山地の林内や林縁に生える多年草である。葉は笹に似た広披針形で、長さは10 ~ 30㎝、 幅 2 ~ 5㎜、表面にやや光沢がある。 茎の高さ40 ~ 80㎝、稈は束生し硬い。花序は長さ10~30㎝の円錐花序で数本の枝を出し、偏側的に小穂がつく 。小穂の長さは8 ~ 11㎜で、最下の 小花 1 個が両性花で、上方に 4 ~ 6 個の不稔の小花がある。小穂の先端部には不完全小花の芒が6~8本集まり、細かな棘が生えていて衣服に強くまとわり付く。日本では本州(関東地方以西)から琉球まで分布する暖地性植物である。県内では南部町以南の林内に生育しているが個体数は少なく、植生遷移や森林伐採による絶滅が危惧されている。
2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR) 2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ A 類(CR) 2017年環境省カテゴリー:なし
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ササクサ 2023年10月 南部町で撮影
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花序は円錐花序で、何本かの枝を出し、その枝に偏側性に花序を付ける。
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葉は狭披針形で表面に光沢があり、笹の葉に良く似ている。
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左がササクサ、右がチヂミザサである。似ているがチヂミザサは枝を出さない。
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ササクサの小穂
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小穂の長さは約1㎝くらい。小穂の先には不完全小花の芒が集まる。
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芒には細かい棘が生えていて、衣服に強くまとわり付く。
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