山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ミズオオバコを再訪 そこにはチョウジタデも咲いていた  令和4年9月17日

2022年09月19日 | 里に咲く花
 日没までには時間があったので、南部町の帰りにミズオオバコの咲く場所を再訪してみた。もうすぐ稲刈りが始まってしまうであろうが、そうすると田の水が抜かれてしまい観察できなくなってしまう。まだ大丈夫だと思う。


    まだ水が抜かれずに咲き残っていたミズオオバコ


    ピンク色の花が咲いているがデジタルカメラで撮影すると上品なピンク色が消えてしまう。


    ミズオオバコの花と葉。水中に生えている藻はホッスモないしはイトトリゲモではないかと思う。


    水中に沈んだミズオオバコの葉


    良く見てみると結実した種が付いていた。


    水が抜かれてミズオオバコの全体が露出している場所があった。


    葉が露出したミズオオバコ


    こんなにたくさん生育しているとは、感激である。


    キジカクシが咲き残っていた。


    田んぼの畔にはこんな花が咲いていた。


    何ヶ所かで見てきたウスゲチョウジタデに比べるとひと回り花が小さい。


    花弁の隙間が広く花が小さい。これはなかなか見つからなかったチョウジタデであろう。


    マクロ接写しトリーミング。花床が見えにくいが毛は生えて無さそうである。


    別株を角度を変えて撮影。やはり毛は見えない。


    決定的なのは花が散った後の花床であろう。毛が生えておらずツルツルである。


    結実した鞘を見てみると、中の種の凹凸がはっきりと見えてデコボコしている。これはチョウジタデで間違いない。


    別の場所には見慣れているウスゲチョウジタデと思わしき花が咲いていた。


    幸運なことに花が残っている。花の大きさは先ほどのチョウジタデよりひと回り大きい。


    花弁が円形で幅広く、花弁どおしの隙間が狭い。


    花床を見てみると毛が生えている。


    花弁が散った後の花床を見ても明らかに毛が生えている。


    結実した鞘を見てみると、種の凹凸がわずかであまりデコボコしていない。これはウスゲチョウジタデで間違いないだろう。

 ミズオオバコがたくさん咲いているのに感動したが、まさかのチョウジタデとウスゲチョウジタデの両方が観察できるとは思ってもいなかった。今シーズンでなんとか片付けたいと思っていた2種類の区別であるが、これでほぼ決着である。花の大きさがだいぶ違うことと結実した鞘の凹凸の違いがあるので、今後はおそらく容易に見分けられるのではないかと思う。ウスゲチョウジタデは山梨県絶滅危惧DD(調査不足)種になっているが、意外とたくさんあるのではないかと思えてきた。


    何だか分からなかったこの草はウチワゼニクサ(セリ科チドメグサ属)という植物のようだ。7月ごろにセリのような花を咲かせるらしい。

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