日本の、そして世界の森林と林業の重要性を感じさせえるデザインの家を創る。長年住んでいてますます居心地が良くなる家を創る。私は自分勝手に原田氏の作品の意図をそのように推測しています。お願いして最近の作品の写真を送って頂きました。簡単な説明文も頂きました。そのまま以下にご紹介致します。
========原田智章氏の創った家===========
有数の林産地、大分県日田市に設計した夫婦と中学生ふたりの四人家族の住宅です。ローコストながらも、日々の暮らしのなかに発見のある、伸びやかな空間作りを目指しました。
(1)外観
外壁は時を経て愛着の持てるよう素材感を大切にしました。杉板と鋼板とモルタルを使っています。時を経て愛着の持てるように素材感と組み合わせを大切にしました。
既成のパーツや在来の技術を使いながらも、条件を整理し慣例を問い直すことで、スマートな外観にまとめました。
(2)中庭
全ての部屋が中庭に面していますので、どこにいても中庭を介して日射しと気配をを感じることができます。屋外での活動も、中での暮らしと等価と扱って一体的にデザインしました。
(3)内観
ひとつ屋根の下、緩やかに繋がりながら生活する家族の姿を期待して、屋根の架構をそのまま顕し、ファジーに間仕切る設えにしました。
地場で採れる杉材をふんだんに使い、やさしい肌触りと健やかな室内環境を目指しました。
以上の写真をクリックして拡大し、ゆっくりお楽しみ頂ければ嬉しく思います。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人