後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

春が来たような陽気の霞ヶ浦でした

2010年02月09日 | 写真

今日は晴天で、最高気温は19度になるという天気予報に誘われて霞ヶ浦へ行きました。春が来たような陽気が空に広がり、うらうらと無為の時を過ごしてきました。

無為の時を過ごす趣味は1時間位で飽きてしまいます。そこでヨットの係留ロープを新しいロープへ取り替えました。10年間使って薄黒く汚れたロープが純白のロープに変わり美しくなりました。この春の陽気も一日だけで、今夜から冷たい雨になるそうです。霞ヶ浦の写真を一枚お送りします。春のような陽気を感じて頂ければ嬉しいのですが・・・・(終り)

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富良野の雪と新潟の雪ーその雲泥の差

2010年02月09日 | 日記・エッセイ・コラム

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雪の無い関東南部に住んでいると雪景色が見たくなります。雪国に住んでいる人の雪の苦労を想いつつ、今年も雪景色に憧れています。そこで富良野健康生活というブログを書いている「あとみん」さんの写真を見て、零下30度にもなる厳寒の北海道の生活をしのびます。あとみんさんのお許しを得たので写真を4枚お借りしてご紹介します。大雪山連峰の遠景、雪で覆われた富良野の畑、近くの「なまこ山」のノルデック・ウオーキング、そして息子のようなワン君などの写真です。(出典:http://furano2008.blog95.fc2.com/)。

零下20度は普通だそうです。散歩に連れ出したワン君が寒いので家へ帰ろうとするそうです。そのような世界に住んで、雄大な雪景色の中で人々へノルデック・ウオーキングを指導しています。文字通り健康な生活をしている「あとみん」さんに 皆が健康な人生の生き方を教わっています。私も教わっています。何時も凛とした空気を感じます。

北海道の雪はサラサラしてそんなに生活の邪魔にならないと聞きます。しかし同じ雪でも新潟や日本海側の雪は重く、深く積もって家をつぶしそうになります。日本海を渡る季節風の強い西風がたっぷり水分を含んだ雪を作り運んでくるのです。この雪は家々を埋め尽くし住んでいる人々に苦難の生活を強いています。毎年の事です。毎年どころか縄文、弥生の時代から重い雪が何メートルも積もるのです。

その生活苦は江戸時代に書かれた鈴木牧之の「北越雪譜」(岩波クラシック)に克明に記録されています。几帳面な人が、ある年、10月の初雪から12月25日までの80日間、毎日新しく積もった雪の高さを測定したそうです。毎日の積雪高さを足し算していったら18丈になったそうです。1丈は約3mですから54メートルです。これはあくまでも積算の高さですから実際に家の回りに54mの雪が存在する訳ではありません。雪掻きもするし、風で飛ばされたりするので数メートルにしかなりません。屋根の雪の下ろしかたや使用する道具のことが書かれています。初雪の頃と春先に雪が溶け始まるころに起きる洪水の苦難も書いてあります。この北越雪譜は色々な意味で卓越した本です。雪の結晶の美しい図があります。雪国の不思議な伝承や習慣が記録されています。民族学的な意味で貴重な本です。その上、文章が分かりやすく、現在の我々がすらすら読めます。

北海道の雪と新潟の雪を比較すると、一方は雲のように軽やかで、新潟の雪は水を含んだ泥のように重いのです。少しだけの体験ですが私にはそのように感じました。(終わり)

今日は、寒い雪の世界に住んでいる方々のご健康をお祈りいたします。早く春が来るようにお祈りします。藤山杜人