今年のペルセウス座流星群の極大は8月12日の深夜であるが、天気予報では雲が多くて条件が悪そうである。前日の11日から12日にかけては未明から晴れそうである。1日早いペルセウス座流星群を撮影に、久しぶりにテントを担いで思親山に登ってみることにする。
午後から夕立が来るかもしれないので、佐野峠で空模様を伺いながら、大丈夫そうなのを確認してから夕方6時半に峠を出発する。歩き始めて間もなく陽が沈んで薄暗くなってきた。予想はしていたのだが、想定外にたくさん足元にまとわりついて来るヤマヒルに大苦戦する。息が上がって立ち止まるとすぐに数匹のヤマヒルが靴に昇って来る。その都度アルコールスプレーで撃退するのだが切りが無い。20匹以上は撃退したであろう。さほどの距離を歩いたわけでは無いが、久しぶりのテント装備とカメラ2台に三脚2本、さらに交換レンズはずっしりと重く、9時少し前にやっと思親山山頂に到着した。テントを張って寝床の準備であるが、山頂にはヤマヒルは居ないだろうと思っていたところ、テントの中に1匹入り込んできたのにはビックリである。
山頂は霧が立ち込めて全く景色が見えない。30分ほど待っていると少し霧が晴れて月とわずかに星が見えるようになった。しかしそれも一時だけで再び霧に覆われてしまう。目覚まし時計を未明1時15分にセットして寝ることにする。
登り始めてすぐに日没を迎える。足元には次々にヤマヒルが襲ってくる。
山頂は霧に覆われていたが一時だけ霧が晴れた。富士山は見えない。
半月間近の月が沈んで行く。
未明1時過ぎに目覚まし時計で目を覚まして外を見るとまだ霧で真っ白である。2時に起き出すとようやく霧が晴れて星が見えるようになってきた。ペルセウス座も東の空高く昇って来ている。カメラ2台をセットすると、すぐに数個の流星が流れた。その後もちらほらと流星を目撃したがなかなかカメラの視野に入って来ない。さらに、霧がすっかり晴れたわけでは無く、レンズの結露が起こってしまう。何度もレンズを拭いて1時間ほど奮闘したが、睡魔に襲われて一時テントに戻って仮眠する。しかし、その間にまたレンズが結露してしまい、全くまともに撮影出来ていなかったのは失敗だった。
やっと霧が晴れて星空と富士山が見えるようになった。富士山右上の明るい星が接近した木星と火星、左上がぎょしゃ座のカペラである。
富士山の右上を流れた流星
今度は左上。この2個は肉眼でも確認した。
トリーミング画像。左側を水平に流れているのは人工衛星と思われる。
もう1台のカメラ。何度も拭き取ったがすぐにレンズが結露してしまう。
トリーミング画像。左上を流れた流星。
レンズが結露した中を流星がうっすらと写っている。
3個のペルセウス座流星群を合成して作成した画像。
もうすぐ夜明け。右側にオリオン座が昇って来ている。左端にうっすらと流星が写っていた。
星の輝きが消えた夜明け前の空。
もうすぐ日の出だ。
富士山右側の雲が輝いている。
日の出
体力があれば未明から夜明けまでレンズの結露を拭き取りながら撮影が出来たのであろうが、とてもそんな体力も気力も無い。それなりに寝たつもりだが、グッタリである。レンズの結露のために満足な写真は撮れなかったが、なんとか3個を合成してそれらしい写真になったので良しとしよう。
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