池や沼、滞留河川を好んで生育する1年草の水草である。前年に水底に沈んだ種子から発芽し、水中で長い茎を伸ばして水面に向かって伸び、水面に葉を叢生する。葉は互生で、茎の先端に集まってつき、一見すると輪生状に広がるように見える。葉柄の中央部はふくらみがあって、内部がスポンジ状で浮き袋の役目をする。花は両性花で、夏から秋の7 - 10月にかけて葉のわきから伸びた花柄が水面に顔を出し、花径約1cmの小さな白い花が咲く。花が終わると、胚珠は2個あるが一方だけが発育し大きな種子となる。種子はデンプンを蓄積し食用になる。果実を横から見ると、菱形で両端に逆向きの2本の鋭い刺(とげ。がくに由来)がある。山梨県で確認されている生育地は1ヶ所のみと思っていたのだが、北杜市の池にも生育していた。
2018年山梨県カテゴリー:情報不足(DD) 2017年環境省カテゴリー:なし
滞留河川に群生するヒシ 令和3年8月撮影
隙間が無いほどにびっしりと群生しているヒシ
花はあまりたくさんは咲かせない。
ヒシの花。小さな白い花。
一見浮き草のように見えるが、水中から長い茎を出している。
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