JR中央線、武蔵小金井駅北口と自宅の間にLoop to Loopというお店があります。美しいオリーブ色の外装と洒落た内装が見えます。その前を通る度に心が豊かになります。しかしお客さんが居るのを見たことがありません。いつもほの暗い店の奥にご主人が一人坐って釣道具を手にしています。ある日、勇気を出して店の中に入りました。フライフィッシング用の釣竿、疑似針、釣り用の服からカヌーまでがキチンと飾ってあります。店の内部はアメリカの東海岸のニューイングランドの雰囲気をかもし出しています。御主人は横田正巳さんとおっしゃる方です。フライフィッシングの奥の深い楽しさをいろいろ教えて下さいます。その一方で、日本古来の釣り方も奥が深いと褒めます。毛鉤釣りはもとより、へら鮒釣り、アユの友釣り、いろいろな海釣りの繊細な巧妙さは西洋の釣り方と優劣がつかないと言います。どんな民族文化も優劣が無い。等しく貴重なのです。常日頃の私の信条と合致する、嬉しい事を言ってくれるのです。
若い時、フライフィッシングに魅了され、それがライフワークになったそうです。
多摩川や富士五湖でこの優雅な釣りの講習会を数多く開催しています。その数多くのお客の注文で貴重な釣り道具を販売し、送付しています。従ってお店へお客が来なくてもよいのです。
横田さんは若い頃知ったフライフィッシングの奥深い楽しみを多くの人々へも知って貰おうとして活動をしています。フワーット投げる釣り糸の描く孤線の美しさ。湖水の動きと棲息する昆虫の注意深い観察。マスの動きと釣り針へ魚がかかった時の手ごたえ。吊り上げるまでの楽しみ。全てが魅惑的なのです。
いつか講習会の様子を取材して、また紹介記事を書きたいと思います。
下にお店の内部の写真と横田さんの写真を掲載いたします。
尚、Loop to LoopのHPは、http://www.ltl.jp です。HPの中にブログのアドレスもあります。釣りの写真が沢山出ていて楽しいブログです。お楽しみ頂ければ嬉しく思います。(終り)