山地の林下に生える冬緑性の多年草である。花期は9~10月だが、年を越して2月ごろにも花は残っている。花径は短く地を這い、暗紫色で節が多い。花は葉柄の基部に地に埋もれるように1個付く。葉は長い柄があり卵状楕円形、基部は深い心形で、表面にしばしば白い斑紋が入る。山梨県では主に県南部に生育しており、個体数はそこそこにある。カギガタアオイと分布域が重なっているが、葉や花の形で見分けるのは難しく、花の中にある雌しべの形態を見ないと区別は難しい。カギガタアオイの雌しべは外向きに強く湾曲するのに対してこのカンアオイは真直ぐに伸びて先端部が2裂する。
2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省(-)
カンアオイ 令和3年2月 南部町で撮影
同上 カンアオイの花の中。6本の雌しべが並び、先端部が2裂している様子が見える。
同じ花の萼片を1枚除去した画像。雌しべは真直ぐに伸びて先端が2裂する。その下にザラザラした場所がある。
同じ場所で撮影した別の個体。
花の内部の2裂した雌しべ先端部が見える。
令和3年2月 南部町の別の場所で撮影
同上 カンアオイの花
花の内部。ザラザラした部分と内側を向いている雌しべの先端部が見える。
花の中を覗き込むのはかなり難しいが、リングライト付き接写型マクロレンズを駆使するとある程度は内部の構造が見えてくる。もう少し工夫が必要で、現在新兵器を検討中である。
⇒その他の山梨県の絶滅危惧の植物
➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~
2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省(-)
カンアオイ 令和3年2月 南部町で撮影
同上 カンアオイの花の中。6本の雌しべが並び、先端部が2裂している様子が見える。
同じ花の萼片を1枚除去した画像。雌しべは真直ぐに伸びて先端が2裂する。その下にザラザラした場所がある。
同じ場所で撮影した別の個体。
花の内部の2裂した雌しべ先端部が見える。
令和3年2月 南部町の別の場所で撮影
同上 カンアオイの花
花の内部。ザラザラした部分と内側を向いている雌しべの先端部が見える。
花の中を覗き込むのはかなり難しいが、リングライト付き接写型マクロレンズを駆使するとある程度は内部の構造が見えてくる。もう少し工夫が必要で、現在新兵器を検討中である。
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