中国共産党政府はかつて日本が中国でした悪行を教科書で教え、記念日には反日デモなどのイベントを律義に行っています。これでは日中関係は永久に良くなる筈はありません。日本人はこの実態を常に忘れないで中国と交渉しないと損害を受けます。実態は実態として受け入れる覚悟が必要だと思います。
先日の9月16日は満州事変の発端になった柳条湖事件から79周年目にあたります。この日、北京では政府統制の反日デモが行われました。昨日の反日デモは政府の統制を無視し、インターネットを使用した大規模なデモでした。同じ反日デモですが性質が違います。
日本の人々は戦後65年、平和な生活に慣れ親しんできました。しかし中国では戦後は共産党と国民党の凄惨な内戦があり、1966年から1976年まで文化大革命という国内戦争が続いたのです。1981年に北京に行った時、その街々の荒廃と荒んだ人心に暗澹たる思いをしました。犯罪が横行し、家々の全ての窓には強盗よけの鉄格子が厳重に取り付けてあります。大学構内のトイレは糞尿の山でした。
丁度、1945年の敗戦後の日本の雰囲気でした。文化大革命の悲劇を日本人は忘れがちです。中国人は心の中で絶対に内戦は防ごうと堅く決心しています。
民主主義よりも秩序ある安定を望んでいます。共産党独裁で経済成長と安定が得られるのなら大多数の中国人は共産党を支持します。これも中国の実態です。実態を無視して理想論を中国人へ説くのは思いやりの無い態度と、私は信じています。
理想論だけを振り回す知識人には暖かい心が無いのではないかと思っています。
矛盾したような事を書いていますが、私には何が正しいのか判断がつきません。ただ断片的な実態をご報告しているだけです。どなたかご指導下さいませんでしょうか?失礼しました。(終り)