後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

川合玉堂美術館へ行ったら是非河鹿園にお寄りください

2010年02月24日 | うんちく・小ネタ

JR御岳駅を降りると、左下に河鹿園という大正年間創業の古い旅館があります。その前が奥多摩の渓流で、その向側に玉堂美術館が見えます。建物が懐かしい木造で昭和初期の風流な内装です。そのような昔の風情の部屋に上がり昼食をとると楽しいものです。食事は電話で予約したほうが良い部屋に通されます。予約なしでも平日は良いようです。2月5日から3月28日までは我楽多市を開催中で、古い大きな座敷に茶器、陶器、など色々と楽しい小物が展示してあり購入できます。純益は今年も「国境なき医師団」へ寄付するようです。尚、廊下やロビーには宿泊した早川雪州、三国連太郎、古川緑波など映画俳優の色紙が展示してあります。玉堂の掛け軸も幾つかありました。玉堂美術館へお出かけの折にはお寄りするのもご一興と存じます。

なお河鹿円のHPは検索すると出てきます。電話は、0428-78-8218です。

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川合玉堂美術館訪問を心からお薦めいたします

2010年02月24日 | うんちく・小ネタ

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上の写真はJR御岳駅のそばの玉堂美術館の様子です。川合玉堂は明治6年愛知県に生まれ昭和32年に没しました。昭和19年から32年まで美術館のあるそばに住んでいました。奥多摩の自然を愛し、数々の傑作を世に送り出したのです。それで奥多摩の人々は郷土の誇りのように思っています。

01_100119img_011_2 紅梅白梅図は大きな六曲一双    、琳派風の絢爛たる力作のうちの2面です。昨日見た展示品の中で一番の圧巻でした。絵画の出典は川合玉堂美術館のHP(http://www.gyokudo.jp/)からです。

川合玉堂の絵画は自由闊達でのびやかです。上品で穏やかです。自然の風景、草木、小鳥などを愛する心が画面に温かい雰囲気をかもし出しています。

初め京都、円山四条派に学び、のち橋本雅邦に師事します。雅邦に学びながら次第に独自の境地を切り開いて行きます。544t8w1_2

この2枚の絵画は玉堂の生涯の傑作と絶賛される作品です。出典は、川合玉堂名画集http://www.u-canshop.jp/gyokudo/index_oad.html?cid=ovt133411です。上の絵は「行く春」で、下の絵は「彩雨」です。

「行く春」を何年も前に見たときの感動を忘れられません。ここに示した写真が小さすぎますので少々説明いたします。左から散りかけた桜花が画面中央へ伸びています。水豊かな山峡の流れに大きな水車を乗せた船が連なってしっかりと係留されています。激しい流れを使って水車を回す「水車船」なのです。船の中には臼がが並んでいて穀物を挽いているのが想像出来ます。雄大な自然と人々の生活が描がれているです。そして過ぎ行く春が時の流れのはかなさを暗示しています。

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絵は原画を見るに限ります。この写真も画質が粗いので少し説明いたします。この絵の下の方に2人の傘をさした女性が小さく描いてあります。それで雨が降っていると判然とします。その女性が精密に描いてあり、嫁と姑のように見えるのです。

勿論、傘の2人を見なくても風景が雨もよいに描いてあります。何か懐かしい風景がのびやかに描いてあります。玉堂の絵画の特徴を表している傑作です。

天才的な画家でも画風を変えようと苦悶する時期が一生の間に何度かあるものです。しかし玉堂にはその苦しみがなかったように見えるのです。自由に楽しみながら描いて一生を終えたのです。毎日、奥多摩を散歩してはスケッチし、画室に戻り絵筆をとり、楽しみながら描きました。その様子は美術館のロビーにある紹介ビデオで見ることができます。

是非一度、川合玉堂美術館へお出で下さい。新宿駅からJRで1時間30分です。

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。藤山杜人