後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

老境の悲しみ・・・体力が急激に無くなる

2014年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム
人間は誰でもそうですが、年老いると体力が無くなるものです。老境は楽しいことも沢山ありますが、体力の減少は悲しいことです。

そこで5年間前の73歳の頃の自分の体力を調べるために、2009年9月23日にヨットに泊まったときの記事を読み返してみました。

そうしたら、5年前には家内と一緒に快晴の霞ヶ浦で爽快なセイリングを楽しんだ後、夜はキャビンで料理をしてビールを飲んだことが分かりました。
その夜はキャビンの中に持参の蒲団を敷いて一泊していたのです。
その折の記事を下に示します。
・・・23日は風が強いので2枚のセイルを小さく上げて、それでも7ノット以上で快走しました。今年一番の快適なセイリングが出来ました。

夕方にヨットを係留地へ戻し、夕食後、甲板で夜景を楽しんでいたら、いつも湖に棲みついている白鳥の一家が遊びに来ました。
家内が林檎を切って与えました。先方も暇。こちらもテレビもラジオも無く暇です。何となく遊んでしまいました。
その後夜9時には寝てしまいました。波が船体にチャプチャプ当たる音に誘われて熟睡しました。水温がまだ夏のままらしく温暖な気温です。早朝になっても冷え込みません。

この数日前に山梨県の北杜市の甲斐駒山麓の山小屋に泊まりましたが、朝夕の冷え込みが厳しかったのに比較すると水辺の優しい空気にホッとしました。
山小屋に泊まることもヨットに泊まることも非日常的な冒険で厳しいものです。
しかし山小屋の方が厳しいと思いました。山小屋では白鳥一家も遊びに来ませんし、漆黒の闇の林に風が吹き荒れ、ザワザワ恐ろしげな音を一晩中立てていました。・・・・・・

このように実に5年前は体力もまだあり、ヨットに泊まったり山小屋に泊まったり出来たのです。
ヨットはその2年後の75歳で止めました。25年続けていたヨットを卒業したときは流石に淋しい思いをしまたものです。

山林の中の小屋へは相変わらず行っていますが、もう泊まるのは止めました。飲み水や蒲団を東京から運んだりするのがオックウになってにきたのです。山小屋には日帰りか、甲府のホテルに泊まります。

体力の減少に従って、それまでの趣味を止めて淋しい一方、何故かホッとした安堵の境地です。
無理をしないで老境を悠々過ごすと幸福感が湧いてくることを発見している今日この頃です。
5枚の写真は丁度5年前の9月23日と24日に一泊でヨットに遊びをした折の写真です。ネオンサインが水面に写っている写真はキャビンの窓から見えた土浦の夜景です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)