山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

多分割ダイヤモンド富士ティアラ 成功?失敗? 朝霧高原  平成31年3月18日

2019年03月18日 | ダイヤモンド富士
 3月にしては冷え込んだ朝となった。朝霧高原の気温は-4℃だった。前日の夜から空が晴れ渡り、月齢11の月に照らされた富士山がどこのライブカメラを見てもスッキリと浮かび上がっている。久しぶりにまともなダイヤモンド富士が見られそうな天候である。秋田往復疲れと車中泊の寝不足疲れも重なっているのだが、こんな日を逃すと次はいつチャンスが巡って来るか分からない。早朝5時起きで朝霧高原に向かうが、GPSに本日の撮影場所が登録されていないのに気付き、職場に立ち寄ってカシミール3Dで位置を計算してGPSに登録してから出発する。出足が遅れたので甲府昭和から甲府南インターの1区間だけ高速道路を使って移動する。


    1,140㎜超望遠。本日の立ち位置はほぼ登録した座標点通りである。センサーは自力で清除したがまだゴミが目立つ。


    剣ヶ峰左から光が出た。予定通り・・・と思ったのだが。


    想定していたよりも早く右から光が現われた。かつ、雪煙が出てしまった。


    割れるには割れて多分割ダイヤになってくれた。


    しかし、雪煙が邪魔して思ったよりは輝かない、かつポジションももう少し左だった。おそらく3~5mくらい。


    撮るには撮ったが・・・これでは気に入らない。また挑戦。


    こちらは200㎜望遠。剣ヶ峰左右からチカリと光が現われたところ。


    割れるには割れたが右が大きい。


    雪煙が邪魔して輝きもいまいち。


    最大の失敗だったのはカメラに挿入していたメモリの転送スピードが遅く秒速1.5コマくらいしか撮れていないこと。これでは動画にならない。

 残念ながら今回も満足な画像は得られず、再挑戦である。4月25日(木)にアウトドアショップエルクで上映会を行うことが正式に決定した。それまでに1,140㎜超望遠レンズで撮影した割れるダイヤモンド富士の画像が間に合えば良いのだが、かなり難しくなってきた。
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春を迎える準備と咲き始めたシュンラン 湯村山  平成31年3月17日

2019年03月18日 | 花・花・花
 甲府市の桜の開花は3月25日あたりになりそうである。桜の花が咲き出すと他の花も咲き出して忙しくなる。その忙しい季節を迎える前に、設置してある保護柵の修復を行っておかなければならない。まずはいちばん近場の湯村山である。

 前日の3月16日、止むごと無き用事で日帰りで秋田往復を強行してきた。予定通りに夜11時に東京まで戻って来たのは良いが、想定外だったのはJR中央線が架線断裂のために止まってしまったことだった。一部復旧して新宿から先は豊田までは運行されていたが車は高尾に止めてある。京王線で高尾まで行くことにしたのだが、11時以降に高尾まで行く電車は無く八王子止まりだった。止む無し、八王子からタクシーで・・・と思ったのだが、タクシー待ちの行列は40人は軽く居ようかという長蛇の列だった。しかもほとんどタクシーが来ない。1時間ほど待ってあと20人ほどになったが、深夜1時を過ぎてからは極端にタクシーが少ない。順調に行ってもあと1時間は待つだろう、いや、下手をすると始発の電車の時間になってしまうかも知れない。ここでまさかの山用のGPSを使うとは思わなかった。おそらく八王子から高尾まで歩いたほうが早いだろう。意を決してGPS片手に未明2時から高尾駅まで歩くことにする。1時間45分ほどで高尾駅に到着したが慣れない革靴を履いてのアスファルト歩きで足首が痛くなった。車に乗って中央道で談合坂サービスエリアまで行き休憩と食事にする。朝霧高原のダイヤモンド富士を撮りに行きたかったが空模様がいまいち、かつ疲れ過ぎた。時刻はもう朝の5時を過ぎてあたりが白々と明るくなってきた。あきらめて談合坂で車中泊することに決める。そして目が覚めたのは10時、片付けておかなければならない湯村山に行く。


    1ヶ所目は一部ポールが倒れかけていたのみだった。柵内には笹が伸びてきている。


    笹を鎌で刈り取る。昨年のキンランの柄が残っていた。


    無事に種を実らせてくれたようである。


    キンランと一緒に囲い込んだシュンラン。


    今年は花芽を付けている。


    柵の外ではシュンランが咲いていた。少し笹を刈り取ってあげたことが功を奏したようだ。


    2ヶ所目は倒木でポールが折れていた。破損がひどい。


    向こう側にあった木が朽ちて倒れたらしい。


    昨年の秋に撤去した保護柵の一部が近くに置いてあったので、それを使って仮修復した。時間が許すなら後日新しいポールに換えたい。


    さらにもう1ヶ所は柵が撤去されていた。理由はわからないが柵の設置をあまり良しとしない人も居るのだろう。草刈りだけしておく。

 柵が倒れてしまう最大の原因は風では無くて倒木や木の枝が落ちてくることである。丈夫な金網の柵では無くて家庭菜園や畑作で使うポールとネットなのでこれは止むを得ないだろう。これからも毎年修復に行かなければならないのかと思うと、すこし荷が重い気がしなくもない。

 今年はシュンランが当たり年のようで例年に無く花芽がたくさん付いていた。スミレも少しだけ咲いており散策してみた。


    シュンラン


    ほとんどがまだ蕾だったが咲き始めたものがポツポツとある。


    まだ蕾のシュンラン


    こちらはたくさんの花芽を付けているが・・・気になるのは葉がちぎれていること。おそらく食害だろうと思う。花芽が食われなければ良いのだが・・・。


    咲き始めたスミレ。葉がまだ展開していない。


    エゾアオイスミレ。


    タチツボスミレもまだ咲き始めたものが少しだけ。


    気の早いニオイタチツボスミレが一輪。


    センボンヤリは日当たりの良い斜面で咲き始めていた。

 ひょっとしたらゲンジスミレがもう咲いているのではないかと探し歩いてみたがまだ葉も見えなかった。

 ラン科植物は増殖に時間がかかるため、キラキラキンラン保護作戦と称したこの保護柵設置がどの程度の効果があるのかまだ結果が出ていない。ただ、目に見えて減少している湯村山のキンラン、ギンランはこのまま放置しておけばいずれは見られなくなってしまうことはほぼ確実である。鹿の食害だけでなく手軽に入れる山だけに盗掘も著しい。保護柵の設置は在り処を教えているだけだという意見もあるのだが、何もせずに無くなってしまうよりは遥かに益しだろうと思っている。今年はどれくらい咲いてくれるのか、期待して開花を待ちたいと思う。それにしても、JRのおかげでクタクタになった1日だった。

コメント (2)
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