山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

カモメラン保護作戦 御坂山塊の山へ  平成30年5月21日

2018年05月23日 | 番外編
 そろそろカモメランが花穂を出している頃だろう。保護のために昨年2ヶ所で保護ネットを設置したが、強風に耐えきれずにポールの大部分が曲がるか折れてしまっているのだが、メインテナンスに行けていない。冬の間に荷揚げする予定でいたのだがこれも行けずにこの季節になってしまった。しかし今後当直やら学会やらいろいろと行事が詰まっており、週末に時間がとれる保証は無く、無理してでも平日に時間を作って行くしか手段が無くなってしまった。多くの登山者が楽しみにしている最大の群生場所は昨年の夏に大規模な鹿の食害と踏み荒らしに遭って悲劇的な状況になってしまったのを目撃している。登山者の楽しみを奪わないようにと配慮してロープだけ張ったのだが、鹿は全く遠慮が無くほとんどの葉が消滅し、カモメランを守ることが出来ずに涙が出るほどに悲しい思いを味わってきた。もうそんな思いはしたくないので、保護ネットの設置は開花する前の最重要課題である。

 仕事を片付けて資材を購入し、登山口に到着したのはもう午後4時近くになってしまった。ポール20本を担いで現地に到着したのは5時半になってしまう。


    いざ、出陣。


    普通のマムシグサ


    中腹のユモトマムシグサ。


    ほとんどが鋸歯のある5枚葉である。


    新緑の森を見上げる。


    ミツバツツジが見ごろ。


    現地到着。良くこの状態で一冬越せたものである。とりあえずは倒れていない。もう1ヶ所も同じような状態だった。


    本日荷揚げした荷物。

 まずは食害に遭った場所を見に行ってみる。おそらくはほとんど葉が出ていないだろうと予想していたのだが、以外にも葉は出ており、幼弱な小葉も見える。


    食害に遭った場所。想定していたよりも葉が出ている。しかし、花穂はほとんど出ていない。


    ざっと見て確認できたのは1本だけだった。昨年は50本くらい花穂を確認しているので激減である。

 これだけ葉が出ているのであれば、新たな食害に遭わなければ保護してまた花を咲かせてやることが出来るのではないだろうか。場所の広さから見て必要なポールは30本くらいと予想される。本日の荷揚げ分だけでは足りないのでここは後日にして、昨年囲った場所の1ヶ所を先に修復する。


    昨年囲った場所の内側。葉数があまり増えているようには見えない。


    しかし花穂は確実に増えている。囲う前の一昨年は1本、昨年は3本、そして今年は8本の花穂が確認できた。保護ネットの効果が現れたとみて良いだろう。


    もう開花している気の早い株もあった。


    ポールを抜いてみるとほぼ全てのポールが折れ曲がってしまっていた。折れているものもある。    

 ほとんどのポールが地面に差した部分で折れ曲がってしまっており、真直ぐに出来るものは真直ぐに直して新しいポールを添えて2本にして差し直す。折れてしまっているものはネットから外して新しいポールに変えて、補強具として再利用する。あっという間に午後7時を過ぎて暗くなりヘッドライトを点灯しての作業となる。中途半端にネットを開放した状態で作業を終えるわけにも行かず、8時半を過ぎて不完全ながらなんとか1シーズン耐えられるくらいの保護ネットが完成した。もう真っ暗になっていて作業後の証拠写真は撮れなかった。

 もはや夕闇の中を下山するのだから、何時になっても同じである。久しぶりに展望台からの夜景を見に行く。ちょうど良くミツバツツジが咲いていた。


    河口湖の夜景と富士山。左上の明るい星は木星。


    ミツバツツジと夜富士。

 必ずまた来るからとカモメランに挨拶して下山する。10時に駐車場に到着、自宅に着いたのは11時になってしまった。

 おそらくあと2回くらい行かないと山頂付近の群生地は囲い切れないのではないかと思う。他の場所に他の花も見に行きたいのだが、優先順位はこちらの保護ネットが上である。来週のうちにはなんとかしてやらなければならない。
コメント (4)
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