大菩薩嶺界隈のニョホウチドリは山梨県山岳連盟主催で昨年調査と観察会が行われたが、鹿の食害と笹の増殖で激減しており、まさに絶滅寸前というところまで来ている。今回は調査を兼ねて別の場所を訪れてみた。登るのはルートの無い笹薮だ。
林越しに富士山が見えた。
足元に黄色い花。コナスビ(サクラソウ科オカトラノオ属)
別の黄色い花。ミゾホオズキ(ゴマノハグサ科ミゾホオズキ属)
また別の黄色い花が岩に張り付いて咲いている。
イワキンバイ(バラ科キジムシロ属)
ここからいよいよバリアンスルート。膝から腰のあたりまである笹薮をひたすら登る。
時折開けた場所があるが、そこは鹿の踏み跡だらけ。遊び場らしい。
まだまだ続く笹薮。この藪の中では花は咲きそうも無い。
ようやく開けた場所に出た。上のほうは笹の中に草むらが混じっているようだ。
笹薮をかき分け、ようやくお目当ての花にご対面。
ニョホウチドリ。
ちょうど咲いたばかりのようだ。良い時期に訪れることが出来た。
首をかしげてお出迎え。
岩の根元に咲いた花。
赤紫鮮やかな花。思わず見入ってしまう。
この場所はそこそこに数はあったが、この笹薮の中で大丈夫なのだろうか?
いずれは笹に埋もれて消滅してしまうのではないかと心配になってしまう。
そのまま笹の混じる草むらを足元の花に気を付けながら強引に突っ切り、稜線の登山道まで抜ける。笹薮の突破に苦戦し、時間はもう午後4時を過ぎてしまった。少し場所が離れているが、以前にこの花を見たもう1ヶ所別の場所に行ってみることにする。
このあたりに7~8株咲いていたはずだが・・・笹に飲まれて消失している。葉も発見できない。
さらにその上の斜面を探してみると、数株だけ咲いていた。しかし、笹の生い茂るこの斜面、かなり危ない状況にありそうだ。
笹薮の中に咲いたニョホウチドリ。
背高ノッポのこの株は元気そうに見える。
笹薮に囲まれながらなんとか咲いてくれている。
これだけ笹に覆われてしまっていると・・・もはや消滅を待つだけ・・・という気がする。
もうすぐ夕暮れ。
時間は午後6時を過ぎてしまった。本日はこれまで。まだ日が残るうちに明瞭な登山道のある場所まで下りて、あとは薄暗い中をテクテクと下山した。
今回この花を探しに行った場所も大菩薩嶺と同様に鹿の食害に加えて笹の増殖が著しく、いつ消滅してもおかしくない場所と言っても良いだろう。救いなのはこの場所が強風が吹きあげる風衝地で、笹の背丈が低く露岩とザレ地が少し混ざっていて笹が伸びにくい環境にあるということだろう。しかし大菩薩嶺の雷岩付近も同じような環境にあるにもかかわらず、あの界隈のニョホウチドリは減少の一途をたどっている。やはり手放しで安心できるとは到底思えない。盗掘が心配なのはもちろんだが、それ以上に環境の変化にこの花が対応して行けるのかどうかが心配である。
林越しに富士山が見えた。
足元に黄色い花。コナスビ(サクラソウ科オカトラノオ属)
別の黄色い花。ミゾホオズキ(ゴマノハグサ科ミゾホオズキ属)
また別の黄色い花が岩に張り付いて咲いている。
イワキンバイ(バラ科キジムシロ属)
ここからいよいよバリアンスルート。膝から腰のあたりまである笹薮をひたすら登る。
時折開けた場所があるが、そこは鹿の踏み跡だらけ。遊び場らしい。
まだまだ続く笹薮。この藪の中では花は咲きそうも無い。
ようやく開けた場所に出た。上のほうは笹の中に草むらが混じっているようだ。
笹薮をかき分け、ようやくお目当ての花にご対面。
ニョホウチドリ。
ちょうど咲いたばかりのようだ。良い時期に訪れることが出来た。
首をかしげてお出迎え。
岩の根元に咲いた花。
赤紫鮮やかな花。思わず見入ってしまう。
この場所はそこそこに数はあったが、この笹薮の中で大丈夫なのだろうか?
いずれは笹に埋もれて消滅してしまうのではないかと心配になってしまう。
そのまま笹の混じる草むらを足元の花に気を付けながら強引に突っ切り、稜線の登山道まで抜ける。笹薮の突破に苦戦し、時間はもう午後4時を過ぎてしまった。少し場所が離れているが、以前にこの花を見たもう1ヶ所別の場所に行ってみることにする。
このあたりに7~8株咲いていたはずだが・・・笹に飲まれて消失している。葉も発見できない。
さらにその上の斜面を探してみると、数株だけ咲いていた。しかし、笹の生い茂るこの斜面、かなり危ない状況にありそうだ。
笹薮の中に咲いたニョホウチドリ。
背高ノッポのこの株は元気そうに見える。
笹薮に囲まれながらなんとか咲いてくれている。
これだけ笹に覆われてしまっていると・・・もはや消滅を待つだけ・・・という気がする。
もうすぐ夕暮れ。
時間は午後6時を過ぎてしまった。本日はこれまで。まだ日が残るうちに明瞭な登山道のある場所まで下りて、あとは薄暗い中をテクテクと下山した。
今回この花を探しに行った場所も大菩薩嶺と同様に鹿の食害に加えて笹の増殖が著しく、いつ消滅してもおかしくない場所と言っても良いだろう。救いなのはこの場所が強風が吹きあげる風衝地で、笹の背丈が低く露岩とザレ地が少し混ざっていて笹が伸びにくい環境にあるということだろう。しかし大菩薩嶺の雷岩付近も同じような環境にあるにもかかわらず、あの界隈のニョホウチドリは減少の一途をたどっている。やはり手放しで安心できるとは到底思えない。盗掘が心配なのはもちろんだが、それ以上に環境の変化にこの花が対応して行けるのかどうかが心配である。