今夜は皆既月食になる日だというのに朝からどんよりした雲が空を覆った。天気図、雲画像から見て夕方一瞬だけチャンスがあるかも知れない。天気予報でも夕方6時、7時は晴れマークがついている。皆既するのは夜9時ごろなのでひょっとしたら・・・と期待を持ちつつ、夕方5時までには甲府に戻れるような山を歩いてみることにした。ヒナスミレの咲く高尾山が魅力的だったが、往復時間を考えるとあまりゆっくりと廻ることは難しそうだ。インターネットであちらこちらのページを見ていると、山梨県でもカタクリが群生している山があることを知った。その山の名前はむすび山、大月市にある山だ。山頂までは15分か20分くらいで行けるらしいが、そこだけ見るのでは面白くない。少しコースが長くなるが、大月の駅からむすび山を経て高川山まで行くルートがあり、のぞむ先生のブログでも紹介されていた。大月駅から高川山までのコースタイムは3時間半ほどだが、例の如く花の写真を撮りながらウロウロしながら歩くと、おそらくは5時間ほどのタイムになるだろう。初狩駅に下山するなら、下りは1時間半ほどで着くはずだ。9時にスタートすれば、余裕で5時に戻って来られるはず。いつもならば車で行くのだが、駐車場が不確定なので今回は電車を利用することにした。
特急かいじを使って大月駅には9時に到着した。甲府では曇りだったのだが、大月はあいにくの小雨だった。上着だけカッパを着てザックカバーをかけ、足元はスパッツで固めて出発する。他にも何組か登山スタイルのグループがいたので、同じむすび山方面かと思っていたのだが、そちらに行く人たちは見当たらなかった。国道20号線を甲府方向に歩き、橋を渡って大月市立病院を目指す。病院のすぐ裏側に立つ山がむすび山である。
大月駅はあいにくの小雨。カッパとザックカバー、スパッツを装着する。後ろに見えるのは岩殿山。
桜と大月市立病院。病院の後ろにおむすびのように飛び出しているのがむすび山。
登り口に咲いていたイカリソウ。
タチツボスミレはこの後もしばし出現。
ニオイタチツボスミレ
ヒトリシズカ。その他にまだ蕾のジュウニヒトエがたくさん。
10分ほどでむすび山のカタクリ群生地に到着。咲いている。
マムシグサと一緒にカタクリが群生。
山一面がカタクリ群落。
しかし、しおれ始めたものが多く、1週間ほど遅かった。
見上げるカタクリの花。
まだ新鮮なものもたくさん残っている。
愛らしいカタクリの花。
見下ろすカタクリの斜面と大月の街。
ベンチが設置されたむすび山山頂。
この穴は井戸か?と思ったら・・・
大月航空監視哨の跡だった。
むすび山のカタクリと40分ほど戯れ、山頂でゆっくり休憩していると、時間は既に10時20分になってしまった。ここからは左手に田野倉の町並と右手には中央道と滝子山の山並を見ながらの稜線歩きとなる。足元に何か面白い花でも咲いていないかと注意しながら歩くが、あるのはタチツボスミレばかり。稜線は登ったり下ったりの繰り返して、一向に高度を稼げないダラダラの道がしばらく続く。
左手に見える田野倉の街。
登ったり下ったりを繰り返す稜線の道。新緑はまだ始まったばかり。
目立つ赤い花が咲いていた。
ウグイスカグラ。
花咲トンネルの真上、ヤマツツジがほころび始めていた。下に見えるのは富士吉田方面に延びる中央道。
山桜。見上げる高川山山頂には雲がかかっている。
見頃のヤマザクラ。
中央道花咲トンネルを越えたところが天神峠。祠が立ち、道が横切っている。
天神峠付近で見つけたシュンラン。まだ地上に顔を出したばかり。
センボンヤリ。
イチヤクソウ。付いているのは昨年の穂。
天神峠を過ぎたあたりからやっとまともな登りになる。ロープが張られた急斜面やさらに上では岩のゴロゴロしたところもあるが、至ってまともな道で歩き易い。雨でスリップするのを心配していたが、ちょうど良いおしめり程度で、ぬかるんだ場所は無かった。
ロープの着いた急斜面。(あまり急に見えませんが結構急です。)
岩ゴロゴロの尾根。やっとまともな登山。
山の斜面に大きなタムシバの木が2本。距離が遠くて木が邪魔になり、あまりうまく撮れない。
山の斜面を探してみると、ヒナスミレがぽつぽつ。
ルート上にも少し咲いていた。
本日の一番の収穫はこれか? 色黒のアケボノ君、クロバナアケボノスミレ。アケボノも含めてあったのはこの一輪だけ。
出始めたばかりのヤブレガサ。
これを登れば山頂!と思ったのだが・・・
登ったところで直角に曲がって、高川山山頂はその先だった。
やっと到着、高川山山頂。誰もいない。
まだ時期が早いのか、咲いているスミレはほとんどタチツボスミレばかりで、ヒナスミレを数輪と(クロバナ)アケボノスミレを一輪見つけただけだった。午後1時45分、ようやく高川山山頂に到着、予想通り5時間弱かかった。これだけ時間をかけて歩いたのに追い抜いて行った人は誰もおらず、このルートを登る人は少ないようだ。下りて行く人とは10人くらいすれ違った。天候が悪いこと、時間が遅いこともあって、山頂は誰もいなかった。さらに人気者だった仙人犬ビッキーが2010年に逝去したことから、以前よりもこの山に登る人は少なくなったかも知れない。
昼食をとってゆっくり休んで下山する。以前に登った時は男坂を登って女坂を下りたので、少し遠周りになるが今度は沢コースを下りてみることにした。こちら側のコースはエイザンスミレがほころび始めたところだった。
女坂ルートを途中で左に曲がって沢ルートを行く。
水が少しだけ流れている沢に下り立つ。
エイザンスミレがほころび始めていた。
バイケイソウの葉。
ヨゴレネコノメソウ
途中から林道に合流。初狩駅が見えて来た。
午後3時半に初狩駅到着。幸いにして降られたのは大月駅を出発した10分ほどの時間だけで済んだ。カッパやザックカバーを仕舞い込み、3時51分発の鈍行で甲府に戻った。
今回歩いたルート。
風呂に入って夕方7時ごろに甲府駅に行くと、ちょうど信玄公祭りの出陣の儀式が行われているところで、凄い人だかりになっていた。出陣の行列は見えそうも無いので、焼鳥屋で食事しながら空の様子を伺っていたが、空は一面雲に覆われて、全く月が出そうな気配が無い。皆既する10分前に下見しておいた天守閣下で三脚を構えたが、残念ながら月は姿を現さず、今回も不発に終わってしまった。残念。
この構図で赤い月が天守閣上あたりに出るはずだったのだが。残念ながら厚い雲に隠れて月は出ず。
次はいつになるのやら。いつかは赤い月を綺麗に撮ってみたい。
特急かいじを使って大月駅には9時に到着した。甲府では曇りだったのだが、大月はあいにくの小雨だった。上着だけカッパを着てザックカバーをかけ、足元はスパッツで固めて出発する。他にも何組か登山スタイルのグループがいたので、同じむすび山方面かと思っていたのだが、そちらに行く人たちは見当たらなかった。国道20号線を甲府方向に歩き、橋を渡って大月市立病院を目指す。病院のすぐ裏側に立つ山がむすび山である。
大月駅はあいにくの小雨。カッパとザックカバー、スパッツを装着する。後ろに見えるのは岩殿山。
桜と大月市立病院。病院の後ろにおむすびのように飛び出しているのがむすび山。
登り口に咲いていたイカリソウ。
タチツボスミレはこの後もしばし出現。
ニオイタチツボスミレ
ヒトリシズカ。その他にまだ蕾のジュウニヒトエがたくさん。
10分ほどでむすび山のカタクリ群生地に到着。咲いている。
マムシグサと一緒にカタクリが群生。
山一面がカタクリ群落。
しかし、しおれ始めたものが多く、1週間ほど遅かった。
見上げるカタクリの花。
まだ新鮮なものもたくさん残っている。
愛らしいカタクリの花。
見下ろすカタクリの斜面と大月の街。
ベンチが設置されたむすび山山頂。
この穴は井戸か?と思ったら・・・
大月航空監視哨の跡だった。
むすび山のカタクリと40分ほど戯れ、山頂でゆっくり休憩していると、時間は既に10時20分になってしまった。ここからは左手に田野倉の町並と右手には中央道と滝子山の山並を見ながらの稜線歩きとなる。足元に何か面白い花でも咲いていないかと注意しながら歩くが、あるのはタチツボスミレばかり。稜線は登ったり下ったりの繰り返して、一向に高度を稼げないダラダラの道がしばらく続く。
左手に見える田野倉の街。
登ったり下ったりを繰り返す稜線の道。新緑はまだ始まったばかり。
目立つ赤い花が咲いていた。
ウグイスカグラ。
花咲トンネルの真上、ヤマツツジがほころび始めていた。下に見えるのは富士吉田方面に延びる中央道。
山桜。見上げる高川山山頂には雲がかかっている。
見頃のヤマザクラ。
中央道花咲トンネルを越えたところが天神峠。祠が立ち、道が横切っている。
天神峠付近で見つけたシュンラン。まだ地上に顔を出したばかり。
センボンヤリ。
イチヤクソウ。付いているのは昨年の穂。
天神峠を過ぎたあたりからやっとまともな登りになる。ロープが張られた急斜面やさらに上では岩のゴロゴロしたところもあるが、至ってまともな道で歩き易い。雨でスリップするのを心配していたが、ちょうど良いおしめり程度で、ぬかるんだ場所は無かった。
ロープの着いた急斜面。(あまり急に見えませんが結構急です。)
岩ゴロゴロの尾根。やっとまともな登山。
山の斜面に大きなタムシバの木が2本。距離が遠くて木が邪魔になり、あまりうまく撮れない。
山の斜面を探してみると、ヒナスミレがぽつぽつ。
ルート上にも少し咲いていた。
本日の一番の収穫はこれか? 色黒のアケボノ君、クロバナアケボノスミレ。アケボノも含めてあったのはこの一輪だけ。
出始めたばかりのヤブレガサ。
これを登れば山頂!と思ったのだが・・・
登ったところで直角に曲がって、高川山山頂はその先だった。
やっと到着、高川山山頂。誰もいない。
まだ時期が早いのか、咲いているスミレはほとんどタチツボスミレばかりで、ヒナスミレを数輪と(クロバナ)アケボノスミレを一輪見つけただけだった。午後1時45分、ようやく高川山山頂に到着、予想通り5時間弱かかった。これだけ時間をかけて歩いたのに追い抜いて行った人は誰もおらず、このルートを登る人は少ないようだ。下りて行く人とは10人くらいすれ違った。天候が悪いこと、時間が遅いこともあって、山頂は誰もいなかった。さらに人気者だった仙人犬ビッキーが2010年に逝去したことから、以前よりもこの山に登る人は少なくなったかも知れない。
昼食をとってゆっくり休んで下山する。以前に登った時は男坂を登って女坂を下りたので、少し遠周りになるが今度は沢コースを下りてみることにした。こちら側のコースはエイザンスミレがほころび始めたところだった。
女坂ルートを途中で左に曲がって沢ルートを行く。
水が少しだけ流れている沢に下り立つ。
エイザンスミレがほころび始めていた。
バイケイソウの葉。
ヨゴレネコノメソウ
途中から林道に合流。初狩駅が見えて来た。
午後3時半に初狩駅到着。幸いにして降られたのは大月駅を出発した10分ほどの時間だけで済んだ。カッパやザックカバーを仕舞い込み、3時51分発の鈍行で甲府に戻った。
今回歩いたルート。
風呂に入って夕方7時ごろに甲府駅に行くと、ちょうど信玄公祭りの出陣の儀式が行われているところで、凄い人だかりになっていた。出陣の行列は見えそうも無いので、焼鳥屋で食事しながら空の様子を伺っていたが、空は一面雲に覆われて、全く月が出そうな気配が無い。皆既する10分前に下見しておいた天守閣下で三脚を構えたが、残念ながら月は姿を現さず、今回も不発に終わってしまった。残念。
この構図で赤い月が天守閣上あたりに出るはずだったのだが。残念ながら厚い雲に隠れて月は出ず。
次はいつになるのやら。いつかは赤い月を綺麗に撮ってみたい。
意外と駅近にあってびっくりです。
私もここ、昨年に知って、
隊長と2年前に遭遇したあのヒカゲツツジの山の帰りに、そばの駐車場からピストンしてました。
ここのところ山なしで、気が晴れません…
皆さんのレポで満喫しております。
しかし、まさかのcyu2さんとあっちの山の上でばったりしていたとは・・・驚きです。