山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

八ヶ岳に咲くクモイコザクラ  令和1年5月18日

2019年05月20日 | 山に咲く花
 5月連休に十二ヶ岳で見てきたコイワザクラ(クモイコザクラ?)と八ヶ岳に咲くクモイコザクラはどこがどう違うのか?おそらく見ても分からないだろうと思うのだが比べてみることは必要である。今回の目的はこのクモイコザクラであるが、もうひとつまだ見たことが無いこの界隈に生育しているはずのハルリンドウを探すことである。ある程度の情報はいただいたが見つかるかどうかは分からない。


    美しが森から見下ろす景色。富士山は見えなかった。


    サクラスミレが数輪咲いていた。


    ミツバツチグリ


    ハルリンドウを期待していたのだがここに咲いていたのはフデリンドウだった。


    ミズバショウが咲く湿地。植栽であろう。


    ちょっと色の濃いニョイスミレ


    フモトスミレ


    ピンク色のエイザンスミレ


    この池の周辺が怪しいと思ったのだが、まだ時期が早かったようで何も咲いていなかった。


    こんなところにもミズバショウ。聞いた話ではここは人工池らしい。

 少し登ったところにある池の周辺が怪しいと思っていたのだが残念ながら目的のハルリンドウには出会えなかった。

 次にクモイコザクラの咲く場所を訪れてみる。


    岩壁に咲いているクモイコザクラ。


    岩の溝に根を出して咲くその姿はたくましさを感じる。


    クモイコザクラ。十二ヶ岳の花よりもひとまわり大きく感じる。


    葉もひとまわり大きく感じる。


    もう1ヶ所別の場所を訪れる。昨年の台風で林道が破損して消滅していた。


    上流の堰堤から見下ろす。林道がすっぽりと崩れ落ちている。右岸に巻き道とロープが設置されていた。


    クモイコザクラ。群生している岩壁があったが岩が崩落した場所もあって数は減ってしまっていた。


    八ヶ岳なのでクモイコザクラで間違い無し。


    さて、この葉をどう見るか?

 花も葉も十二ヶ岳のものに比べてやや大き目である。葉の切れ込みはどうなのか?確かに葉の3分の1まで切れ込んでいるものもあるがそうでは無いものもある。葉茎や花茎に生えている毛もいずれも同じくらいである。大きく違う点は葉の表側に生えている毛の量だろう。十二ヶ岳のものは毛が多いが八ヶ岳のものは少ないか、葉の辺縁部にしか生えていない。ひょっとしたらこの葉の表面の毛の生え方である程度の区別が可能なのかも知れない。南アルプスや奥秩父などの他の山域の花と比べてみる必要があるが、今シーズンだけで見回って来るのは時間的に難しそうである。答えを出すには数年かかると思うが、答えは出なくても良いと思っている。


    一緒に観察してきた。雌しべが突出している雌花


    雄しべだけ見える雄花

 もっと上流部にある核心部まで行きたかったのだが出発時間が遅かったことと山の上に真っ黒な雲がかかり小雨が降り出したため、夕立を恐れて撤退した。とりあえず八ヶ岳のクモイコザクラは観察してきたので、時間と日程がとれるならば他の山域の花も見て回りたいと思っている。
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