山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

激焼けの赤富士 富士山奥庭展望台  令和1年9月14日

2019年09月17日 | 番外編
 富士山御中道を大沢崩れの休憩所まで散策して奥庭駐車場には午後5時に戻って来た。さて、あと1時間は待たずに日没を迎える。眼下には相変わらずの雲海が広がっており青空の中に富士山が映えている。この天候ならばたぶん夕映えの赤富士が見られるはずだ。道路を隔てて反対側にある奥庭展望台に行ってみることにする。ここを訪れるのは初めてである。


    大沢崩れからの戻り際に見る雲海広がる景色。


    石畳の道と雲海


    振り返って見る富士山。真っ青な青空が広がっている。


    道路を渡り、車には戻らずそのまま奥庭展望台に向かう。


    いちばん奥にある展望台だが、その手前から抜群の富士山の眺望が得られる。


    少し雲が湧いて一時富士山が見えなくなってしまったが・・・


    雲海に沈んで行く夕陽


    夕陽に照らされて霧がオレンジ色に輝いた。


    そして霧が晴れて赤富士が姿を現した。


    激焼けの赤富士


    朝のパール富士は失敗だったが夕方のこの赤富士は凄かった。


    陽が沈み再び霧が巻き出した富士山

 朝のパール富士敗退を取り返して余りある激焼けの赤富士を堪能して大満足して帰路についた。いつどこで良い景色に出会えるかは分からないものである。スマホでの撮影を含めて、いつどこでもどんな場合でも撮影出来る準備はしておくべきだろうと思った。

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富士山御中道とオオサワトリカブト  令和1年9月14日

2019年09月17日 | 高山に咲く花
 前日から山中湖きららに泊まり込んで未明の鉄砲木の頭から見るパール富士(この日は中秋の名月で狙い目だった)を狙ったのだが睡眠薬が効き過ぎて山頂まで足元がおぼつかず、かつ到着した頃には富士山と月は雲の中。撃沈して下山してきた。そして車に到着するや否や爆睡してしまい、目が覚めれば9時半を過ぎていた。

 さて、それから富士山に移動して以前から歩きたいと思っていた御中道の散策に出かける。マイカー規制が解除されたばかりで本日は5合目の駐車場は大混雑しているらしいが御中道の入り口にあたる奥庭駐車場は数台止められるスペースが空いていた。御中道のルートは何ヶ所か崩落していて通行不能という話も聞いているがネットで検索してみると行けないことも無いようである。ダメならばそこで撤退・・・ということで11時に出発する。


    さて、無事に大沢休憩所まで行けますかどうか?


    石畳の道


    御庭から見上げる富士山。青空が広がった。下界は暑いだろうが標高2,300mのこの場所は快適である。


    案内板があってそれに従って大沢崩れの道に入るが・・・


    すぐにロープが張られて通行止めの看板。やはり行けないのか?

 大沢崩れへの道に進んだがすぐに通行止めの看板に突き当たってしまった。ルートが変わったのか?と思って一旦戻り、広い道を歩いているとその通行止めの道を下りてきた人に偶然出くわした。大沢崩れへの道を尋ねると、現在歩いている道を進むと林道を経由して元の場所に戻ってしまうそうだ。大沢崩れまで行くには看板を無視して進むのだそうで、その先は自己責任で進むということになる。GPSで位置を確認して看板をくぐり抜けて先に進んでみる。何人か先行して入っている人の姿が見えた。


    広いザレ地に出た。見上げる富士山。


    反対側は一面に広がる雲海。荒川岳・赤石岳が浮かんで見える。向こうからこちらを見ると雲海の上に浮かぶ富士山が見えているのだろう。


    その先でルートは崩落していた。先行者の足跡がありそれをたどって対岸に入るが・・・ルートが見つからず。


    上に登ってルートを探すと頼りないテープがあった。そこから樹林の中に入ると細い踏み跡があった。


    頼りないテープと薄い踏み跡。これに沿って下って行くと本来の御中道の道に出た。


    仏石流の石塔


    その先で2ヶ所目の崩落地。これも先行者の足跡をたどって対岸に至る。今度はあっさりとルートが見つかった。

 2ヶ所の崩落地を過ぎるとその先は明瞭な道でそれなりにルートは整備されていた。大沢崩れまで行けば本日のお目当てのオオサワトリカブトが見られるはずだが、その手前の一番沢周辺でも見ることが出来た。


    一番沢の石塔。その上にオオサワトリカブトが咲いているのを発見。


    沢の周辺ではそこそこにオオサワトリカブトが咲いていた。葉はもっと細いのかと思っていたがホソバやキタダケトリカブトほど細く無い。


    一番沢に咲くオオサワトリカブト


    花柄に生えている毛は開出毛(直毛)


    さらに進むとやっと大沢休憩所の小屋に出た。花を見ながら写真を撮りながら来たこともあるが、4時間かかった。


    大沢休憩所小屋の前に咲いていたオオサワトリカブト。先ほどのトリカブトよりも若干葉が細い気がする。


    花


    帰り際に別の場所で見たオオサワトリカブト


    こんなのも生えていた。タテヤマキンバイ。


    これも見たかった花だが当然もう終わっている。ムラサキモメンヅル。


    大株のヤハズヒゴタイ


    樹林の中ではミヤマフタバランが普通に生えていた。


    ミヤマウラボシ。他にもシダはたくさん見てきたが何だか分からないので掲載せず。

 帰りはルートに迷うことも無く、普通のペースで歩いて2時間で駐車場に到着した。途中霧に巻かれて小雨も降ったがおおむね天気に恵まれて目的だったオオサワトリカブトを存分に楽しむことが出来た。季節を変えるとまた違った花が咲き、秋にはカラマツの紅葉を楽しむことが出来るのだろう。道迷いには十分に注意が必要だがなかなか面白いコースだった。(激焼けの赤富士に続く)




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