山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

不発に終わったふたご座流星群  平成27年12月16日

2015年12月16日 | 星空
 2015年のふたご座流星群は月明かりが無く、しかも極大の時間となる12月15日未明3時ごろにちょうど放射点となるふたご座が頭上高く昇っており、ここ10年間で最も好条件で流星群が観察できるはずだった。しかし残念なことに14日の夕方から15日の未明にかけて空は曇り、流星を観察できる空模様にはならなかった。今年は未明の西に傾いた頃のオリオン座と冬の大三角形を富士山の上で捉えるため、山中湖か石割山あたりを考えていたのだが不発に終わってしまった。

 15日の夕方も空模様は悪く、夜中に小雨が降った甲府であったが、未明1時半、寝る前にちょっと自宅の庭に出てみると雲間からオリオン座と冬の大三角形、その上にふたご座が輝いていた。ひょっとしたら撮れるか?と思いカメラをセットする。今回の流星群撮影のために新兵器スカイメモという追尾装置を一式揃え、その試運転もしてみたかった。初めて使う装置だけにセッティングに手間取り、20分ほどでようやくセット完了、さっそく追尾撮影してみる。


    追尾装置を使わずに2分間撮影した画像。13㎜広角レンズでもかなり星が流れてしまう。


    スカイメモ起動して同じく2分間追尾した画像。広角ではあるがかなり正確に追尾してくれそうだ。


    さらにレンズに拡散フィルターを装着し、Iso800、追尾90秒、インターバル1秒にタイマーをセットし、あとはお任せ撮影。

 当日の仕事を考えるとこのまま朝まで撮影するわけには行かず、3時まで頑張ってあとはカメラと機材にお任せして寝ることにする。雲間から見える星空を見る限りでは期待できそうに思ったのだが・・・


    お任せ撮影中。空に雲が広がったうえにレンズが結露したらしい。画像は大半が真っ白。


    ますます雲が広がる空。


    これは厳しい


    西に傾いたオリオン座はほとんど雲の中。


    4時半ごろまでカメラはシャッターを切り続け、電池切れで止まっていた。

 2時間以上撮影を行って撮れた流星は0。しかし収穫が無かったわけではなく、以前に使っていた赤道儀ナノトラッカーに比べると機械は大型で重くはなるものの、今度のスカイメモのほうが格段に性能は良さそうだ。撮影した画像の星の位置を見てもかなり正確に追尾してくれている。これは使えそうだが、しかし山の上に担ぎ上げられるかどうか・・・今の私の体力からするとかなりの疑問がある。低山でも良いのでなんとか担ぎ上げて綺麗な星空を撮ってみたいと思っている。
    
    
コメント (6)
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