今日、久しぶりに家内と一緒に山林の中の小屋へ来ました。着いてみると小川がいつもの水音をたてて流れています。
小川の中の掃除をしてから、落ち葉焚きをすることにしました。毎年の決まった行事です。昔は都会でも、住宅のある地域では秋になると庭木の落ち葉焚きの煙が良い匂いを漂わせていました。車の来ない裏通りでは道端で落ち葉焚きをしていたものです。子供が囲んでヤキイモを焼いて居たりしたものです。焚火禁止になって随分になります。あの季節の風物詩は日本から消えてしまったのです。懐かしい匂いと情景でした。
山林の中の小屋で落ち葉を集め、下の写真のように落ち葉焚きをしました。昔の懐かしい風物詩をよみがえらせました。2時間も落ち葉焚きをしていました。
持参して来た弁当を電子レンジで温め、屋外のテーブルで食べました。午後には、取り外していた薪ストーブを設置して、冬の日々へそなえました。試験的に少しだけ薪を焚いてみました。
遊んでいたら秋の短い日が暮れかかりました。日が斜めに射して、霧がうすく漂って来ました。急いで荷物を纏めて帰宅の用意をしました。
尖閣諸島は中国の領土だ!という断定的な中国政府の理不尽な態度、そして、連日の半日デモでイライラしたり、怒ったりしている人が多いと思います。
その上、急にロシアの大統領が日本が領有権を主張している北方四島を訪問してロシア人の生活安定のために施設を作ったり、投資をすると約束しています。
新聞は盛んに中国やロシアを非難して、国民の怒りを煽り立てています。しかしイライラした毎日を送ったり、怒ったりして不愉快な毎日を過ごすことは損です。すべての喧嘩や争い事は怒った方が損をします。そこでその怒りを鎮めて、下の写真の白い帆舟のようにゆったりした気分で、幸せな毎日を送る方法を書きました。私が実行している方法です。
その方法とは発想を転換をすることです。
そもそも、何故中国は尖閣諸島の領有権を主張するのか、少し歴史的な視点で考えます。その原因は清朝末期の中国が欧米の、そして日本の植民地主義による屈辱的な侵略の恨みを晴らそうとしているからなのです。満州を取り、南京を占領し、桂林まで蹂躙した日本へ意趣返しをしたいのです。その気持ちは痛いほど分かります。それに比較すると尖閣諸島など小さな問題です。中国人はきっとそう考えています。欧米の植民地主義の恨みを晴らすためには経済力がついた現在こそそのチャンスです。太平洋の制海権を握って、アメリカを追い払いたいのです。その気持ちは分かります。そのように考えると怒りが消えます。イライラしなくなります。
わたしの考えが正しいか間違っているかを議論しないことが肝要です。兎に角、こうして私は自分の怒りを鎮めることに成功したのです。
自由民主党が政権を持っていた間は尖閣諸島のことで大きな問題は起きませんでした。石垣島の漁民と台湾の漁民と中国の漁民が仲良く魚をとって居たのです。海上保安庁の巡視艇が見回って外国の漁船へ領海の外へ移動するように注意はしていたのです。それが民主党政権になっていきなり逮捕したのですから中国政府は怒りました。その前に鳩山さんが日米安保を反故にするような発言をしたのですから、中国は図に乗ったのです。悪いのは鳩山さんです。
さて北方四島ですが、第二次大戦の終り頃、ロシアが上陸したとき日本軍が守れなかった島々です。武力占領された島を返してくれと言ったって返す筈はありません。日本人は東ヨーロッパの国境が戦後ロシアによってどのように変えられたかを知るべきです。ロシアは武力占領した土地を絶対に返しません。戦争とはそういうものなのです。その事実を知ると北方四島の今回の大統領の訪問は無視出来るのです。イライラしません。ロシアの大統領が樺太の飛行場を飛び立つとき、護衛の戦闘機が数機、飛び上がり随行しました。日本の三沢基地からも戦闘機が飛び上がりロシ大統領の動きを日本の領海内から観察していたのです。それで充分です。ロシアの大統領が自国の領土を訪問して何が悪いのでしょうか?それはドイツから分捕ったカリーニングラードを、ロシア大統領が訪問するのと同じことです。ドイツ人は無視して、騒ぎません。負けた日本人が後から色々言うのはいさぎよくありません。見苦しいのです。と、このように考えると怒りも収まります。
怒りが収まって冷静になれば中国やロシアへ対する外交戦略がおのずと見えてきます。それは領土問題で怒らないで、経済権益を拡大することです。中国に現在ある多数の日本企業の工場の操業を守り、日本へ送金する利益の増大へ努力すべきです。レアアースが不足しているならベトナムやロシアや東ヨーロッパから輸入する外交戦略を立てるべきです。中国の工業の環境破壊を宣伝し、その対策技術を中国へ売るような国家努力をすべきです。アジヤや中近東諸国へ日本の原子力発電所を輸出できるように国家努力をすべきです。商売事へ政府が関与するのはいけないという綺麗ごとは止めましょう。フランスは普通にしている事です。
民主党政権は外交の素人集団です。その上、企業献金を禁止していただけあって実業の分野での国際競争の厳しさが分かっていません。清潔な政権というのは絶対に良いことです。しかし外交の素人集団、そして実利に対する鈍感な経営音痴の集団を早く卒業して、立派なリーダーシップをとって貰いたいと祈っています。
今日は皆様の建設的でない怒りが消えて、良い知恵が生まれるようにお祈り申し上げます。はじめから怒って居ない方は別にして。藤山杜人