後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

毎年、早春になると須磨の浦海苔、土佐の文旦、瀬戸内海のイカナゴのクギ煮を賞味する

2010年02月12日 | 日記・エッセイ・コラム

初春になると須磨の浦の香り高い海苔を送って下さる方がいます。キメが絹織物のようになめらかで、それでいてパリパリとした歯ごたえが絶妙です。須磨の浦は源氏物語にも出てくる所です。歌枕として有名な名前です。なにかロマンチックな気分になります。

わくらばに 問ふ人あらば 須磨の浦に 藻塩たれつつ 侘ぶと答へよー在原行平

(意味:たまたま私のことを聞いてくれる人がいたら、須磨の浦で、嘆き悲しんで辛い日々を送っていると答えて下さい。)

などと、いろいろ思い出しながら、それを賞味していると2月になります。

すると土佐の文旦を届けて下さる方がいます。文旦は年によって味わいが違います。今年のものは果肉が濃厚な味で近年にない上出来のようです。ミカンやオレンジに無い上品な味です。風雅な香りです。今年は皮をお風呂に入れて、文旦湯も楽しみました。柚子湯よりも香り高く、肌もスベスベして素晴らしいお風呂の体験をしました。皮の外側を砂糖煮にして賞味しました。

3月になると瀬戸内海のイカナゴのクギ煮が届きます。若い友人のお母様が早い時期に獲った小さめのイカナゴを3種類の味に仕上げています。砂糖、醤油、ミリンで煮上げますが、それぞれシヨウガやサンショ、柚子などを入れて味を変えてあります。このような風味の魚の煮物は瀬戸内海沿岸にしかないようです。

送って下さる方々は自分の地元で取れた旬の産物の美味さを遠方の人々にも知って貰いたいと思っているようです。その気持ちが嬉しいではありませんか。日本人の郷土愛が美しいと思います。毎年感心しながら食べています。こうして寒い早春の日々が流れ、やがて桜の咲く本当の春がくるのです。

地方地方に出来る旬の味が楽しめるこの国に住んでいる幸を感謝しながら日々が流れて行きます。

下の写真はWikipediaの「須磨区」の項目から転載しました。須磨の浦にある魚釣り公園の風景だそうです。

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暗い、寒い冬の日なので心温まる話を3つお送りします

2010年02月12日 | 日記・エッセイ・コラム

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今朝は空には暗い雲が覆い、冷雨がパラついています。憂鬱な気分で、朝のコーヒーを飲みながら新聞を読み、心温まる記事を探しました。3つ見つけました。

(1)アメリカでトヨタの応援団が現れる。

フォードやGMが経営不振の時、トヨタだけが販売台数を伸ばし、順風満帆でした。そこへ 「プリウス」という人気絶頂の乗用車に欠陥が見つかり、アメリカ議会にトヨタ批判のの声が高まります。アメリカ人の感情が分かりますね。T型フォード以来、自働車王国を誇っていたアメリカ国内にトヨタやホンダ、ニッサンが大工場を作り成功しているのです。誇りを傷つけられたアメリカ人は、経営順調なトヨタへ対して嫉妬心も手伝って、トヨタ叩きの社会運動が燃え上がりつつあったのです。

ところが今日の新聞によるとトヨタの工場のあるケンタッキー、インディアナ、アラバマ、ミッシシッピーの4つの州の知事が中央の議会と政府へトヨタを支援する書簡を送ったのです。「トヨタの欠陥部品のリコール問題でトヨタを窮地へ追い込むのは不幸であり、不公平だ!」という内容の書簡です。

私の心が温まります。そうです。アメリカ人は公平が好きなのです。昔、ホンダの工場のあるオハイオ州に住んでいたので人々の感情がわかります。良質の製品を作り、適正な値段で売る会社をアメリカ人はその会社の国籍を問わず応援します。この精神こそアメリカの強さの一因です。決して軍事力だけではありません。

(2)岡田外相は韓国で日韓併合の非を認める記者会見をした。

今年は1910年の日韓併合の100年目です。当時、朝鮮王朝が続いて居た韓国と北朝鮮を武力占領し、有無を言わせず日本の領土にしてまったのです。韓国語の使用を厳禁し、姓を日本式に変えさせ、学校では日本語だけで教えたのです。人々の屈辱感は想像にあまりありません。昨日のソウルでの記者会見で岡田外相は述べたのです。「日韓併合によって、韓国の人々は国を奪われ、民族の誇りを深く傷つけられました。痛みを覚える被害者の気持ちを決して忘れはいけないのです」。

今まで日本の政治家がこのように血の通った文章で話しかけた人がいたでしょうか?普天間基地移転問題で失敗した外相ですが、すぐ軌道修正をした人間的な岡田さんらしい昨日の発表でした。在日韓国人、在日北朝鮮人の為にも日本の政治家はもっと謝って貰いたいと思っています。謝った後から本当の日韓友好が始まると信じています。ですから岡田外相の言葉で心が温まります。

(3)マユミーヌさん、40歳が初アルバムを出す。

最近、テレビによく出てくる保険会社のコマーシャルがあります。アヒルと猫が可愛い身ぶりで踊ります。歌が付いています。「ネコとアヒルが力を合わせて、みんなのしあわせをーーー」と唄う声が無垢で可愛いのです。幼稚な声のようですが大人の女の声のようでもあります。可愛いコマーシャルについ毎日ニヤリとして居ました。

今日の新聞にそれを唄っているのは40歳のマユミーヌさんという女性であると顔写真とともに掲載されていました。

神奈川県出身で大学で声楽を習いました。卒業後は会社を転々としながらコマーシャルソングを歌っているそうです。かかわったCMは70本以上です。そこで記念に評判の高かったコマーシャルソングをまとめて初アルバムを出したのです。

テレビコマーシャルの作品は奥が深く、成功作品もありますが失敗作も多いものです。私が勝手に成功か、失敗か決めています。藝術的に素晴らしい作品ですが何の宣伝をしているのか意味不明のものも結構多いです。見ていて楽しいです。

「ネコとアヒルが力を合わせて、・・・・・」は成功作品と感心して毎日見ていました。唄のお陰で成功していると思っていました。その歌手を紹介した今日の読売新聞へ乾杯を捧げたいの思います。心も温まりました。読売新聞の2ページ目の真ん中の「顔」というシリーズ記事です。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人