後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

北信州の米子瀑布と木島平高原や秋山郷の一泊2日の旅から帰りました。

2010年10月25日 | インポート

信州と言えば上高地や志賀高原のような有名な所は知っていました。ところが長野県と新潟県の県境に近い北信州の米子瀑布や木島平高原や、山深い秋山郷はまったく知りませんでした。秘境です。観光開発もあまり無い、手付かずの自然が広がっています。

写真を300枚近く、例によっておてんばな家内が走りまわり、木の吊り橋を渡ったりして撮ってきました。テーマを考えて、テーマ毎に編集して、楽しい記事にしたいと思います。明日から掲載して行く予定です。

おやすみなさい。藤山杜人


水爆実験の灰を帯びた第五福竜丸の立派な展示場

2010年10月25日 | 日記・エッセイ・コラム

広島、長崎の原爆投下の後、アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリス、インド、パキスタンなどの国々は合計2057回の原爆や水爆の爆発事件を行いました。爆発地の近辺では数百万人の人が被爆したと言われています。

日本のマグロ漁船、第五福竜丸が被爆したのは1954年でした。アメリカがマーシャル諸島のビキニ環礁で水爆の実験をしたとき公開上で死の灰を浴びたのです。3月1日に被爆し、すぐに帰りましたが14日後にやっと焼津港へ到着しました。即刻、乗組員23名の全員が放射能を浴びていたので東京の病院へ急送されたのです。無線長だった久保山愛吉さんは9月23日に亡くなりました。取ってきたマグロも全て放射能で汚染されていたので捨てられました。

この大きな木造船は1947年に和歌山県で建造され、太平洋でカツオやマグロを獲っていたのです。1954年の被爆後は国立、東京水産大学が練習船として使用し、1967年に廃船になりました。東京都は原爆の恐ろしさを後世に伝える為に、この船を引き取り、昭和51年6月に、第五福竜丸展示館を開館したのです。

場所は都立公園、夢の島公園内にあります。見学して来ました。展示内容が世界中の原爆実験の被害状況も含めて展示してあります。大変啓蒙的で、内容の充実した展示館です。現在、アメリカやロシアがそれぞれ20000発以上の核弾頭を保有しているといいます。一発の核弾頭の破壊力は広島へ落とされた原爆の数百倍とも推定されています。恐ろしい世界に我々人類は住んで居るのです。そんな事をしみじみと考えさせる展示館です。

もう一つ、全くの余談ですが、大きな木造漁船の構造には感動しました。戦後2年目の建造なので鉄板は入手出来ない上、プラスチックのFRPは未だ存在していなかったのです。巨大な材木は全て日本の山々から切り出したものです。カツオやマグロを獲る事に当時の日本人の傾けた熱情に圧倒されました。船尾に付いている舵さえ大きな材木を組み合わせて作っています。スクリューとその駆動軸だけが金属なのです。

造船技術の博物館としての役目も果たしています。兎に角一度ご覧になる事を心からお薦め申し上げます。下に写真を示します。

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中国の次期国家主席、習近平氏を無理して天皇陛下へ会わせたのは小沢一郎氏のお手柄

2010年10月25日 | 日記・エッセイ・コラム

数か月前に小沢一郎氏がゴリ押しをして習近平氏を天皇陛下に会わせたのです。当時、習近平氏は国家副主席でしたが、まだ軍隊の権力を手中にしていなかったので、誰も次期国家主席になるとは思っていませんでした。従って、評判の悪い小沢さんはマスコミに散々悪口を言われました。

しかし、この10月15日から始まった中国共産党の中央委員会総会で習近平は党中央軍事委員会の副主席に任命されました。その結果、2012年の胡錦涛国家主席の退任の後をついで国家主席に就任することが確実視されるようになったのです。

習近平氏は特に知日派ではありません。しかし日本に来た時、天皇に会えて、日本へ非常に好感を持ったのです。彼自身、記者会見で、「日本では大変良く歓迎された」と言ったのです。

2012年から中国の国家主席になる予定の習近平氏を天皇陛下に会わせ、大歓迎したのは小沢一郎さんです。まだ次期国家主席が確定する以前に、予想し、マスコミに叩かれるのを覚悟の上でこの事を実行した小沢さんを誰も褒めないのは公正を欠く行いです。

誤解を招かない為に明記しますが、私は小沢さんの政治手法は嫌いです。何故か明朗さに欠けた、派閥政治のようで厭なのです。

しかし政治手法と政治的成果や外交的成果は別々に評価すべきと信じています。

中国外交で大きな得点を上げた小沢さんをもっと褒めるべきです。その上でアメリカ外交での大きな失点を評価し、中国外交での得点と比較検討するのが新聞やマスコミの公正さと思います。

性格が悪い政治家も居ます。人格者の政治家も居ます。しかし政治家は性格とは関係なく政治的成果や外交的成果を上げなければいけません。それが彼等の職務なのです。小沢さんは人間性が悪いから、得点を上げても無視する。これでは有能な政治家は育ちません。

鳩山さんのように人柄が良くても日米外交で大変な失敗をしてすぐに辞任するような総理大臣が出来てしまいます。

政治家の人柄とは関係なく、冷静に、感情抜きで、彼等の職業的成果を客観的に議論する風土を作らないと日本の将来は危ういと思います。

貴方はどのようにお思いでしょうか?お考えを頂ければ嬉しく思います。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人