見られるかもしれない・・・.という期待を抱いて,精進山まで行ってみることにした.まだ風邪が治りきっていないので,防寒対策とマスクをしっかり装着して出発.精進山のコルへ直登する最短ルートを登る.

    中腹は雪の斜面.普段は石ゴロゴロで歩きにくいが,むしろ雪道の方がアイゼン装着すれば歩き易い.


    もうすぐ精進山のコル.上部は雪が無いが稜線まで行くとまた雪の道.


    コルの直下から振り返って見る富士山.だいぶ雲が増えてしまった.


    精進山のコル

 1時間ほどで精進山の展望台に到着した.しかし,その頃には富士山は見えるもののすっかり上空の雲が厚くなってしまい,青空は全く見えなくなってしまった.

    精進山展望台から見る凍りついた精進湖と富士山


    精進湖を見下ろす


    三方分山はもうすぐそこだが,今日はここまで.下山する.


    またの機会に.場所は良いのだが登り着く時間が悪く,なかなか良い景色を撮れないでいる精進山.


 下山は40分ほどで湖畔に到着した.残念ながらこの日の撮影はいまいち.良かったのは日の出前の朝焼けくらいだろうか.また出かけます.

 写ば写ばに立ち寄りたかったが既に時間は10時近い.仕事を片付けなければならないので,写ば写ばの横を車で通り過ぎて行く時に栗林先生がその姿を店の中から見ていたようで,職場に着いて仕事の準備をしている時にsanaeさんから電話がかかってきた.驚いたことに,竜ヶ岳の帰りで写ば写ばに立ち寄っているところだそうだ.栗林先生から先ほど車で走っていったと聞いたらしく,近場に登っているのではないかと電話をくれたそうだ.残念ながら1時間ほどのすれ違いでお会いできなかった.星見隊メンバーはめっきり星空にのめり込んでいて撮影技術も向上著しいので,近いうちにまた召集をかけることにしたい.
コメント (2)
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