今朝は空には暗い雲が覆い、冷雨がパラついています。憂鬱な気分で、朝のコーヒーを飲みながら新聞を読み、心温まる記事を探しました。3つ見つけました。
(1)アメリカでトヨタの応援団が現れる。
フォードやGMが経営不振の時、トヨタだけが販売台数を伸ばし、順風満帆でした。そこへ 「プリウス」という人気絶頂の乗用車に欠陥が見つかり、アメリカ議会にトヨタ批判のの声が高まります。アメリカ人の感情が分かりますね。T型フォード以来、自働車王国を誇っていたアメリカ国内にトヨタやホンダ、ニッサンが大工場を作り成功しているのです。誇りを傷つけられたアメリカ人は、経営順調なトヨタへ対して嫉妬心も手伝って、トヨタ叩きの社会運動が燃え上がりつつあったのです。
ところが今日の新聞によるとトヨタの工場のあるケンタッキー、インディアナ、アラバマ、ミッシシッピーの4つの州の知事が中央の議会と政府へトヨタを支援する書簡を送ったのです。「トヨタの欠陥部品のリコール問題でトヨタを窮地へ追い込むのは不幸であり、不公平だ!」という内容の書簡です。
私の心が温まります。そうです。アメリカ人は公平が好きなのです。昔、ホンダの工場のあるオハイオ州に住んでいたので人々の感情がわかります。良質の製品を作り、適正な値段で売る会社をアメリカ人はその会社の国籍を問わず応援します。この精神こそアメリカの強さの一因です。決して軍事力だけではありません。
(2)岡田外相は韓国で日韓併合の非を認める記者会見をした。
今年は1910年の日韓併合の100年目です。当時、朝鮮王朝が続いて居た韓国と北朝鮮を武力占領し、有無を言わせず日本の領土にしてまったのです。韓国語の使用を厳禁し、姓を日本式に変えさせ、学校では日本語だけで教えたのです。人々の屈辱感は想像にあまりありません。昨日のソウルでの記者会見で岡田外相は述べたのです。「日韓併合によって、韓国の人々は国を奪われ、民族の誇りを深く傷つけられました。痛みを覚える被害者の気持ちを決して忘れはいけないのです」。
今まで日本の政治家がこのように血の通った文章で話しかけた人がいたでしょうか?普天間基地移転問題で失敗した外相ですが、すぐ軌道修正をした人間的な岡田さんらしい昨日の発表でした。在日韓国人、在日北朝鮮人の為にも日本の政治家はもっと謝って貰いたいと思っています。謝った後から本当の日韓友好が始まると信じています。ですから岡田外相の言葉で心が温まります。
(3)マユミーヌさん、40歳が初アルバムを出す。
最近、テレビによく出てくる保険会社のコマーシャルがあります。アヒルと猫が可愛い身ぶりで踊ります。歌が付いています。「ネコとアヒルが力を合わせて、みんなのしあわせをーーー」と唄う声が無垢で可愛いのです。幼稚な声のようですが大人の女の声のようでもあります。可愛いコマーシャルについ毎日ニヤリとして居ました。
今日の新聞にそれを唄っているのは40歳のマユミーヌさんという女性であると顔写真とともに掲載されていました。
神奈川県出身で大学で声楽を習いました。卒業後は会社を転々としながらコマーシャルソングを歌っているそうです。かかわったCMは70本以上です。そこで記念に評判の高かったコマーシャルソングをまとめて初アルバムを出したのです。
テレビコマーシャルの作品は奥が深く、成功作品もありますが失敗作も多いものです。私が勝手に成功か、失敗か決めています。藝術的に素晴らしい作品ですが何の宣伝をしているのか意味不明のものも結構多いです。見ていて楽しいです。
「ネコとアヒルが力を合わせて、・・・・・」は成功作品と感心して毎日見ていました。唄のお陰で成功していると思っていました。その歌手を紹介した今日の読売新聞へ乾杯を捧げたいの思います。心も温まりました。読売新聞の2ページ目の真ん中の「顔」というシリーズ記事です。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人