おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

バカチョンカメラ。コンパクトカメラ。

2013-08-10 19:45:19 | 世間世界
差別表現、すぐ撤回=自民・溝手氏(時事通信) - goo ニュース

 オートフォーカスコンパクトカメラの通称として、1980年代前半まで、「バカチョンカメラ」という呼び名が一般に用いられていた。語源には下記のような説がある。

1.英語のフール・プルーフの訳語で、「カメラの使い方を知らなくても、絞りやシャッタースピードの調整を気にせず使えるカメラ」つまりプログラムEE(当時の呼称。現在のプログラムAE)つきの、「ばかでもちょんでも使えるカメラ」という意味。
2.バケーションカメラのローマ字綴り (vacation camera) を日本語読みしたという説、あるいは英語発音の聴き取り間違い。
3.専門知識を要することなく、「バカでも(シャッターを)チョンと押せば撮影できる」の意。

 1の説について、「『ちょん』が朝鮮人に対する蔑称である『チョン』『チョン公』のことを指している」とされ、「バカチョンカメラ」の呼称の使用が自粛されるようになった。

※「ちょん」
①たやすく物を切るさま。
②拍子木の音。また、芝居の幕切れに拍子木を打つことから物事の終了。
③しるしに打つ点。ちょぼ。
④おろかな者、取るに足らない者としてあざけり言う語。(西洋道中膝栗毛「かりそめにも亭主に向かって・・・ばかだの、ちょんだの、野呂間だのと」)。(『広辞苑 第五版』より)
 ここでは、朝鮮人を蔑む意味を含んではいない。

 1910年、「韓国併合条約」によって大日本帝国は大韓帝国を併合。これにより、朝鮮半島は第二次世界大戦(大東亜戦争、太平洋戦争)終結まで、大日本帝国の統治下に置かれた。
 これ以降、元々、侮蔑的な意味合いを持っていた「ちょん」が韓国・朝鮮人の蔑称として、日本人一般にも意識されるようになった、と思われる。(「ちょん」公などというように)。
 その後、オートフォーカスコンパクトカメラのCMのキャッチコピーで、「専門知識がなくても誰でも使える」、操作が簡単なカメラとして、「バカチョンカメラ」という言葉が広まった。また、「カメラ」に対してだけではなく、「バカでもチョンでも・・・」、という(侮蔑的な)言い回しとして、ふだんの会話の中でも用いられた。
 こうした用いられ方の歴史を踏まえ、一時、人口に膾炙した「バカチョン」は「馬鹿でも朝鮮人でも」と朝鮮人に対する差別的・侮蔑的言葉を含むものとして、現在は放送禁止用語となっている。
 最近では、2012年5月24日放送の報道ステーションで、ゲストの飯田哲也が「原子力に反対する奴はバカだチョンだ」と発言し、キャスターの古舘伊知郎が謝罪。
 また、今年8月7日、自民党の溝手顕正が党の会合で「安倍晋三首相のように非常に勢いのいい首相の下だと、ばかでもチョンでも(当選する)という要素があるのは否定できない」と発言、ただちに撤回するという事態も生じた。

 そのことばを聞いたとき、対象とされた人間が嫌悪感、不快感などを持つことばを安易に用いないのは、人間関係(まして、国際化社会)では常識。本人はそういうつもりがないと弁明しても。したがって、「バカ(だ・でも)チョン(だ・でも)」は、公人が公の席で発する言葉ではないだろう。
 しかし、正直なところ、久々に聞いたというのが実感。去年、今年と、こうして露骨に発言した(直ちに撤回、謝罪はしたが)とは、驚き。

 ちなみに独身男性の蔑称「チョンガー」と言う言葉は、もともと朝鮮の言葉。実は、このことばも1910年「日韓併合」以降に、日本人社会にも持ち込まれたようだ。
 昔の朝鮮の風習で、成人をした男性は結婚するまでの間、髪の毛にリボンをつけた(ポニーテールのような)お下げ髪にすることになっていた。この髪型を総角(チョンガー)と言った。
 なかなか結婚しない(できない)人は、いつまでもチョンガーのままだった。それがいつしか、いい年をしていて、いつまでも独身で居る男性のことを指して、軽蔑した意味を込めて「チョンガー」と言うようになった、そうだ。(以上、「Wikipedia」など参照)


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「脱・反原発」は、国家的タブー。山本追い落とし、いよいよ。

2013-08-09 19:09:44 | 格言・ことわざ
 常套手段は、搦め手。特に、女性問題。有権者・国民、特に、女性を意識しての・・・。
 一部を除き、多くの週刊誌は「反山本」、反「脱原発」。これからもことあるたびに「醜聞」攻撃をするに違いない。「今は一人」で何もできないことを分かっているが、少しでも徒党を組んで発言権が増したら、を警戒し、今のうちに徹底的にたたく。CM大手の電力業界に遠慮してか、マスコミ(TV)にも、あえて登場させていない。

 山本さん。
 「僕へのバッシング報道は、僕自身の心が折れるまで続きます。僕を自殺させれば気が済むんでしょう。僕が皆さんにお伝えしたいのは、こういったバッシングに惑わされないでほしいということです」と語った。(J・CASTニュース)

 脱原発、反原発の政治家は少なくなってしまった! 民主党もとっくに路線変更。「みんなの党」もくさびを打ち込むことに成功! 河野さんだけは自民党にいる限り、別格だが。
 アベ、「維新」について、原発再稼働問題でこれ以上ぐずぐず言うなら、橋下切りも想定しているのではないか。松井・堺屋を取り込んでの「維新・イシハラ抱き込み」策謀を予感する。橋下へは搦め手からの攻撃すら、辞さないはず。機を見るのに敏な橋下はどう出る? 他のメンバーは?


搦め手(からめ‐て《「からめで」とも》)

1 城やとりでの裏門。陣地などの後ろ側。⇔大手。
2 相手の弱点。相手が注意を払っていないところ。「―から批判する」
3 城の裏門や敵陣の後ろ側を攻める軍勢。⇔大手。「―の大将軍は九郎御曹司義経」〈平家・九〉
4 敵や罪人を捕縛する人。とりて。 「―四方を巻きて攻むるに」〈著聞集・一二〉(『大辞泉』より。)

ついでに、

※虎口(こ・こう)《恐ろしい虎の口の意》
 非常に危険な所、また、危険な状態のたとえ。危機。虎穴。「―を脱する」
・虎口の讒言=人を陥れるための告げ口。
・虎口の難=非常に危険な難儀。「ようやくにして―を脱する」
・虎口を逃れて竜穴に入る=一難を逃れて、また他の難儀にあう。次々に災難にあうたとえ。

 これからも次々と誹謗・中傷などが出てくるでしょう。山本さん、「心が折れ」ないように。孤立無援にはならないと思いますが。

※孤立無援
 頼るものがなく、ひとりぼっちで助けのないさま。

 しかし、孤立無援になっても、筋を通していくことで、活路を見いだすこともある。果敢にタブーに挑戦する姿勢はすばらしい。次のような格言もある。「虎」にからんで。

※「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と。

【意味】危険を避けていては、大きな成功も有り得ないということのたとえ。
【注釈】 虎の子を得るためには、虎の住むほら穴に危険をおかして入らねばならないことから、危険をおかさなければ大きな成功や功名は得られないということ。
後漢の班超が匈奴との戦いで危機に陥ったとき、部下に言った言葉から。
「虎子」は「虎児」とも書き、「こし」とも読む。
【出典】 『後漢書』
【注意】 「虎穴」を「虎口」とするのは誤り。「入らずんば」を「はいらずんば」と読むのは誤り。
【類義】 危ない所に登らねば熟柿は食えぬ/危ない橋も一度は渡れ
【対義】 開いた口へ牡丹餅/命あっての物種/君子危うきに近寄らず
【英語】 Nothing venture, nothing have.
     The more denger the more honour.  (「故事ことわざ辞典」より)
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麻生流手口がまたしても。

2013-08-08 22:35:23 | 格言・ことわざ
麻生ナチス発言の抗議受け取らず 官邸、5野党門前払い(朝日新聞) - goo ニュース
 「騒ぎ」にさせない。自分たちに気にくわないもの、麻生「失言」に関することは、断固はねのける。内閣改造もまだまだ先に行うことに。・・・麻生を絶対に守るという断固たるアベの意思が鮮明に。
 こうして着々と一党支配を貫徹。野党もばらばらに。ナチス発言擁護で「日本維新の会」を野党から切り離すことに成功。維新のブレーン堺屋太一を取り込んでの万全の体制。「みんなの会」も江田更迭で内部分裂に導く。
 そうすれば、ぶつぶつ言っても結局はついてくるだろうけれど、いろいろやることに文句を言いたい、やっかいな公明党を切ることもできる(しばらく選挙はないので、選挙には重宝な学会員の手を借りることもない)。
 こうして、この3年ないし4年が激動の時代になりそう。ナチス的改憲につなげる策動は、さまざまなかたちで、いよいよ露骨になると、みた。
 自民党一党支配をよしとした国民は、いつかほぞをかむことになりはしないか。

『臍(ほぞ)を噛む』=悔いること、後悔しても及ばないこと。
故事:「春秋左氏伝-荘公六年」
楚の文王が申を討とうとして(とう)に立ち寄ったとき、 の臣たちが「いま文王を殺さなければは滅ぼされ、後に臍を噬(か)むだろう」と主君に進言したことから出た言葉。
 臍はへそのこと。へそを噛もうとしても口に届かないことから、「どうにもならぬことを後悔すること」という意味で使われる。
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読書「鮨そのほか」(阿川弘之)新潮社

2013-08-07 19:35:03 | 読書無限
 背表紙に本の題名。あとがきで阿川さん曰く「70年近い我が文筆生活を締め括る最後の一冊となるだらう。私個人にとっては遺品なみのものなので、安岡家遺族二人にも届けたい」と。

【参照】
阿川弘之さん新刊「鮨 そのほか」 全編を貫く亡き友への追憶
(「産経新聞」2013.6.12より)

 新刊『鮨 そのほか』(新潮社)を手にインタビューに答える阿川弘之さん

 小説『雲の墓標』や評伝『山本五十六』などで知られる作家の阿川弘之さん(92)が、“最後の著作”と銘打った短編集『鮨(すし) そのほか』(新潮社)を刊行した。巻末で「七十年近い我が文筆生活を締め括る最後の一冊となるだらう」と記す阿川さんに、本作に込めた思いを聞いた。
 平成22年末、満90歳を機に作家活動から引退した阿川さん。一昨年から都内の療養型病院に入院し、読書三昧(ざんまい)の日々を送る。「長く話すと疲れるから」と見舞いは原則断っているが、体調は悪くないという。「今は晩酌にビール1本飲むのが楽しみかなあ」
 今作は、近作の短編小説や随筆の中から、単行本や全集に収録されていない作品を選んで1冊に編んだ。
 表題作の短編「鮨」は、阿川さん自身とおぼしき主人公が、地方での会合帰りに持たされた巻きずしを捨てるに捨てられず、列車内で思案した末に東京・上野駅の浮浪者に手渡す話。食べ物を粗末にはしたくない、だが浮浪者が受け取らなかったらどうするか…。悩む微細な心理のひだを、端正かつ少しユーモア漂う筆致で描き出す。阿川さんの文学上の師である志賀直哉の名作短編「小僧の神様」を思わせる作品だ。
 「ちょっと似たような経験はしているけれど、(実話ではなく)作り話ですよ。(今読み返して)割によく書けていると思う」
 巻を貫く基調は、亡き友人知人への追憶だ。ともに“第三の新人”と呼ばれた吉行淳之介や遠藤周作、安岡章太郎をはじめ、阿部昭、宮脇俊三、北杜夫…。同時代を生きた作家らに話が及ぶとき、阿川さんの慨嘆は深い。「吉行が亡くなって19年、遠藤が亡くなって17年。北も安岡も、みんないなくなっちゃって…」
 先立った友への思いは、遠く青春時代にも及ぶ。収録作の一つ「私の八月十五日」は、毎年の終戦記念日にメディアで交わされる空々しい戦争論議を避けて、自宅で黙って過ごしていることを書いた随筆だ。阿川さんの海軍予備学生時代の同期は、約2割が戦死している。「一つ違っていれば、自分が死んでいても少しも不思議でなかった」
 彼らの心情について、自分の知る本当のことを書き残しておきたい。阿川さんの創作活動の原点になったその思いは、「最後の一冊」とうたう本作でもなお健在だった。(磨井慎吾)

 自他共に認める徹底した保守主義者。志賀直哉に内弟子として薫陶を受け、時代に媚びることのない折り目正しく淡い情感が随所に込められた文体や表現は、まだまだ健在。といっても、「最後の著作」ではあるが、最新作というわけではなく、これまで収録されていなかった作品をまとめたもの。その一つひとつに、短気で頑固な自分本位ともいえる一面を披瀝しながら、軽妙洒脱でユーモアたっぷりの文章は、小気味よい。
 歴史的仮名遣いの文体も、それ感じさせないくらい抵抗感はない。丸谷才一さんも歴史的仮名遣い派ではあったが、欧米文脈にも通じた方だったので、独特の味わいがあった。それに比べると、この方は、日本文学の伝統的な書き手という感じ。
 この本では、第三の新人と言われた作家グループの遠藤周作や、吉行淳之介、北杜夫、安岡章太郎、小島信夫とのやりとり、交友が対談や思い出を通してほのぼのと描かれている。文壇という「世界」を垣間見る思い。先立つ旧友、知人、縁故者への切々たる思いが伝わってくる。
 思想・信条など、「産経新聞」「文藝春秋」好みのため、多少の違和感も残るが、筆者の、青春時代から「死」にいやおうなしに直面し、今、こうして最晩年を迎える「作家・物書き」としての穏やかな心境は、凡人ではそう簡単には手に入れられないものであることを、痛感。

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読書「ヒトラーが寵愛した銀幕の女王」(アントニー・ビーヴアー)白水社

2013-08-06 19:39:08 | 読書無限
 副題「寒い国から来た女優オリガ・チェーホワ」。原題は「The Mystery of Olga Chekhova」。邦題は内容をおおげさにしすぎている感じ。「ヒトラーが寵愛した」ということにとらわれると、少し期待外れ。
 二重スパイ(ナチスドイツとソ連との)という存在であったのではないか? という疑惑が根強く残る女優「オリガ」の実像に迫る。
 第二次世界大戦(独ソ戦)をはさむ戦前戦後の激動する世の中に翻弄されながらも、自らの立ち位置を自覚し、生き抜いてきた女優オリガ。
 帝政ロシア時代に生まれ、「桜の園」や「三人姉妹」などチェーホフ(オリガにとってはそのチェーホフは叔父に当たる)作品を主に上演してきたモスクワ芸術座の舞台女優。ロシア革命の混乱の中、ドイツ(もともとドイツ人の血を引く)に亡命、ドイツ語を学び女優として活動するオリガ。
 無類の映画好き(映画が大衆に与える抜群の効果を知るゲッペルスや総統ヒトラー・・・)のナチスドイツの主要メンバーとの関わり。ただヒトラーの「寵愛」とまではいかず、せいぜいお気に入りくらい。あるいはソ連との関係で利用価値があると判断された?
 表紙の、ヒトラーの隣に座る「女優」然とした写真が、その後のオリガの複雑な運命(二重スパイとしての身の過ごし方?)を象徴していく。
 ロシア革命、赤軍白軍との激しい内戦、スターリン時代の大粛清、独ソ開戦、ドイツ(すでにナチス体制)への亡命、そこで得た確固たる女優の地位。そして、一枚の写真が招く数奇な人生。
 同姓同名の人物が登場したり、親戚関係がわかりにくく取っつきにくい出だしだったが、次第に人物関係がはっきりしてくると、史実を検証しながらの展開で、テンポよくどんどんと物語が進んでいく。
 オリガの弟レフ(作曲家としての立場とソ連の諜報機関の工作員の二つの顔を持つ男)などオリガとの関わりの中で描かれている。
 また、動乱前夜の、稀代の演出家スタニスラフスキーたち「モスクワ芸術座」の団員のようす、その後の激動の中での公演活動、妨害工作、放浪などそうした「芸術家」たちの運命も描かれて興味深かった。
 その底流には筆者の、今も世界中で上演されるチェーホフの戯曲への深い共感の思いが流れているように感じる。 
 はたして真実はどうだったのか。追求の内容は、オリガ、レフ姉弟たちにとどまらず、ソ連、ロシアの諜報活動の実態(隠蔽工作なども含めて)にまで及ぶ。読み応えのある一書。
 筆者は、戦争ドキュメンタリー作家として名高い。
「ベルリン陥落」。

「スペイン内戦」。第二次大戦前夜のスペインの内戦の実態を赤裸々に描く。
「スターリングラード(注:ロシアの都市名 ヴォルゴグラードの旧名)」独ソ戦のすさまじい攻防を描く。
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これが麻生流(ナチスもどき)の「静かに・・・」手口の一つ。

2013-08-04 00:15:24 | 平和
法制局人事、反応分かれる=集団自衛権への立場反映―野党(時事通信) - goo ニュース
 マスコミが騒がないように、そして護憲派が大げさに騒ぎ立てないように・・・。
 気がついたら集団自衛権容認へ。自衛隊の海外派兵の道を切り開く。小沢さんもかつてこうした方向には賛成、かたくなに海外派兵をよしとしない法制局長批判の先頭にたっていた。
 民主党も腰が据わらない、共産党のみ反対! こうして粛々とことは進んでいく。麻生さん、俺の言う通りと、してやったりと。
 マスコミはどう「騒ぐ」、共産党以外の政党はどう「騒ぐ」? 
 喧噪になればマスコミ規制、共産党封じ込めになっていくだろう。自称「愛国」主義者たちが国会内外で「反共」を旗印に「反共産党キャンペーン」。その行く末は・・・。
 麻生発言問題の対応でもはっきりしたように、巨大与党体制による国会軽視・無視は、ますますひどくなるに違いない。
 さっそく、参院副議長投票をめぐって糸数さんたち反自民の二人に懲罰動議を提出。
 さて、公明党はどうするか? こうした方向に追従するのみか?

「東京新聞」より

 集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈の見直しに意欲を見せる安倍晋三首相がトップの交代を決めた内閣法制局。「政府の憲法解釈の番人」と呼ばれ、長官は憲法の解釈について国会で答弁し、その積み重ねが政府の見解となってきた。首相の意に沿う人物を長官に起用する今回の人事は、時の政権から距離を置き、客観的な見解を示さなければならない法制局のチェック機能をそぐ恐れもある。 (金杉貴雄)
 内閣法制局は政府提出の法案や政令案について、憲法や他の法令と矛盾がないかを事前に審査するほか、憲法や法令の解釈で政府の統一見解を示す役割を担う。定員七十七人で、課長級以上は各省庁からの出向者で占められている。
 憲法解釈は法律の専門知識が必要なため、首相らを補佐する形で長官が国会で答弁することが多く、その答弁が政府の公式見解と位置づけられてきた。
 同盟国が武力攻撃を受けた際、自国が直接攻撃を受けていなくても実力で阻止する集団的自衛権についても、戦争放棄を定めた憲法九条に照らし「国を防衛するための必要最小限度の範囲を超える」と解釈し、行使を禁じてきた。
 首相はこの解釈を変更する布石として、集団的自衛権行使の容認に前向きな小松一郎駐仏大使の長官起用を決めたとされる。
 憲法解釈をめぐっては、過去に政治家と法制局が「確執」を演じたことがある。有名なのが小沢一郎氏(現・生活の党代表)だ。
 国連決議に基づく多国籍軍が、クウェートを侵攻したイラクを攻撃した九一年の湾岸戦争の際、自民党幹事長だった小沢氏は「人的貢献も」と奔走したが、法制局の「自衛隊の海外派遣は違憲」とする見解にはね返された。この経験から、二〇〇三年に自由党党首として「内閣法制局廃止法案」(廃案)を提出した。
 その後、政権交代を実現した民主党時代には、政治主導を理由に、一時、法制局長官の国会答弁を禁止した。
 安倍首相が法制局のトップを自らの意向に沿う人物に代えるやり方は、政権の意に沿わない長官の答弁を封じた小沢氏の手法と似ている。

「信濃毎日新聞」より

法制局長官 見過ごせない交代人事 08月03日(土)
 政府が憲法解釈で禁じてきた集団的自衛権行使の容認に向けた布石なのだろう。
 その容認に否定的な“政府の憲法解釈の番人”内閣法制局の長官を、安倍晋三首相が交代させる方針を決めた。
 安倍政権のシナリオ通りに進めば、米軍との共同行動に道を開くなど専守防衛を旨としてきた自衛隊の性質が一変しかねない。見過ごすことのできない人事だ。
 法制局は、閣議に提出される政府の法案の審査などをする行政機関だ。事実上、政府の憲法解釈を担っており、長官は国会で答弁もしている。
 集団的自衛権は、同盟国が攻撃を受けたときに自国が攻撃されていなくても実力で阻止できる権利をいう。法制局は「権利はあるが行使できない」との解釈を示してきた。憲法9条に照らし、国を防衛するための必要最小限度の範囲を超える―との判断だ。
 安倍首相は小松一郎駐フランス大使を新長官に充てる方針で、8日にも閣議決定する。長官は内閣法制次長の昇任が慣例で、法制局に勤務した経験のない小松氏の起用は異例の人事になる。
 第1次安倍政権が集団的自衛権の行使容認に向けて設けた有識者懇談会に、小松氏は外務省の局長として関わっており、解釈見直しに前向きとされる。実現への壁を除く意図をうかがわせる。
 参院選では経済再生を前面に出していたものの、ここに来て首相は「安倍色」を強めている。集団的自衛権の行使容認については先月下旬、フィリピンでの記者会見で「検討を進めていく考えだ」と明言した。アキノ大統領らに検討状況を伝えてもいる。
 第2次政権で再び発足した有識者懇談会は、今月中旬にも議論を再開し、秋に行使容認の報告書をまとめる方向だ。政府は、これを受けて憲法解釈の変更を閣議決定し、行使の手続きを定める「国家安全保障基本法案」を国会に提出する筋書きを描いている。
 集団的自衛権の行使を認めれば戦後日本の安全保障政策は大きく変わる。連立を組む公明党は行使容認に反対している。長官人事でも対応を問われる。
 今回の人事は首相の専権事項であるにせよ、政府の憲法解釈に関わる法制局長官の交代だけに、事は重大だ。菅義偉官房長官は記者会見で、内閣の人事方針を「順送りでなく、適材適所」とした。これで済ますわけにはいかない。なぜ交代か、国民にきちんと説明する必要がある。

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瘧(おこり)。わらわやみ。マラリア。・・・

2013-08-03 00:46:39 | 世間世界
ああ、平安時代以来の「千年猛暑」がやって来る!兼好法師も苦しんだ、身を焦がす熱波再来に備える法(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース
 平安時代中期。富士山が噴煙を上げていた。そこで、かぐや姫(天)からの不死の薬と手紙を焼(実は、大勢の士が登ったので「富士の山(士に富む山)」と名づけられたわけだが)いた煙が今も雲の中に立ち昇っているというのは「竹取物語」のおしまいのところ。
 光源氏が瘧に罹って北山にこもり、高熱が何度もぶりかえす、その合間のそぞろ歩き中に若き日の紫の上に出会う話が「源氏物語」。瘧は、マラリアの一種と言われている。ハマダラカが媒介。今でも熱帯地方では、劣悪な環境も加わって、大勢の人の命取りになる病気。
 そのうち、日本でもハマダラカが大量に発生してマラリアが流行するかもしれません。
 長年の知人で、殺虫剤大手メーカーの営業トップ。アフリカや中南米でマラリアの蔓延を防ぐ対策としてハマダラカ退治のための殺虫剤・塗り薬が爆発的に売れています、年間を通して多くの人間の生命を救う事業です、と。そのうち、日本でもそういう対策をとらないといけなくなる?

 ただ、森田さんは鎌倉時代末期の兼好さんが「「家の造りようは夏をむねとすべし、冬はいかようにも住まう……」とあると「徒然草」の話を引用しています。が、平安時代の頃の猛暑(一説では、小氷河期と小氷河期の間の期間?)が300年も400年も続いたわけではなく、兼好さんは、京都の、夏蒸し暑く、冬寒い盆地特有の気候の中での過ごし方を述べていると思います。
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「飼い犬に手を噛まれる」。または「身から出た錆」。

2013-08-02 00:32:23 | 格言・ことわざ
「都構想にNO」「完全に裏切られた」堺市長と橋下氏、対立激化(産経新聞) - goo ニュース
 「橋下個人商会=大阪維新の会」として、かつて自分の部下だった男(たかが一公務員にすぎなかった男)を市長にまで引き上げてやった「恩義」を忘れやがって・・・、という次第。やくざの世界か、君たちの世界は!

※「飼い犬に手を噛まれる」

【読み】 かいいぬにてをかまれる
【意味】 日頃からかわいがり面倒をみてきた者からひどく裏切られたり、害を受けたりすること。
     「飼い犬に手を食われる」「手飼いの犬に手を食わる」ともいう。
【注意】 「主人―飼い犬」の関係に置き換えても不適切ではない関係に用いる。
    その人にとって目上の人や、友人には用いない。
【類義】 愛犬に手を噛まれる/後足で砂をかける/恩を仇で返す/獅子身中の虫/庇を貸して母屋を取られる・・・
【対義】 犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ
【英語】 A man may cause his own dog to bite him.
     He has brought up a bird to pick out his own eyes.

 注目すべきは、「A man may cause his own dog to bite him.」(己のせいで)。所詮、 橋下さんの「身から出た錆」かもしれない。それに「3年」も過ぎたからもう「おさらば」してもいい、と堺市長。

「身から出た錆」

【読み】 みからでたさび
【意味】 身から出た錆とは、自分の犯した言動が原因で、苦しんだり災いを受けたりすること。
【注釈】 刀身から出た錆が、刀身を腐らせてしまうことからいう。
    自分自身の行いや過ちが原因で、あとで災いを受けて苦しむこと。
『江戸いろはかるた』の一つ。「身から出した錆」とも。
【類義】 悪因悪果/悪事身に返る/因果応報/自業自得/刃の錆は刃より出でて刃を腐らす・・・
【英語】 Self do self have.
     An ill life an ill end.
【用例】 「君が奥さんから三行半を突きつけられても、それは身から出た錆だろう」

 以上より。

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厚顔無恥

2013-08-01 22:00:39 | 格言・ことわざ
 ご本人の弁明その1。「喧騒(けんそう)にまぎれて十分な国民的議論のないまま進んでしまった悪(あ)しき例として挙げた」と説明した。どの部分を指して「喧噪にまぎれて」「悪しき例」と言っているのだろうか。
 ご本人の弁明その2。「私がナチスやワイマール憲法にかかわる経緯について極めて否定的にとらえていることは、全体の流れをみていただいたらはっきりしている」と。どの部分を指して「極めて否定的」というのだろうか。
 
 麻生発言の趣旨は靖国参拝の例をあげて(これもひどい主張だが)「護憲・護憲と騒ぐ連中」「マスコミが騒ぎすぎる」ことを批判しつつ、憲法改正も、護憲勢力やマスコミがわーっと騒ぎ立てること(「喧噪」)がなければ、「だれも気がつかないで」変えることができる、それをナチスの手口に学ぼう! と主張し、ナチスのやり方(むしろ、ナチスの手法はあちこちで暴力的な騒ぎを起こし騒然とした中で、思うとおりに事を運ぶ。けっして静かに、整然と権力を奪取したわけではない。反対勢力、特に共産党には徹底した弾圧し、さらに謀略、暴力・弾圧などを駆使したファッショ化には一切触れず)を肯定しているようにしか見えないが。さらに、彼が言う「民主主義」とは「議会制民主主義」などを指しているというよりも、お上の施策に対して一部のマスコミや反対派が自由勝手に騒ぎ立てる権利・制度としか思っていないのではないか。
 発言内容で、赤字に注目。青字部分が今回の弁明の根拠となった内容らしいが。ここだけを取り出して弁明し、居直る姿勢を腹立たしく思う。撤回したからもういいだろうという態度にも・・・。その底には、橋下さんの「従軍慰安婦」発言と同じようにマスコミが「誤解」した情報を流しからとでも言いたいような居直りのしかた。弁明、言い訳はするけど、謝罪なし、ここも、まるで「橋下」流。

 ※橋下さんの発言「ちょっと行きすぎたブラックジョークだったんじゃないでしょうか。ナチスドイツを正当化した発言では決してないと...。国語力あれば、そんなことはすぐにわかりますよ。」
(「ブラックジョーク」ですまされる事柄ではないのにもかかわらず。さらに、国語力のない小生には橋下さんのような読解のしかたはわからなかった。彼にとっては「国語力」とは自分の「国語力」に合わせて都合のいいように解釈することなのだろうが。)

 
 そういえば、自民党の憲法改正案の中に、ヒトラーがとったやり方と同じように、憲法を停止し全権を掌握する条項が入っていた、のではなかったか。

 発言の趣旨(「朝日新聞」より)

 僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。
 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。しつこく言いますけど、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。

 (自民党内での憲法改正議論に言及して)

 ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。

 (続いて靖国参拝について言及し)

 昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。
 憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
 わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。

※「厚顔無恥」=ずうずうしくて恥知らずなさま。他人の迷惑などかまわずに、自分の都合や思惑だけで行動すること。
▽「厚顔」は厚かましいこと。ずうずうしいさま。面の皮が厚いこと。

 この方の場合には、「厚顔無恥」というよりも、「厚顔無知の方がより適切かもしれぬ。いや、「知らぬ」ふりをしているだけなのかもしれない。たんなる「失言」とは思えない、深謀遠慮があるような気までする。(ヒトラーの)「手口」を学んだ、まさに「確信犯」。

※「確信犯」
1 道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、本人が悪いことでないと確信してなされる犯罪。思想犯・政治犯・国事犯など。
2 《1から転じて》悪いことだとわかっていながら行われた犯罪や行為。また、その行為を行った人。
注:2は誤用。

補足
 「確信犯」は,法律に関係する学術用語として,政治的・思想的・宗教的な信念に基づく犯罪行為やその行為者を指して使われ始めたものです。しかし,このような犯罪行為は,その信念の内容に関係なく,一般には「テロリズム」や「テロ」などと呼ばれることが多くなっており,「確信犯」という言葉を当てること自体が少なくなっています。
 一方で,この言葉の「悪いと分かっていながら,犯罪行為をする」という部分だけを捉えて,「犯罪」ではないような事例にまで当てはめる用い方が広がってきています。本来は,揺るぎない政治的・思想的・宗教的信念に基づき,あえて行われる犯罪行為を「確信犯」と呼んだのですが,「信念」というほどではない,何らかの「意図」を達成するために行われる犯罪にも,また,必ずしも「犯罪」にならないような,ちょっとした「悪さ」を指す意味でも,使われるようになってきたようです。
 このように,ふだんから気軽に使われるようになった言葉を,本来の「政治的・思想的・宗教的な信念に基づく犯罪行為及びその行為者」という意味で用いると,かえって違和感を覚える人もいるでしょう。新しい使い方が広がっていくことで,「確信犯」が本来の意味で用いられることは,更に減っていくように思われます。(「文化庁月報」HPより)
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