山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

春の裏山散策 熊城跡~岩堂峠~兜山界隈  平成27年4月25日

2015年04月29日 | 山梨百名山
 要害山の上にあった要害山城は武田信虎が1520年に築いたと言われているが、その支城として要害山の隣の尾根に熊城が築かれた。現在も城跡の石積みが残っているらしいが、歩く人も無く道は荒れていると聞いた。いつか訪れてみたいとは思っていたがなかなか機会が無かった。

 この日はうーさんと別の山に行く予定だったのだが、車の中で話をしていると、シハイスミレが咲いているところがあると聞いた。ならばそちらの山へ行ってみようということになり、突然の予定変更となった。どうせ行くなら歩いたことが無い場所を、ということで熊城跡を経由して深草観音、岩堂峠、兜山方面へ行ってみようということになった。仕事を片付けてから出発したので、要害温泉を出発したのは午前10時頃になった。


    瑞岩禅寺の前を通って林道に入る。


    荒れているが、これが林道脇の登り口だろう。


    崩落しているところもあるが、何となく道はある。


    「史跡要害山」の杭があるが、ここが主郭部では無さそうだ。さらに上に進む。


    城門跡らしい。


    おそらくはここが主郭部。石積みの跡が残っている。


    さらに進むと、要害山に至る武田の杜遊歩道に抜け出た。

 熊城跡の半藪尾根を抜けると武田の杜遊歩道に出た。ここからはまともな良い道である。深草観音の横を通って岩堂峠に抜ける。深草観音周辺の道沿いにはニリンソウがたくさん、イチリンソウは若い葉の群生は何か所もあるが、花が咲くのは何年か先になりそうだ。


    沢の近くにマルバコンロンソウ。


    白いタチツボスミレ?


    距に少し紫色が残っており、これはおそらくオトメスミレ。


    深草観音分岐。


    岩の上にタチツボスミレがいっぱい。


    この付近のヒナスミレはもう結実している。


    イチリンソウの若葉が群生。蕾を持っておらず、咲くにはまだ数年かかりそう。


    数輪咲いているものも見かけたが、以前咲いていた場所は土砂が崩落して消失していた。


    深草観音付近に咲いていたキケマン。


    深草観音は横を通っただけで立ち寄らず。


    岩堂峠付近に咲いていたヒナスミレ。数輪だけ咲き残っていた。


    岩堂峠。

 岩堂峠で小休止する。8年ほど前に山梨百名山制覇のため兜山に行った時もこの道を使ったはずだが、かなり記憶が薄くなっている。展望台からの富士山のほかはあまり見るべきものが無かったので、もう行かないだろうと思っていたのだがまさかのスミレが咲いているとは驚きだ。うーさんが数日前に歩いたばかりなので確実に見つかるはずだ。


    岩堂峠近くに見たことの無いスミレの葉があった。


    数輪咲き残っていた花。これはイブキスミレ。


    山頂に向かう登山道で見つけたツクバキンモンソウ。


    こんな岩岩の山だったっけ?


    山頂到着。既に午後3時。

 山頂の先にある展望台で食事をとる。そしてまさかのスミレを探してみると・・・あったにはあったが少し時期が遅かった。さらに別の場所を探してみると、驚くような群生があった。これには感動。夕暮れが迫るのも忘れて写真を撮りまくる。


    シハイスミレ。少し時期が遅く、しおれかけているものがほとんど。


    別の場所を探すと、見ごろの株を発見。


    結構たくさん生えている。


    さらに群落を発見。これにはびっくり!


    シハイスミレ


    ヒゴスミレも一株だけ発見。

 うーさんのおかげで存分にシハイスミレを楽しむことができた。下山は6時を過ぎてしまったが、満足な1日だった。兜山から帯那山の界隈はシハイスミレが分布しているようだ。また来年の楽しみが増えた。

コメント
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