まだ存在しているかどうか不明だった山梨県のスルガジョウロウホトトギス群生地が発見されてから5年になる。かつてはそれなりにあったらしいのだが、園芸のために徹底的に採取され登山道周辺の自生地からは姿を消してしまった。ネット上でカイジョウロウホトトギスと名前を変えて売買されていたことに腹が立ち、なんとか探し出して保護に乗り出そうしたのがこの花を探しに行ったきっかけである。発見以来毎年この自生地の状況を山梨県山岳レインジャー活動を通じて山梨県に報告し、そして今年になってからこの花は「山梨県希少野生動植物種の保護に関する条例」の中で特定希少野生動植物種に指定されるに至った。これによって採取や移動・売買が禁止されることとなった。とりあえずはこの花の保護のための法律的な規制を取り付けることが出来て良かったと思っている。引き続き自生地の状況の変化と個体数の変化は調査を行う必要がある。
例年だと10人くらいの参加者があるスルガジョウロウホトトギス現地調査であるが3連休中というのもあって今回の参加者は私を含めて5人となった。動きやすい人数なので、今回は目的の花だけでは無くて最近勉強しているシダ植物も見ながら歩かせていただいた。

普通に見られ、かつ有名なシダ、ハコネシダ。

姿が美しくネーミングも良い、クジャクシダ。

それほど珍しくも無いと思うが山梨県では初めて見るツルデンダ。小学校の夏休みの自由研究で千葉の実家近くでこのシダを採取したことがある。

先端に無性芽があり、これが地面に着いて増殖する能力を持っている。

たぶんオウレンシダ

切れ込んだ葉の縁に付く胞子嚢。石灰岩地を好む少し珍しいシダのようだが、普通に見られるような気がする。

これも沢沿いに普通にある。ジュウモンジシダ。

そして櫛形山に続いてこちらでも発見。カラクサシダで間違いないと思うが、裏側の毛が茶色く無いのがちょっと違う気もする。

沢沿いの岩壁に大量に着生したイワユキノシタ。

シラヒゲソウほぼ満開。

シラヒゲソウ

アップでシラヒゲソウ
この地域はヤマヒルが多いことで有名であるが今年はあまり出会わず、ノルマとしていた10匹撃退には及ばなかった。例年よりも樹林の中が乾燥しているような印象を受けた。沢筋に入ってもいつもならば水が流れている場所に水が無く、今年は降水量が少なかったようである。GPSを持って行くのを忘れて若干沢筋のルートに迷ったものの、予定通りの3ヶ所を巡り歩く。

1ヶ所目は自生していた斜面の苔が大きく剥げ落ちて数が半分以下に減ってしまっていた。

2ヶ所目。5年前に訪れた時はこの岩に30~50株生育していたが岩と土が崩落して少ししか残っていない。

ズーム。わずか数株である。花はまだ蕾。

岩壁の上部に群生していた株も今年は少ない。

咲いているにはいるのだが、発見当初は最大の自生地だったこの谷は5年前の半分以下に減ってしまっている。懸念していた岩と土の崩落が原因だろう。

3ヶ所目。ここは状態が良く昨年よりも個体数が増え花付きも良い。

満開には少し早かった。

それでも見ごたえは十分。

昨年は咲かなかったこの辺りも今年は立派な花を咲かせてくれた。

下からのぞき込む

テバコモミジガサとスルガジョウロウホトトギス
全体的には減少傾向にあるスルガジョウロウホトトギスで、盗掘では無く岩の崩落や土の斜面の流出によるものと思われる。山と谷全体がなんとなく乾いてきているような印象を受ける。今後も引き続き観察が必要であるが、別の沢の奥にも生育していると思われ、探索してみる必要があるだろうと思っている。
例年だと10人くらいの参加者があるスルガジョウロウホトトギス現地調査であるが3連休中というのもあって今回の参加者は私を含めて5人となった。動きやすい人数なので、今回は目的の花だけでは無くて最近勉強しているシダ植物も見ながら歩かせていただいた。

普通に見られ、かつ有名なシダ、ハコネシダ。

姿が美しくネーミングも良い、クジャクシダ。

それほど珍しくも無いと思うが山梨県では初めて見るツルデンダ。小学校の夏休みの自由研究で千葉の実家近くでこのシダを採取したことがある。

先端に無性芽があり、これが地面に着いて増殖する能力を持っている。

たぶんオウレンシダ

切れ込んだ葉の縁に付く胞子嚢。石灰岩地を好む少し珍しいシダのようだが、普通に見られるような気がする。

これも沢沿いに普通にある。ジュウモンジシダ。

そして櫛形山に続いてこちらでも発見。カラクサシダで間違いないと思うが、裏側の毛が茶色く無いのがちょっと違う気もする。

沢沿いの岩壁に大量に着生したイワユキノシタ。

シラヒゲソウほぼ満開。

シラヒゲソウ

アップでシラヒゲソウ
この地域はヤマヒルが多いことで有名であるが今年はあまり出会わず、ノルマとしていた10匹撃退には及ばなかった。例年よりも樹林の中が乾燥しているような印象を受けた。沢筋に入ってもいつもならば水が流れている場所に水が無く、今年は降水量が少なかったようである。GPSを持って行くのを忘れて若干沢筋のルートに迷ったものの、予定通りの3ヶ所を巡り歩く。

1ヶ所目は自生していた斜面の苔が大きく剥げ落ちて数が半分以下に減ってしまっていた。

2ヶ所目。5年前に訪れた時はこの岩に30~50株生育していたが岩と土が崩落して少ししか残っていない。

ズーム。わずか数株である。花はまだ蕾。

岩壁の上部に群生していた株も今年は少ない。

咲いているにはいるのだが、発見当初は最大の自生地だったこの谷は5年前の半分以下に減ってしまっている。懸念していた岩と土の崩落が原因だろう。

3ヶ所目。ここは状態が良く昨年よりも個体数が増え花付きも良い。

満開には少し早かった。

それでも見ごたえは十分。

昨年は咲かなかったこの辺りも今年は立派な花を咲かせてくれた。

下からのぞき込む

テバコモミジガサとスルガジョウロウホトトギス
全体的には減少傾向にあるスルガジョウロウホトトギスで、盗掘では無く岩の崩落や土の斜面の流出によるものと思われる。山と谷全体がなんとなく乾いてきているような印象を受ける。今後も引き続き観察が必要であるが、別の沢の奥にも生育していると思われ、探索してみる必要があるだろうと思っている。