昨日、9月23日(土)。午前中の雨も上がった午後。
菩提寺の彼岸会は日曜日に参詣することにして、「向島百花園」へ。
秋を迎える草花が。暑い夏だったせいか、ちょっと満開が遅いかな?
「なたまめ」。大柄の豆。
ナタマメ(鉈豆)
マメ亜科の蔓性の一年草。原産地は熱帯アジアまたはアフリカ。刀豆(トウズ、タチマメ、ナタマメ)、帯刀(タテハキ)ともよばれる。日本へは江戸時代に渡来。約25センチメートルほどの豆果を結ぶ。以前から漢方薬として知られており、近年では健康食品、健康茶としても一般的に知られるようになった。
アジアかアフリカの熱帯原産とされ、食用や薬用として栽培される。日本には江戸時代初頭に清から伝わった。特に薩摩では江戸時代から栽培が盛んで、NHK大河ドラマ『篤姫』のワンシーンでも長旅の無事を祈る餞別として送られていた。福神漬けの材料にもなる。
おみなえし(女郎花)。
ほおずき。
そして、お目当ての「はぎのトンネル」。
白と紅と。
園内のいたるところに「はぎ」。
「ひがんばな」が、ちらほら。
「ふよう」。
そのうち、三味線を弾きながら歩く浴衣姿の二人の女性。
勝新派社中による「新内流し」と「三味線演奏」。初めて実際に屋外を流して歩くのを見ました。
男性も加わり、「義太夫語り」。
曲名は聞き逃しましたが、歌謡曲「明治一代女」と関連が深いもののようです。
『巳之さん堪忍して下さい。騙すつもりじゃなかったけど どうしてもあの人と別れられないこのお梅の気持 騙したんじゃない 騙したんじゃない・・・ ア 巳之さんお前さん何をするの 危ない!危ない!堪忍して か・・・ア 巳之さん巳之さん あたしは大変なことをしてしまった』
※その元となった「花井お梅事件(別名箱屋事件)」
美貌で勝気な芸者お梅は二十歳そこそこで待合を持ち女将となりますが、名義人を父にしたばかりに自分の待合から締め出されます。何とか店を取り戻そうと、かつて自分が芸者時代に箱屋として使い、そのときも待合の使用人として使ってやっていた峯吉(唄では巳之吉)に相談します。しかし峯吉は多大の恩にも拘らず、欲に目がくらんで、父親の側に立ってお梅を苛み、あろうことか関係を迫ります。逆上したお梅は峯吉を浜町河岸に追い、背中に出刃包丁を突き立て殺害します。峯吉殺しを父親に告げてからお梅は日本橋久松署へ自首しました。
この後は、「すみだ川」「宵待草」「みだれ髪」「悲しい酒」を観客と一緒に。
※悲しい酒
ひとり酒場で 飲む酒は
別れ涙の 味がする
飲んで捨てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ
・・・聴き終わって、余韻の中、園内を。
「みずあおい」。
すすき。
もみじ。
「萩を詠む」句集。
次回は「月見の会」。9月28日(木)~9月30日(土)。
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