山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

イチョウシダ(チャセンシダ科)

2020年08月26日 | シダ類
 石灰岩地を好む常緑性のシダである。葉は全長 4 ~ 12㎝、2 回羽状複葉または単羽状に分かれ、羽片は 1 ~ 3 対で互生する。胞子嚢群と胞膜は線形で脈に沿って長く伸びる。葉の形はまさに銀杏の葉を小さくしたようである。山梨県では限られた場所にしか生育しておらず、個体数も少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)  2017年環境省準絶滅危惧(NT)


    イチョウシダ 令和2年5月 北杜市で撮影。


    石灰岩地の岩の隙間を好んで生育する。


    胞子を付けて枯れた葉の他に新しい葉の芽が出ている。


    線状のソーラスはほぼ脱落している。


    令和2年8月 北杜市で撮影


    8月のイチョウシダは青々としていて美しい。


    線状のソーラスが付着


    別株


    山盛りになったソーラス

 見ていて飽きない、小さいながらも美しいシダである。

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