この前の記事で昭和18年、1943年10月の学徒出陣壮行会の写真をご紹介しました。出征した学生は陸軍や海軍へ編入され、その一部はこの写真のような戦闘機に乗り特攻隊として雲のはてに散って行ったのです。(この写真は帆走子さんのブログ、「ロスミナの風」http://rusmina-2.cocolog-nifty.com/blog/から転載させていただきました。)
日本はこの写真で示した「疾風」のような性能の良い戦闘機を作りましたがその数が圧倒的にアメリカに負けていたのです。
日本の軍事予算はアメリカより非常に少なかったので1945年に完膚無きまでに負けてしまいます。その後、冷戦期を通じてアメリカの軍事費は増加の一方で、2011年度として、63兆2000億円の予算が発表されました。日本の来年度の国家予算は82兆円ですから実にその8割に相当します。この軍事費はアメリカの歴史上で最大の金額です。アメリカの軍事予算がどれだけ圧倒的に大きいかを端的に説明します。世界の国々で軍事費の多い順に並べるとアメリカがダントツの一位です。そして2位から20位の19の国家の軍事費を合計しても、アメリカの軍事費のほうが大きいのです。この事実は、たとえ19の国家が団結してアメリカと戦争をしても負けてしまうという事を意味します。従ってイスラム緒国と北朝鮮以外はアメリカに対して反抗しないのです。
広島や長崎に原子爆弾を落とされた日本人は世界の恒久平和を切実に願っています。第二次大戦で400万人も殺された日本は戦争の悲惨さを骨身にしみてます。この体験は世代を超えて何代も子孫へ受け継がれる「民族の悲惨な体験」です。私自身も平和が続くのを毎日祈っています。
しかし現在の世界の平和はアメリカの圧倒的な軍事力によって保障されているのです。アメリカへ反抗しない限り、アメリカが攻め込みません。そこには平和が続くのです。21世紀の戦争はアメリカへ反抗する国との戦争です。日本もアメリカの同盟国として限定的な規模の軍隊を戦場へおくります。日本本土の平和維持の為にです。
以上が地上に住んでいる我々の現実です。この現実を無視して行動すれば不幸になります。現実は現実として受け止め、さらに叡智を集めアメリカへ助言するのが重要ではないでしょうか?在日米軍基地の移転も現実的な視点で解決するしか方法が無いのです。これは諦めではありません。次なる叡智のための第一歩なのです。このような考え方を貴方はどのようにお考えでしょうか?
今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。藤山杜人