山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

越野の君を再訪する  平成31年3月21日

2019年03月22日 | 花・花・花
 本日は雨が降るだろうと思っていたのでお昼ごろまで布団の中に潜り込んで寝ていたが、外は雨が降っている様子は無くお昼近くになると陽が差し込んで来た。外を見れば青空が見える。折角の天候なのでちょっとだけ花を見に、10日ほど前に訪れてまだ蕾だった越野の君を再訪してみることにした。現地の林道脇駐車場に到着したのはもう午後4時を過ぎている。あまり時間は無いので真直ぐに現地に行く予定だったが・・・ついつい欲が出て、そちらにもあったと聞いている別の沢を登ってみた。


    落ちたら痛そうな沢の脇斜面をトラバースして行く。カタクリの葉はたくさんあったが越野の君は見つからず。


    滝の脇を通過する。


    ペンキマークがあるがここを登って行くのは結構大変そうだ。


    あきらめて沢から抜け出し登山道に登り上げる。お地蔵さんが立っていた。

 カタクリの葉がたくさんあったので同じような環境を好む越野の君が居ても良さそうなものだが、残念ながら出会えなかった。しかし、全く収穫が無かったわけでも無い。


    こんなところに固まって変な葉っぱが出ている。


    この季節にもう結実している花なんてそうは無い。


    散り残っていた花を見てみると・・・間違い無し、これはセツブンソウ。

 セツブンソウは石灰岩地に好んで咲くものだと思っていたが必ずしもそうでは無いようで、こんなところにも咲いていた。周辺の様子から見て自生のもので間違い無さそうである。範囲は狭いが密度が濃く、来年の花咲く頃が待ち遠しい。

 1時間ほどうろついたためにもう少し薄暗くなってきてしまった。急いで越野の君が咲く場所を訪問するが、薄暗いうえに風が吹いてなかなか撮らせてくれない。


    前回蕾だった株は満開。


    こちらも前回見た株。


    沢を見下ろして咲く花。


    幼弱な葉が何枚も出ている。


    下からのぞき込む

 ちょうど見頃の越野の君に出会うことが出来た。開花しているのは10株には満たなかった。幼弱な葉を含めても30株は無いだろう。限られた場所に限られた個体数しか無い大切な花である。 
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鉄塔の尾根からのパール富士 富士宮市猪之頭  平成31年3月20日

2019年03月22日 | 月富士
 本日の夕方は富士宮市猪之頭の農道からパール富士が観察できる。天候を心配していたが午後になっても富士山は雲に巻かれることなく姿を現している。これならば夕方になっても富士山は見えてくれそうである。農道から撮影するのがいちばん楽であるが日没後に月が現われるので残照富士と月を撮ることは出来ない。そこでカシミール3Dと航空写真を使って場所を探してみると、猪之頭のさらにずっと奥にある送電線鉄塔の立つ尾根中腹から残照のパール富士が見られそうである。確か鉄塔巡視路があったはずだが登ったことは無い。まあ、なんとかなるでしょう・・・と安易な気持ちで登ってみることにしたが・・・そんなに簡単では無かった。


    植林帯から見上げる本日の目標地点。草地になって開けている場所に送電線鉄塔が立っている。


    林道のいちばん奥から登れば良いのだろうと思っていたがそこに道は無し。


    GPSを頼りに登り口を探す。ピンクテープがあったのでそれに従って登るが・・・道は無し。


    強引に尾根に取り付く。こんなところにエビネの葉が・・・。


    やっと見えてきた鉄塔。しかしその途中は茨だらけ。

 鉄塔巡視路があるはずだが取り付き口がわからずピンクテープを追ったがこれは道では無く林業作業の目印だったようだ。強引に尾根まで登り上げるがその尾根も倒木だらけ、さらに樹林帯を抜けて伐採地に抜け出ると今度はイバラだらけだ。痛い思いをしながらなんとか予定地の鉄塔尾根に到着した。登って来た尾根とは別の方向に細い道が付いていた。帰りのことを考えてルートを探ってみると、尾根沿いでは無くて枯れた沢沿いにルートが付いていた。


    登って来た尾根とは別方向にルートが付いていた。


    これが鉄塔巡視路。下山してわかったが、土手のところが崩れていて入り口が不明瞭になっており、土手を登ると小さな看板が立っていた。


    防火帯のようになっているこの尾根はイバラだらけで使えそうも無い。

 帰りのルートは確認した。さて、パール富士の時間まであと30分ほどある。担ぎ上げてきたカメラ2台をセットして月の出を待つが、薄雲が広がってしまい残念ながら赤く焼ける富士山は見られなかった。


    残照の時間だが西に雲が出て焼けず。右側の電線が邪魔だがズームをかけてこれをカットすれば問題無し。


    山頂に月が現われた。予定ではこの時間は富士山が赤くなっているはずだった。


    雲もほとんど焼けず。


    もう1台のカメラ。200㎜望遠。


    残照のパール富士にはならなかったが見られただけでも上出来。


    鉄塔尾根のパール富士


    月は間もなく雲の中に突入してしまう。


    雲に隠れる月


    再び月が現われる。空は焼けずここまでで撤退する。

 帰りは下見しておいた鉄塔巡視路を使う。途中の植林帯の中の倒木でやや分かりにくい場所があったが至ってまともな道だった。登りの苦労は何だったのだろうか?

 車での帰りの途中、月暈が現われた。位置的に朝霧アリーナあたりからだと富士山の真上で月が輝いてくれそうである。ついでにちょっと立ち寄ることにする。


    月暈現る。朝霧アリーナ駐車場から。


    富士山と月暈

 早朝からダイヤモンド富士を追いかけ、寝不足と体力不足で疲れ切った感がある。天候が良ければこのまま三浦半島まで移動して下見しておいた衣張山からパール富士を見る予定だったが、月暈が出ていて天候はこれから下り坂である。明朝のパール富士は諦めて、明日は存分に寝ることにする。
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